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イメコンを学んで無難コンプレックスから解放された話


オタクの自分語りです。

持論ですが美的感覚って10代後半の社会人になる手前くらいに形成されると思うんですよね。
少なくとも私の場合はそうでした。

『時代背景や家族や友人の意見によって形成された私の価値観』
・目は大きい方が良い
・ショートカットが似合うのが本当の美人
・個性的なアイテムを使う人がオシャレ
・シンプルイズベストが似合う人が美人
・涙袋は大きいほど可愛い
・流行のものを身につけるとオシャレ
・モード系がオシャレ
・フェミニンみたいな誰でも似合う無難な服は逃げ

などなど…
まぁまぁ偏った思考もありますけど色々理由がありまして、
私は高校と専門学校でデザインや美術を専攻していて「個性的」「尖ったデザイン」「自分のスタイルを貫く人」が多少なりもてはやされる環境で生活していました。「このデザイン、〇〇ちゃんっぽくていいね」のような褒め言葉がとても羨ましかったような記憶があります。

この頃から派手なもの、個性的なものが似合わない自覚はありました。
自分なりに色々とクラスの子と被らない個性的なアイテムを探したり迷走したこともありました。それでもやっぱり似合わなかった。
でもそれは「自分にはセンスがなく、ダサいから」だと思っていました。

デザイン事務所の就活って偶に「面接はあなたが思う一番オシャレな格好で来てください」みたいなこと書いてたりするんですよね、めっちゃ怖い。
怖いので受けてません。

目が大きい方が良いという価値観は韓国アイドルが流行り始めてからは多少変わりました。バランスって大事だな〜と思った。


そして私の学生時代に流行ったファッションといえば

<小〜中学生時代(流行に疎かったので曖昧な記憶)>
古着系、コギャル、えびちゃん系、姫系?
森ガール、リズリサ云々…

<高校〜専門時代>
ぱみゅぱみゅ系、初期アバ服、MA-1、オールホワイト、オルチャンメイク、
量産型、地雷系云々…


曖昧な記憶なので間違ってるかもしれないです。
今思えばどれも似合わないな〜
平成の流行りって結構ゴテゴテしてますよね。

高校の後半くらいから美容やファッションに興味が出たタイプなので
当時はわからないなりに流行を取り入れたりしていましたが
「頑張れば頑張るほど ダサくなる」
という悲しい状況にいました。
でも何もしないよりマシだろと思っていたので当時の流行「目尻の三角ゾーン塗りつぶし」「ゴテゴテorフリフリした服」を纏ってました。
これでもYouTubeとかSNSでメイクの情報を必死にかき集めていたし頑張ってたんですよ。


それから社会人二年目になってSNSでイメコンというものを知り、それから色々受けてみました。細かく書くと長くなるので結果をざっくりまとめると…

・明るくて優しい色
・シンプル系、あっさりしたフェミニン
・綺麗めカジュアルもok
・個性的なもの、ゴテゴテしたもの、直線的なものNG
・柄は無理して取り入れなくても良い
・上品さ、きちんと感も得意

という感じ。やっぱりなと思う反面、さっき書いた私の美的感覚には当てはまりませんよね。
でも各コンサルタントの先生たちが提案してくださるコーデを見ると素直に「可愛いな」と思ってる自分がいました。
あれ?私って本当はこんな感じの優しい服好きだったんじゃない?

でも私の中で「好き」「可愛い」「オシャレ」は繋がらない価値観で、
提案されたコーデはよく言えば優しげで可愛い系、でもあえて悪く表現するなら「無難」でした。
ネットスラング化してる「俺、やっぱり普通っぽい子が一番いいわ〜」と言う男性が思い浮かべる女の子の服装ってこんな感じだよな…みたいな

私が思うオシャレな人ってPDで言うファッショナブルやキュートの方々だったんですよね。はっきりした大きい柄やプチプラの一見子供っぽいアイテムを素敵に着こなせる人が憧れでオシャレの象徴だったんです。

自分がこの手の格好が盛れるってことは理解した、でも正直こんな無難な格好って誰でも似合うじゃんという気持ちが少しありました。


色々受診した後、学生時代からずっと仲の良い友達グループにイメコンの話をすると興味を持ってくれて「じゃあお互いの服を交換してきてみよう!」という遊びが始まりました。

一人一人それなりに服の好みがあるので
柄物が好き、ダボっとしたシルエットが好き、大人っぽいかっこいいものが好き…等それぞれ個性のあるコーデを持ってきてて、
その中でも私の手持ちの服はやっぱり無難なシンプルフェミニンで友達の服と比べるとなんとなく地味で見劣りするような気がしました。

実際コーデ交換が始まると、それがまぁ楽しくて楽しくて!
同じ服でも着る人によってこんなにイメージが変わるものなのかと正直びっくり。そして私の服は友達の誰にも似合わない。

あれれ…????
わたし「正直こんな無難な格好って誰でも似合うじゃん」とか思ってませんでしたっけ?なんてこった、友達誰も私の服似合わないじゃん。
もしかして私が無難な服だと思ってる服装は他の人にとっては無難じゃないってこと?

当たり前じゃんと思う人もいると思いますが私にとっては結構大きな発見だったんですよね、なんていうか私の服装って癖も圧もなくて街中に溶け込むような感じなので「圧のないあっさりしたフェミニンがめちゃくちゃ似合う」が個性だと思ってなかった節があります。


これって個性なんだ〜と思うと急に肩の力が抜けました。
掘り下げていくとフェミニンと言っても広いくて、その中でも似合うものと微妙なものがあります。
私の個性ってざっくりした括りではわかりにくくて、でも細かく考えると「このふんわりしたシルエットって私らしいな」とか「暖かみのある優しい感じのコーデが似合うなぁ」みたいな小さな私らしさの部分がたくさんあることに気づいてすごく嬉しくなりました。

「これはオシャレ!」「これはダサい!」みたいな価値観って時代の変化や取り巻く環境によって変わってくると思います。
好みもあるし自分の全てを認めるってなかなか難しいですけど自分の細かい魅力に気づかせてくれたイメコンにはとても感謝!

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