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森林セラピー®を知ってる? ~これまで親しまれてきた森林浴が、科学的にも健康によいことが分かってきました。

 「森林浴」の効果を科学的に解明して、心と体の健康に活かす「森林セラピー」なるものがあるらしい。森林では都市部に比べてストレスホルモンが減少することや、長く滞在することで免疫力が向上することなどが分かっているという。日本各地には、癒やしの効果や病気の予防効果が認められた、森林セラピーに適した森もある。
 ウェルビーイングと自然。森の力で心身を良好にする。“健康”をキーワードに森林を活用する試みとはどんなものだろうか。都心から約2時間。東京都奥多摩町にある森林セラピーロードを訪ねた。

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清々しい気分の理由

 「フィトンチッドという森の香りには心身をリフレッシュする働きがあります」。森の案内役、奥多摩町森林セラピーアシスターの小峰一郎さんが一緒に森を歩きながら、丁寧に自然の魅力を教えてくれる。今回歩いた「香りの道 登計(とけ)トレイル」コースは、全長約1・3㎞、うちバリアフリー約420ⅿ、高低差50ⅿと歩きやすく、車椅子でも利用できる(要予約)。
 ただのハイキングにとどまらないのは、ヨガやアロマオイル作りなどのプログラムや、健康チェックのプランが用意されていること。取材時は森林呼吸法を体験した。まずは、へその下にある丹田を意識しながら、腹式呼吸。息を吸うときは森のエネルギーを全身に取り込み、吐くときはゆっくりと体の中の悪いものを出すイメージで行う。森の中で意識的に深く呼吸することで、普段のそれとは一味違う爽快感がもたらされる。

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 人間の健康に自然が重要だということは長い間認識されてきたが、それを日常にどう取り入れていけばよいか。近頃のアウトドアブームも手伝って、ストレスケアやリラクゼーションの効果を期待して森に足を運ぶ人もあるようだ。都会からアクセスもよく、簡単に始められる森林セラピーをおすすめしたい。

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写真=HARUKI 協力=一般財団法人おくたま地域振興財団

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