人との繋がり -メンバー雑談より-
4月9日にメンバー雑談（昼の部・夜の部）を開催しました。
夜の部では12名メンバーが集まり、雑談を楽しみました。
・20年以上在会しているメンバー
・今月入会したメンバー
・2003年の開業当初に入会、一度退会して再入会したメンバー
とメンバー歴がさまざま、そして年齢も20代～80代までの方々にご参加いただきました。
入会して日が浅いメンバーからの「ライブラリーの活用方法を知りたい！」という声に対して、在会歴の長いメンバーより色々なアドバイスがありました。ざっくりとまとめてみると…
目的に合わせたスペースの使い方
やる事が明確で集中して仕事や勉強をしたいならワークスペース
アイデアを広げるならラウンジ
しっかりと読書をしたいならグレートブックスライブラリー
ボーッとしたいならラウンジで眺望を楽しむ
本を活用する
トレンドを読む：新刊コーナーで書籍のタイトルを見ているだけで世の中の動きを知ることができる
アイデアを広げる：館内の本棚を眺めていると、創造力・想像力が高まる
気分転換：不思議なタイトルや変わった書籍をパラパラとめくるだけでリフレッシュできる
人との出会い
セミナーへの参加：様々なテーマ、スピーカーのイベントに参加することで情報量が増える
メンバーズ・コミュニティへの参加：メンバーが主宰するサークル活動のメンバーズ・コミュニティは、興味が近しいメンバーと気軽に話ができ、ネットワークを広げることができる
婚活：メンバー同士で結婚した人も！
ところで、「６月末の閉館まで時間がないので、なかなか沢山の人と知り合うことは難しいのでは？」という話が出ました。
それに対して「多くの知り合いがいるメンバーと知り合いになると、短い期間でも多くの人と知り合うことができるかも！」というアイデアが出ました。
そこで、私がイメージしたのが社会ネットワークの中心性です。
と指示してChatGPTが描いた絵。
社会ネットワークとは、社会における様々な繋がりをノード（頂点で、個人や組織を表す）とリンク（頂点と頂点を結ぶ線で、繋がり具合を表す）で表現した社会的構造です。上の絵では、人の顔がノードで点線がリンクになります。
そして、代表的なネットワークの指標に中心性があります。中心性は各ノードがネットワーク全体において、どれくらい重要かを示します。そしてどこに着目するかで中心性にも種類がありますが、代表的な中心性を紹介します。
次数中心性：各ノードが持つリンク数（＝次数）に着目した中心性です。多くの人と繋がっている人（ノード）が高くなります。→多くの人と繋がっています。
近接中心性：あるノードから他のノードへの距離に着目した中心性です。自分以外の人との距離の総和が近いほど高くなります。→誰とでも（好き嫌いなく）繋がっています。
媒介中心性：あるノードが他のノードの最短経路である度合いに着目した中心性です。値が高ければ高いほど常に情報流通の中にいることを表しています。→様々な人と繋がっています。
また、これらの中心性とは少し異なりますが、1998年にGoogleの創設者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンによって発明されたページランクについて簡単に紹介します。
ページランク：インターネット上のページの重要性の指標になります。重要なノード（多くのノードからリンクを貼られているノード）からリンクが貼られていること（下記の図の青色）、重要なノードから複数のリンクが貼られていること（赤色）、重要ではないノードからのリンクが少ないこと（緑色）という考え方です。
人との繋がりをネットワークとして捉えて分析することで、そのネットワークの構造やノードとして表現される人が、どのような役割を担っているかを知ることができます。
下記の本は2010年に出版された本ですが、社会ネットワークを分かりやすく説明しています。ご興味ある方はご一読ください。
中心性のお話をしましたが、ビジネスにおいて人脈を広げたり、ネットにおいて情報を発信するときには、ネットワーク分析、そして中心性は大事な指標になると思います。
しかしながら、ライブラリーは様々な人々が自由に集まる場です。そのため、ネットワーク構造や中心性とは関係なく、興味を持って色々な方々と交流して繋がっていくのがいいのかなと思います。
次回のメンバー雑談は、5月21日（火）12時～と19時～の2回開催します。
是非お越しください。
アカデミーヒルズ 熊田ふみ子
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