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スルースキルとはなんぞや。

「小学生 スルースキル」

最近、このキーワードをネット検索しすぎたのか、「スルースキル」の文字も、意味も、脳みそをスルーするようになってきた。

ずっと同じ文字を書いてたら、その文字の読み方がわからなくなる、あの感覚。

私は今、小学3年生の長男が、お友達のからかいやちょっかいを真に受けて反撃して先生に叱られ、本人も居心地の悪い思いをしていることに、ひどく気を揉んでいる。

昨日、休み時間のドッジボールで、ひょうきんな子たちが
「当たらないよ~だ」と挑発してきたらしいのだが、長男にだけ言ったわけでもないし、言い返す必要なんてないのに、相手チームに先生が加わったのを見て、
「先生がいなかったら勝てないくせに」
という要らん憎まれ口を叩いてしまったらしい。

毎度おなじみ、悪口ママ友集団の子どもたちが5人くらいで、長男に対して口々に「ヒドイ」と言い、全員で先生に怒られたようだ。

「なんでいちいち拾っちゃうのよ。無視すりゃいいじゃないの」
自分も無視なんてできないくせに、ついもどかしくて言ってしまう。

立ち入れない子どもの世界ほど、もどかしいものはない…

帰宅した長男から話を聞いているうちに、彼はは泣き出した。

ぎゅーっと抱きしめながら話を聞いた。

今、クラスで安心して喋れる友達がいない、という。

学校、行きたかったら行けばいいけど、居心地悪かったら行かなくていいからね、と私は伝えた。

「小学生 スルースキル」

検索結果で出てきたサイトやブログなどを読み漁ると、

「スルースキルは大事」
「でも反骨精神も大事」

そんな内容が出てくる。

気質や状況が違えば対応も変わってくるだろうなと思い、しっくりくる気構えのようなものには、まだ出会えていない。

今朝、長男を見送る際に、

「“気にするな”って言っても、気にしちゃうよね。だからスルーしなさいとは、言わないわ。
だけど、きつい言葉で言い返すのはちょっとやめてみない?
ムカついたら、一段高いところに登って、遠くから自分たちを眺めて見て。
同じ舞台で戦わないで」

なんて、自分もできないくせに、アンガーマネジメント的な感じの対応を再び長男に迫ってしまう…

長男はわかった、と言って出ていき、
今日は笑顔で帰宅したのでホッとした。

最近は、長男が笑顔で帰宅するか、そればかり気にしてしまっている。

今日、夜ご飯を食べ終わってテレビを観ていたら、
「97%のお客様が、美味しかったと回答しました」という食品か何かのCMが流れた。

「3%の人がマズイって言ったか、回答してないんだね」と嬉しそうに言う長男を見て、可愛げないなぁと思ったが、

「あんたのその頭の回転は、人にトゲトゲ言葉を言い返すため使わずに、大事なところで使って欲しいな」と伝えてみた。

長男の、何かに敏感に反応してしまう気質はもうそのままにして、むしろそれは強みだからと思うのがいいんじゃないかとそのとき急に思った。

そうして、コミュニケーションだけは穏やかに、ほかの気の逸らし方とか晴らし方を見つけて欲しい。

それが本当のスルースキルかもしれない。この子にとっては。

我慢するのではなく、まぁいっか、どうでもいいや、と思えるようになるまで、粘り強く付き合いたいと思う私はやっぱり不安症で過干渉だ。

昨日、久しぶりに「うれしいお知らせです!」をいただいた。

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