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重い荷物は誰かと一緒に持てたなら。

「誰も手伝ってくれない・・・」
「これ全部ひとりでやるのか・・・」

そんなふうに思ってしまうと、心は追い詰められることをよく知っている。

仕事、育児、地域の活動。
いろんなシーンで、そのしんどさを体験してきた。

もしかしたら、小中学生の時からあったかもしれない。
そうじ当番、委員会、行事のとりまとめなど・・・

たとえ自分がやると決めたことであっても、
思ってたんと違う、ということもあるし、
活動を共にする仲間との温度差などで、
しんどい気持ちになることはよくある。

例えば、育児。
手がかかる時期に物理的な手助けが必要なのはもちろんだが、
心に寄り添う必要のある問題が生じても、私は、唯一の子育てパートナーである夫に共感を求めることが多い。

以前、こども園でのマスク着用について、年中の次男が
「もう苦しいからつけたくない、苦しいと言っても我慢してって言われる。もう行きたくない」
と言って癇癪を起こしたことがあった。

当時、先生方にも相談したが、根本解決には至らず、休ませる以外の解決策がないと思い知った時、絶望的な気持ちになった。

私はそれを帰宅した夫に話したが、表情一つ変えることなく、聞いてるのか聞いてないのかもわからないような反応だった夫に対して、怒りを爆発させた。

「“子どもの苦しさは解消したい、でも仕事が立て込んでいたら休ませるわけにはいかない”この葛藤があなたにわかるの?!わからないよね、知ろうともしてないんだから!!!」

我ながら追い詰められていたなと思う。
この伝え方はさすがによくなかったな。笑

その後、夫と冷静に話したときに、
「子どものことに関しては、あなたは唯一の同僚だから、自分ひとりでは抱えきれない仕事にぶち当たったときには、助けてほしい。その姿勢を見せてほしい。どんなにつらい仕事でも、同僚が同じ気持ちで一緒に頑張っていたら、なんとか乗り越えられるってこと、あるじゃない?」

その伝え方で、夫は腹落ちしたようだった。
一瞬目を見開いて、そうだね、とつぶやいた。

子育てを通じて、人間力とか、コミュニケーション力とかを上げていく必要性を痛感した一件だった。
あー疲れるなぁ。笑

1人で抱え込んでしまいがちなもので、ほかに思い当たるのが、例えば自治会役員の仕事。

2022年度、私は「環境清美」という、地域のゴミ管理や清掃活動をとりまとめる役を担当したのだが、一時的に業務が立て込むことはあっても、ずっと忙しいわけではないので、そこまでしんどくなることはなかった。

他の役員メンバーを見ていると、会議の議事録や次年度の自治会冊子を作る「書記」や、掲示板や回覧板の管理などをする「広報」が、大変そうだなと感じていた。

その担当者2人は、未就学児を育てている私よりもいくつか若いお母さん仲間なので、尚更気になっていた。

私は自分の引継ぎが終わって手すきになったので、広報の担当者に、
「もしよければ、班長さんのおうちに回覧を届けるのやりましょうか」と伝えてみた。

広報は、配布物を整える作業もなかなか大変なのに、これを歩いて配布すると1時間近くかかる。しかし、私には電動式ママチャリがある。

そうしたら、ちょうど息子さんがインフルエンザにかかって、外出を控えたい時期だったらしく、「助かります、いいんですか」という回答があった。

声をかけなかったら、彼女はどうしていたのか。
しんどい思いをしながら、無理して夜間や早朝に配布していたかもしれない。旦那さんは家業の手伝いで多忙だということを以前聞いている。

私が彼女の立場だったら、
「誰か手伝ってくれ~~」と叫んでいただろう。
でも自分からはなかなか声をあげられないものだ。

先日、ふとオススメ記事にこちらの記事が出てきて、とても感銘を受けた。
フォローしている牧菜々子さん。冷静かつ温かい語り口調の処世術noteに、いつも多くの気付きをいただいている。
今気づいたが、2年も前の記事なのか…!!!

(noteの「今日のあなたに」は、本当に自分にオススメな記事ばかり。的確過ぎて、しびれます)

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以前、切迫早産で出歩けなかったとき、長男のお迎えを手伝ってくれた先輩ママ。
自治会アンケート結果の集計を一緒にやりましょうと言ってくれた役員仲間(実は上記の広報さん)。
夫が土日出張で、次男の保育参観に行けないとあきらめていたら、末っ子を預かってくれると言ったママ友。

甘えたり頼ったりするのが下手な私だけど、今までずいぶんと周りの人に助けられて、なんとかやってきたんだな。

抱えきれない重い荷物。
誰かが半分持ってくれたら、
軽さは半分以下になるような気がする。

「1人じゃない」と思えることが、心を軽くするからだろうか。

自治会の仕事量は担当によってずいぶん偏りがあるので、その点について調整が必要なことを、来週の最後の自治会定例会で言ってみようかな。

それこそ、「配布ボランティア」でも募って、配布が終わったらちょっとおしゃべりできるコミュニティを作ったりしたら、自治会役員の業務軽減や、住民の関わりを活発にする一助になるのでは・・・。
なんて、構想だけはすぐに生まれるんだけど。

「それ、大変じゃない?一緒に持とうか」
「誰か一緒に持ってくださ~い」
そんなことを気軽に言い合える雰囲気を
自分の周りから、少しずつでも広げていきたいと思うのであった。

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