がん細胞絶対殺すマン、抗がん剤について

化学療法しかやっていないので、抗がん剤しか知らないのだけれど、実は抗がん剤だけではがん細胞は死なない。
がんに抗うという言葉そのままで、殺しはしないそう。

がん細胞は、遺伝子に何らかの異常をきたしてしまい、無尽蔵に増えてしまうという特徴を持ったものだ。
もとが自分の細胞だけど、健康であった自分本来の働きすら歪めてしまうのが恐い。

そして、抗がん剤は、「がん細胞が増えないようにする」という働きがある。
細胞分裂する酵素に働きかけるみたい。
え、怖っ!
生き物全否定みたいなお薬…
これは副作用がたくさん出ることで有名で、よくあるのは吐き気。
これは昔から使われているそうだ。
だから副作用に対するお薬なんかもすぐに出てくる。
ちなみに吐き気というのは、毒素を身体から出そうとしている反応だそう。

あとは、「がん細胞が免疫細胞から逃げる仕組みを阻害する」働きがあるもの。
免疫細胞(T細胞)に対して「ワタシ、アナタノ敵ジャナイアルヨ」という振りをして逃げるそうだが、薬がそれを阻害するらしい。
こちらの副作用は、結構ジャンルが広いらしく、なかなか本人が気付くようなものでもなかったりもするらしい。ホルモンバランスとかね、わかんないからね。
血液検査で詳しく調べることになるが、糖尿病になったりもする。
これは最近になって主流になっていて、まず第一に検討されるそうだ。
ただ、効くかどうかの指標があって、それが良くないと使われなかったりもするそう。

ちなみに今受けている抗がん剤治療は、なかなか高く「一回で」医療費が50万円とか行く。
そこから、高額医療費制度でひと月あたりの出費額は頭打ちにはなれど、かなり自己負担は大きくなる。
なので、どうせがん保険に入るなら抗がん剤治療のオプションも付けたほうがいい、というのはこの辺からきている。
別に保険屋の回し者ではないけれど。
お金がもらえるのは大事だよ。

結局の所は、がん細胞を倒すのは自分の免疫細胞が頑張ってくれている。
ただ、ガンがあると血液を作るところにも影響があったり、抗がん剤の副作用で免疫機能が落ちたり(ナンノコッチャ)もするので、初回は入院して、血液検査を数日おきにはするようになるみたいだ。

通院で抗がん剤治療を受けていても、まず採血をして、その結果を見てから問診を受けて、抗がん剤の投与が始まる。

抗がん剤も種類がいろいろあって、ガンの遺伝子を検査(生検)して決まる。
HER2が陽性だと凄く効果のある抗がん剤治療があるそうだ。
僕は陰性だったけれど、これは今後変わるかもしれないそう。
抗がん剤もずっと同じものを入れるわけではないらしい。
時々でまた生検を取って体系的に検査するそうだ。

抗がん剤の治療について説明は色々あるけど、正直いろんな横文字が出てくるのでよくわからないと思う。
血液検査も回数と説明を受けることが多くなるので、自ずと記号の意味するところがわかってきたり。

あとは、奏効率という尺度があって、どれくらい腫瘍が小さくなるかというもので話したりもある。

ガンの検査で多いのは造影剤CTで、前のCTと見比べて小さくなっているかを読み取るらしい。
人が視るそうだから結構な専門職だなと思った。
そのうち、画像解析にAIが使われたりしそうだな。

あと有名なのは腫瘍マーカ。
これは血液検査でわかる。
ただ、数値が上がっている原因を探すのは別の検査なので、これだけで何もかもわかるというものでは無さそう。

結局の所、確実なのは「カメラ」かな、と思う。

一応今の状況としては、2度の抗がん剤で全体的に縮小傾向のようだ。
このまま効いてくれないかなぁ。

貧血は改善傾向。
正常値になったらジムに行こうか。
ヘルプマークを着けて、スクワットからはじめよう。
耐える心や抗う姿勢はスクワットが教えてくれる。

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