『猿の惑星/キングダム』/考えてもおもしろく、考えなくてもおもしろい(映画感想文)
最初の『猿の惑星』が68年。そこから5作が73年までに撮られている。
考察として猿は黒人のメタファーなのだとか、勢力を伸ばすアジア人の脅威が比喩的に描かれているのだとかいろいろいわれている。
この68年版の映画には同名の原作小説があり、作者はピエール・ブールというフランス人。ブールは第二次世界大戦中に日本軍の捕虜となり、白人優位社会が逆転しアジア人に奴隷のように扱われた経験がある。
映画化に際してロッド・サーリングが脚本に起用されると「猿=アジア人」を直接想起させる要素は薄れ