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子どもの常識。

「ママ、大人の常識ってあるんでしょう。実は、子どもにもあるんだよ」

4月のGW前に、学校から帰宅した小1の次男が満面の笑みで言った。

「実は」は次男の口癖である。多用しすぎて、すっかりありがたみが薄れてきたのだが、つい気になってしまう。

「うそ!なにそれ、ウケる。子どもの常識ってこと?どんなん?」

「子どもの常識①あそぶ②ゲーム③テレビ」

「くだらねえ!あぁそうかい、好きにせえや!」

ワクワクして聞いて損した。
常識①②③の意味がよくわからないが、とにかく我々は遊びたい、好きなことだけやりたい、あまり口出ししないでくれってことなんだろう。

そんな自由な言動をしているかのような次男も、このゴールデンウィークの間の平日3日間のうち、2日間はエネルギー切れで学校を休んだ。
ヘルペスと副鼻腔炎を併発してしまった。

それでも、入学してから半月ほど、よく行ったなぁ…
ほぼ毎朝「今日こそ休みたい」と言うのを、
「あ、今日給食にゼリー出るよ」とか、
「もうタロウちゃん(長男の仮名)行っちゃうよ、急げ急げ」
と無理矢理送り出していた。

一度忘れ物を届けたら、オドオドしながら教室から出てきて、借りてきた猫みたいな態度だった。

先生に怒られたくない気持ちが強くて、守りに入っている感じ。先生たちはこども園よりずっと配慮があり、優しそうなのだが。

休むと決まれば元気で、家では「子どもの常識」を貫いている。
長男が持ち帰ってくれた宿題をめんどくさそうに一瞥し(まだひらがなの書き取りとかなのに…)、4歳の長女と録画を観たり、レゴでごっこ遊びを楽しんだりしている。その後、長男とパソコンゲームをやり始める。真ん中っ子は柔軟だ。

電子機器での遊びだけは、常識の範囲内でよろしく頼むぜ…と願いつつ、大人の常識の方はあまり気にせずに、「遊び」を楽しみ尽くして欲しいと思う。

遊ぶのが上手い子は、人生を楽しめるはず、と信じているからだ。

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