海外旅行に行ったつもり!オンラインツアーに参加してみた
アフリカ・ケニア現地時間午後2時(日本時間午後8時)。いよいよ、サファリツアーへと出発だ。といっても、これはZoomを使ってのオンラインツアー。参加者側の設定は映像・音声ともにオフだったので、ビール片手にのんびり見学することにした。
進行役は流暢な日本語を話すアイトンさん。サファリカーに乗ったガイドのオジュクさんもまた日本語が上手。
「お、いましたね! バッファローです。体重は約800㎏。天敵はライオンです」
舗装されていない道を進み、見つけた動物について教えてくれる。
「あれはマサイキリンですね。サバンナにはマサイキリン、ウガンダキリン、アミメキリンがいて、それぞれ体の模様が違います。模様がギザギザなのがマサイキリンです」
なるほど。勉強になる。オジュクさんは、動物の特徴や生態に詳しいだけでなく、とても陽気でチャーミング。何曲か歌も披露してくれた。また、動物を探して車を移動させている最中には、アイトンさんがクイズを出したり、ケニアの言葉や料理を紹介してくれたりし、一瞬たりとも参加者を飽きさせない。
あっという間の90分。この間に全部で20種の哺乳類・鳥類・爬虫類に出合えた。サバンナの王者ライオンには残念ながら遭遇できなかったが、そんな時のためにと用意されていた、かわいい仔ライオンたちの映像に満足。気持ちよくツアーを終えることができた。
旅の代替としてではなく
後日、HISオンラインツアー担当の加古原恵さんに話を聞いた。
「当社でオンラインツアーを始めたのは2020年4月。コロナによって外出ができなくなり、旅行会社である私たちとお客さまとの接点がなくなってしまった時期でした」
試行錯誤しながら徐々にコンテンツを増やしていき、約1万4000ツアーを用意するまでに至った。
「始めた頃は、オンラインツアーはリアルな旅の代替と捉えられていたと思いますが、今ではもっといろいろな使われ方をしています」
単純にエンターテインメントとして見たり、旅行の下調べや情報収集のために見たりしている人も多いそうだ。ショッピング、占い、料理教室、語学学習など、目的を絞った体験企画も人気が高い。
「参加者を選ばないのがオンラインツアーのいいところ。さまざまな理由で旅行にアプローチできない方でも、ご自宅にPCやスマホとネットワーク環境さえあれば、リアルタイムで海外を見ていただけます。旅の形の一つとして定着してほしいと思っています」
HISオンライン体験ツアー
世界74カ国とネットワークをつなぎ、総累計14,000コース以上を用意。団体貸し切りプランや、定額で参加し放題のサービス「IKU×MIRU」などもある。https://www.his-j.com/oe/
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