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トルコ風ライスの記憶を引きずって

「クッキングパパ」というコミックに触れたのは小学生の頃だったと思う。
体調を崩して病院に行ったとき、待合室での時間つぶしに買ってもらったコミックの1つがクッキングパパだった。

当時はアニメもやっていて、まことくんやみつぐくんと同い年くらいだったので自分自身によく重ね合わせてみたものだった。

そんなクッキングパパの31巻に出てくるのが「トルコ風ライス」なのだ。田中ちゃんが長崎に出張に行き、喫茶店かどこかで隣のテーブルで見かけた「トルコ風ライス」に心を奪われて。
それを注文したものの、会社から呼び出され超特急で帰社する。

で、クッキングパパ氏が田中ちゃんに振る舞ってあげて、レシピはこちら!!みたいな話だったと思う。

トルコ風ライスは、ワンプレートの上にトンカツ、ナポリタン、ドライカレーがのっている長崎のご当地グルメとか。

「博多では見たことがない」と田中ちゃんが言っていたトルコ風ライスを発見したのは、北九州空港だった。

1時間ほど時間ができたので空港3階にある「ダイニングれすとらん海彩」へ。いろいろなメニューがある中で、目に留まったのがトルコ風ライスだったのだ。

観光地ということもあったが、九州にきたのだからこれを食べるしかない!と、注文。20数年の思いをぶつけてみたというわけ。

もっとも、トンカツやナポリタン、ドライカレーは食べたことがあるし、それをワンプレートにすることくらいはできたけれど、そうじゃなくて。
「トルコ風ライス」と言われるものが食べたかったのだ。

人気のモノがワンプレートにのっていることから作品中でも田中ちゃんが「お子様ランチみたい」と言っていた(と記憶している)
そんなかつての記憶が強烈に残っているので、文章を書くときに「お子様ランチみたい」という表現を何度も使ったことがある。

たまたま偶然、トルコ風ライスに巡り会えた。
小さな頃からの記憶を繋げることができた。

好きなモノが並んでいて、本当にお子様ランチみたいだった。

別件で立ち寄った北九州空港で、過去の穴を埋めることができた。


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