エース分室

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日本リサーチセンターが年に4回発行する機関誌『ACE』の公式ページです。本誌からおすすめの記事をご紹介します。発行月は1・4・7・10月です。 https://www.nrc.co.jp/ace/backnumber/index.html

マガジン

  • 修復×再生 新たな道へ

    特集からおすすめの記事をピックアップします!

  • それぞれの美学

    エース2023年秋号の特集「それぞれの美学」からおすすめの記事を紹介します!

  • 甘味(かんみ)なじかん

    2023年夏号「甘味なじかん」からおすすめ記事を紹介します!

  • エース2023年春号「みんなつもりでできている」

    特集「みんなつもりでできている」からおすすめの記事を紹介します!

  • エース2022年春号「わたしの声って。」

    特集「わたしの声って。」からおすすめの記事を掲載します。

最近の記事

ギクシャクした夫婦関係。これって修復できますか?

好き同士で結婚したのに気付けば2人の間にすきま風が……。 夫婦関係の修復についてプロの夫婦問題カウンセラーに聞きました。 自分の浮気、妻の浮気 夫の悩みのあれこれ  夫からの相談で多い事柄の一つは、自分の浮気問題。妻にばれてGPS で行動を管理されるようになったとか、妻が相手に慰謝料を請求しちゃったとか。最近は強い奥さまも多いですからね。妻の浮気についての相談もあります。「うちの妻に限って」と思うのか、プライドが許さないのか、男性ってなぜか「そんなはずはない」と否定して頑

    • 「僕は新築をやめ、古民家を買うことにしました」。リノベーションで自分好みの住まいを実現した大原さんの話

      古民家ポータルサイト「クロニカ」を運営する大原鉄平さんを訪ね、古民家の購入・再生・暮らしについての体験談を聞きました。  土地を買って家を建てるつもりでした。よし、理想の家を建てるぞ!と意気込み、住宅地に土地を見つけて、あと電話一本で購入確定というところまできたある日、車で走行中に立派な古民家が目に留まりました。そしてその前をスーっと通り過ぎたときに「あれっ?」となったんです。  ちょっと待てよ。今、新築したら、こういう家には一生住めないのか。それは絶対嫌やなと思い、これか

      • 廃校が水族館に大変身!懐かしさを覚える教室の中で生き物たちを見て学べます。

        少子化や過疎化などによって全国では毎年約450校程度が廃校になり、現存する廃校施設のうち約8割が活用されています※。ミュージアム、スポーツ施設、レストラン、ホテル、工場、企業オフィスなど、用途はさまざま。高知県室戸市の「むろと廃校水族館」も、その名の通り、廃校活用施設です。館長の若月元樹さんに話を聞きました。  私たちは「日本ウミガメ協議会」というNPO法人です。指定管理者としてこの水族館を運営しています。室戸市は、以前から私たちの拠点の一つで、定置網に入るカメに標識を付け

        • 倉庫に戻った廃棄する服を黒染めでアップサイクル!

          廃棄される運命にあった服を黒く染めてアップサイクルする「フロムストック」。ブランドを展開するアドアーリンクのサーキュラー事業部・舘野香梨さんに話を聞きました。 ――黒染めという発想はどこから? サステナブルに関する勉強会が社内であり、私たちに何ができるのだろうかを題材に話し合いました。そのときに、新たな廃棄物を出さず環境にかける負荷が少ない“黒染め”というアイデアが出てきました。 ――黒染めをするのはどんな服ですか? 売れ残り、倉庫に戻った「廃棄する服」です。残ってしまっ

        ギクシャクした夫婦関係。これって修復できますか?

        • 「僕は新築をやめ、古民家を買うことにしました」。リノベーションで自分好みの住まいを実現した大原さんの話

        • 廃校が水族館に大変身!懐かしさを覚える教室の中で生き物たちを見て学べます。

        • 倉庫に戻った廃棄する服を黒染めでアップサイクル!

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        • 修復×再生 新たな道へ
          6本
        • それぞれの美学
          5本
        • 甘味(かんみ)なじかん
          5本
        • エース2023年春号「みんなつもりでできている」
          5本
        • エース2022年春号「わたしの声って。」
          5本
        • エース2022年新春号「ある日、森のなか」
          6本

        記事

          「金継ぎ」は日本が誇る技!割れや傷を活かす金継ぎのように、自分という存在も大切に

          金継ぎブームの火付け役である清川廣樹さんは、日本の技術を次の世代につなぐことが重要だと訴えます。 「金継ぎ」は茶の湯文化と共に発展してきました。500年ほど前に茶道が確立され、そこで使うお茶碗を漆を主材として修復するときに金を施すようになったといわれています。それまでは金は施していませんでした。ただ、漆による接着修理は1万年前に縄文人が始めています。 割れたものを漆の力を借りて貼り付ける、土の器を漆でコーティングするといったことは、すでにありました。金継ぎは漆の特性を活かし

          「金継ぎ」は日本が誇る技!割れや傷を活かす金継ぎのように、自分という存在も大切に

          何にもないから何でもできる!南相馬市のゼロスタートのまちづくり

          原発事故の避難指示区域だったからこそ実現した、手ごたえのある暮らしとワクワクする未来がここにありました。 福島県南相馬市の小高(おだか)区に、ゼロから町をつくろうと集まる仲間がいます。スタートから10年になる今年、どんな芽が育っているのでしょうか。プロジェクトの発起人である小高ワーカーズベースの代表取締役・和田智行さんに話を聞きました。  僕はこの小高で生まれ育ち、震災当時もここで生活していました。原発事故が起きて、6年間、避難生活を家族と送っていたんですが、起業した会社

          何にもないから何でもできる!南相馬市のゼロスタートのまちづくり

          ビンテージマニアをうならすジーンズ!大戦モデルなど1940年代の縫製を当時のミシンを使って表現

          ビンテージジーンズの製造を妥協なくとことん追求するニードルワークアーティスト小中儀明さんの工房を訪ねました。  大学生だった20歳のときに起業しました。お笑いコンビ・ダイアンのユースケはいとこなんですが、そのユースケと今の店長と僕の3人で、アメリカンカジュアルウェアを売る「FORTY NINERS」を始めたんです。ショッピングセンター内の2坪のテナントからスタートし、その後、実家でもあるここに店を構えました。  ビンテージやレプリカのジーンズを多く扱ってきたけれど、ビンテー

          ビンテージマニアをうならすジーンズ!大戦モデルなど1940年代の縫製を当時のミシンを使って表現

          “聖地”が誇るアジフライ ずば抜けたおいしさで勝負!

          松浦アジフライ大使の福島暢啓アナも「日本一」と大絶賛の味を確かめに 「アジフライの聖地」長崎県松浦市に足を運んでみました。 ”松浦アジフライ大使”福島暢啓アナに聞く  大阪駅前第一ビルに多くの道県の事務所があって、そこに行くのが結構好きなんですが、ある日、たまたま寄った長崎県大阪事務所で「アジフライの聖地 松浦」と書かれた青いパンフレットを見つけたんです。“聖地”ってどういうことだろうと思い、自分のラジオ番組「福島のぶひろの金曜でいいんじゃない?」で紹介したことをきっかけ

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          食虫植物に魅せられて ウツボカズラを食す⁉

          一目ぼれして以来、食虫植物漬けの日々を送る木谷美咲さん。この謎めいた植物にどうしようもなく惹かれてしまう理由とは?  食虫植物との出会いは2005年。園芸店でハエトリグサを見つけ、一目ぼれして買って帰りました。それまで植物にはあまり関心がなく、食虫植物の実物を見たのもその時が初めて。なのに、以来すっかりほれ込んで、栽培したり、自生地に行ったり、本を書いたりと、食虫植物中心の日々を送るようになりました。なぜ自分はこんなにも食虫植物に惹かれるんだろうというのが分からず、その答え

          食虫植物に魅せられて ウツボカズラを食す⁉

          銀幕スターから大使夫人まで、きものがつなぐ豊かな出会い

          きもののプロ富澤輝実子さんが語る、『美しいキモノ』編集者時代の撮影エピソードや海外のお茶会、きものを通じた豊かな体験に愛と学びがいっぱい です!  私が『美しいキモノ』編集部に配属されたのは昭和48(1973)年、きもの業界が華やかなりし頃。岡田茉莉子さん、星由里子さん、司葉子さん、岸惠子さん他、名だたる銀幕のスターがモデルとして登場してくださいました。  「女優の顔は触らせない」という暗黙の了解があり、フルメイクで現場に入られるのですが、もう息をのむほどの美しさ! 日頃、

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          陶芸家Keicondoさん 決めつけることなく自由でいい。僕が考える器のかたち

          「作風は常に流動的で、ちょっとずつ進化している」という陶芸家のKeicondoさん。日々アップデートされる器づくりについて聞きました。  父が陶芸家で、陶芸では食べていけないイメージがあったんで、陶芸家にはなりたくない気持ちが強かったんです。いわゆる普通のうちに憧れてました。大学卒業後“新卒”っていうブランドを使わなきゃもったいないと、一応就職したんです。当時はなめてましたし、入ってみたら「こんなんで月20万近くお金が入るんだ」と思って。元々貧乏暮らしをしていて無駄遣いする

          陶芸家Keicondoさん 決めつけることなく自由でいい。僕が考える器のかたち

          日本における砂糖と菓子の歴史 菓子の歴史を語るには砂糖の存在が欠かせません。砂糖と菓子の関わりを食文化史学者の江後迪子先生に聞きました。

           砂糖は古代インドが発祥の地。紀元前5世紀ごろにはすでに作られていたと考えられています。そこからペルシャ、エジプト、地中海沿岸、中国などに砂糖の製造法がもたらされました。  日本へ砂糖が伝来したのは奈良時代だとされています。754(天平勝宝6)年に来日した中国(唐)の高僧鑑真の船の積み荷の目録に「蔗糖(しょとう=砂糖)」とあるのが、砂糖伝来の最初の記録です。756(天平勝宝8)年に光明皇后が東大寺に献納した薬60種の中には蔗糖も含まれていました。当時、砂糖は薬でもあったわけで

          日本における砂糖と菓子の歴史 菓子の歴史を語るには砂糖の存在が欠かせません。砂糖と菓子の関わりを食文化史学者の江後迪子先生に聞きました。

          平成・令和のスイーツブームをたどる!ここ30余年のブームをスイーツジャーナリストの平岩理緒さんに解説してもらいました。

          ティラミス 1990年 /主な出来事(以下同)東西ドイツ統一 ティラミスは雑誌『Hanako』の特集から火が付きました。1990年当時、イタリア料理が「イタメシ」と呼ばれて流行しており、そこで特集に取り上げられたのが、イタメシのデザートであるティラミスでした。それをきっかけに、ファミリーレストラン「デニーズ」でも提供されるようになると、認知度は一気に高まり一大ブームに。その後のクレームブリュレやタピオカ(第一次)も、同じように『Hanako』掲載が契機となって生まれたブーム

          平成・令和のスイーツブームをたどる!ここ30余年のブームをスイーツジャーナリストの平岩理緒さんに解説してもらいました。

          意外と知らないチョコレートの秘密 なめらかな口どけは油でできているからだった!チョコレート博士の佐藤清隆先生がその不思議な構造について説明します。

          チョコレートは油の結晶だった!  チョコレートは室温では固まっているのに、口に入れた瞬間にスーッととけて、カカオの苦みやフレーバーと、砂糖とミルクの甘みが一気に現れます。それは、チョコレートがカカオ豆の油(ココアバター)の結晶でできているからなんです。  例えばミルクチョコレートは、ローストしたカカオ豆を温めてすりつぶしてできたカカオリカー(カカオマス)にココアバターや砂糖、粉ミルクを入れてよくかき混ぜ、冷やして作られます。油の結晶が甘みや酸味、苦味など全てを取り囲んでいる

          意外と知らないチョコレートの秘密 なめらかな口どけは油でできているからだった!チョコレート博士の佐藤清隆先生がその不思議な構造について説明します。

          世界の郷土菓子めぐり 見たこともない、その土地で昔から愛されるお菓子を巡る !郷土菓子専門店を営む林周作さんのスイーツジャーニーです。

           子どもの頃からお菓子作りをしていたので、お菓子に対する好奇心はずっとありました。僕はちょっとひねくれた性格というのもあって(笑)、誰もやってないことをやりたいと思っていたときに「世界のお菓子」ってひらめいたんです。ネットで調べると全く知らないお菓子が世界にいっぱいあることが分かりました。  そこでまずはヨーロッパへ飛んだんです。イタリアのローマから入って、3カ月かけてスイス、フランス、スペイン、ポルトガル、オーストリア、ドイツを回りました。現地へ行くと、ネットで調べるだけじ

          世界の郷土菓子めぐり 見たこともない、その土地で昔から愛されるお菓子を巡る !郷土菓子専門店を営む林周作さんのスイーツジャーニーです。

          夜とお菓子とわたし 夏の蒸し暑い夜、ベランダに出てアイスクリームを頬張る。漫画家の午後さんが書き下ろしたエッセイをどうぞ。

           はじめまして。午後と申します。  普段からお菓子を作っては、その最中にぼんやりと考えていたことを、レシピとともに漫画にしています。私がお菓子作りを始めるのは大抵真夜中です。子どもの頃から睡眠がうまく取れない体質でした。暗い部屋の布団の中で、ただじっと朝を待つのに耐え切れず、明るい台所に逃げていました。そして、昔読んだ絵本に登場したような、甘くやさしいお菓子を作り出すことで、夜に襲ってくる不安や恐怖、孤独と折り合いをつけてきたように思います。  人間の感情は、この宇宙よりはる

          夜とお菓子とわたし 夏の蒸し暑い夜、ベランダに出てアイスクリームを頬張る。漫画家の午後さんが書き下ろしたエッセイをどうぞ。