【展覧会レポート】国立新美術館で開催中!「マティス 自由なフォルム」
アコースティガイド・ジャパンのnoteへようこそ!
昨年、約20年ぶりの大回顧展で話題となった、アンリ・マティス。
今年もたくさんの作品が日本へやってきました!国立新美術館で開催中の展覧会「マティス 自由なフォルム」です。本展は、ニース市にあるマティス美術館のコレクションを中心に構成されています。ニースといえば、マティスが後半生を過ごした南フランスの都市。一年を通して温暖なこの地で数々の名作が生み出されました。
ー日本初公開!切り紙絵の大作《花と果実》
絵画、彫刻、陶器の絵付け、タペストリーのデザイン、建物の壁画、舞台芸術や衣装、本の挿絵・・・、このようにマティスの仕事は多岐にわたります。そして、なんと本展ではそのすべてに触れることができるのです(ぜいたく)!
なかでも、本展のために修復され、この度初来日となる切り紙絵の大作《花と果実》は圧巻です。マティスが切り紙絵に取り組み始めたのは、晩年に大病を患った後のこと。体の自由が利かなくなり、助手の助けを得て取り組み始めました。病や衰えなどものともせず、なお創作へと向かうマティスの意欲には目を見張ります。
ー芸術人生の集大成、ヴァンス礼拝堂
さらにマティスは、ニース郊外ヴァンスに建つロザリオ礼拝堂の総指揮に取り組みます。齢80歳の時のこと。
壁画やステンドグラス、司祭服のデザイン・・・神父や修道士、建築家、ガラスや陶工など様々な職人たちとともに進められました。白いタイルに黒一色のシンプルな線で描かれた壁画、切り紙絵の手法で構想を練ったステンドグラス、司祭服のデザインは舞台衣装を手がけた経験が生かされたのでしょうか。この礼拝堂は、まさにマティス芸術の集大成となりました。
ぜひとも実際に訪れたいところですが、誰もが気軽に行ける場所ではありません。それでも大丈夫!本展では、礼拝堂の内部が再現されています。ステンドグラス越しに刻々と変化を見せる礼拝堂内に差し込む光。その美しさに自ずと祈りを捧げたくなりました。
ー安藤サクラさんがナビゲートする音声ガイド🌸
さて音声ガイドで展覧会をナビゲートしてくださるのは、女優の安藤サクラさん。昨年、カンヌ国際映画祭にご参加された折、ニースに半月ほど滞在し、なんとマティス美術館やヴァンスのロザリオ礼拝堂もご訪問なさったそう(羨)🤩
きっとわくわくと心躍る体験をなさったんだろうな、マティスのことお好きなんだろうな…ということがお声から伝わる、やさしい音声ガイドでした。また本展を担当なさった、国立新美術館の米田尚輝主任研究員による特別解説もお聞きいただけます。
会期の後半に向けて混むことが予想されます。ぜひお早めに足をお運びくださいませ!(スガ)
*******************************************
アコースティガイド・ジャパン
https://www.acoustiguide.co.jp
Twitter: @ADaudioguide @kikubi_AG
*******************************************
ー展覧会概要
ー音声ガイド情報
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?