元プロから見た、シャドバプロリーグを今より少し楽しむための見方

おはようございます。

以前、AXIZ、名古屋OJA ベビースターにて合計一年半、3シーズンプロ選手として活動をしておりました、ぼーいんと申します。


このブログを読んだ方が、少しでもシャドバプロリーグを楽しく、そして、シャドバプロリーグを見たことでシャドバがもっと楽しくなるような、見方の一案を書かせていただきたく思います。


RAGE「【第15節】RAGE Shadowverse Pro League 20-21シーズン」 #OPENREC #シャドウバース (Shadowverse)
https://www.openrec.tv/live/2p8v3yon5zy


本日11月22日(日)は、シャドバプロリーグ(RSPL)第15節です。

本リーグは8チーム総当りを計3回。合計21節行いますので、本節はちょうど残り1/3の行程となります。

早速ですが、まずは本日の見処さんです。


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全体の見処

アディショナルカードが11/19(木)に追加をされました。これを受けて、どんなデッキが、どんな持ち込みが増えるか。という点は非常に楽しみになります。

ここからは推測ですが、デッキ登録は21(土)朝10時まで。その後その日のうちに試合をしたものを収録し、22日(日)にそれが配信されている。というスケジュールかと思われます。

ごく短い時間でデッキを登録せねばならず、そのため「このデッキは強いと思って登録したが、その後収録までの数時間の間に弱いと判明したデッキ」なども出てきうるでしょう。

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カード追加初日、チームメイトが一時間だけ「最強デッキだ!」って騒いでいたのに、その後日の目を浴びることがなくなってしまったクジラとかもいました。


カード追加前の人気デッキは

引用、プロリーグでもお馴染み海老原さん


エルフ、ロイヤル、ネメシスは全チームが持ち込んでいます。

デッキ登録までわずか2日間というスケジュールの中で「前環境強かったため一定の強さは担保されており、かつ自身の練度も一定ある」ようなデッキは、まずまず持ち込み候補にあがります。

構築担当3人が3つの新しいデッキを開発、練習したとしても、あと2つのデッキを登録しなければなりません。であれば、そこに選ばれるデッキは、強く慣れ親しんだデッキになるでしょう。


そこに、各チームの色が出てきます。

例えば名古屋OJA ベビースターのマサヤ選手はウィッチリーダーを扱うことを得意としており、アディショナルによって強化されたウィッチを持ち込むことが予想されます。

ソフトバンクホークスゲーミングのまっつ選手は、アディショナル追加以前からディスカードドラゴンにて好成績を収めていること。

auDetonatioNのSpicies選手は攻撃的な連携ロイヤルを好んで使用をしていること。

などは、持ち込みの予想をするのはもちろん、そのデッキタイプを使いたいと思っている方には必見の情報となります。

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逆に言えば、ソフトバンクホークスゲーミングがディスカードドラゴンを、auDetonatioNが連携ロイヤルを、持ち込んでいるかどうか。というのは、この環境でそのデッキが戦えるのかの指標となります。


要点をまとめると

・各チームの色を発見しやすくなる一日である。

・推しデッキを一番強く使えるプレイヤーを見つけよ。


って感じですね。



もう一点見処さんとして


上位チームと下位チームの持ち込みの差に注目せよ


というものがあります。

全チーム持ち込んでいるデッキは、強いデッキに決まっています。

一方「上位チームのみ持ち込んでいるデッキ」にはどんな意図があるのか。

一部でのみ研究がされていた強力なデッキなのか?そのチームのみ扱えるスペシャルなデッキなのか?特定のデッキを倒すことのみを意図されたデッキなのか?対戦相手に相性を正しく把握させない幻影のデッキなのか?


を考えるのも面白いです。

特にこのアディショナル追加直後の今は「まだ研究が追いついていない荒削りなデッキだが、ポテンシャルを秘めたデッキ」が多く登録されているでしょう。

ぜひ今日その種を手に入れて、皆さんの手でデッキを完成させましょう。来週は世界大会の予選ですからね!


アーキタイプの違いから読み取れる情報

具体例で書きます!

清浄ビショ持ち込みチームは背徳バアルデッキへの評価が高いです。相手も持ち込むだろうと予想して、メタを張りに行っています。

守護ビショや自然ビショの持ち込みをしていて、かつ背徳バアルを持ち込んでいないのであれば、背徳バアルへの評価が低いチームです。

守護ビショ、自然ビショの持ち込みをしていて、背徳バアルも持ち込んだチームは、そういうことです。背徳バアルを4番手5番手リーダーとして見ている可能性が高いです。


のように、各チームが、とあるデッキにどんな評価をしているか。なんてことを意識しながら見るのもいいかもですね。



2Pickの重要性と作戦会議の苦悩について


今のシャドバプロリーグは作戦会議もめっちゃ楽しいです。ぜひ見てほしい。

そんな作戦会議において。


今ここに、Pickに勝ったチームA、負けたチームBがあります。持ち込みデッキが完全ミラーだったと仮定します。じゃんけんで例えるとこんな状況です。



Aチーム 1-0 Bチーム

○            ☓

✊      ✊

✊      ✊

✌      ✌

✌      ✌

🖐      🖐


✊は✊に50%勝ちます。✌に100%勝ちます。🖐に必ず負けます。となると、この時対戦相手がランダムな手を選ぶとすれば、✊の勝率は60%になります。

同様に、✌は40%、🖐50%の手ということになります。


Aチームは既に1勝しているので、チームとしてはあと2回勝てば勝利になります。

ここは勝率の高い✊✊🖐を投げれば、勝率が高くなります。

一方Bチームは、🖐が1つしかありません。一度は🖐で✊に勝つことができたとしても、残された✊🖐に対し、✊✌のみで戦わなければなりません。

ここでBチームに求められることが

・相手の✊に✊をぶつける(50%)

・✊で✊に勝つ(50%)

の、25%の壁を突破することになります。


すごく雑に説明すると、「その他条件を全く同じとした場合、Pickで勝ったチームの勝率が75%になります」

実際にはBの✌がAの✊に当たった場合は

Aが✌🖐、Bが✊✌になるので、再び読み合いが発生します。

Aが延長戦を見越して✌を中盤で使用しておくこともあります。デッキ相性は✊✌🖐ほど簡単な話でもないです。


よく作戦会議で「じゃんけん」って単語が出てくるのは、こんなことを考えて話してます。



ひとまずはこんな感じで締めさせていただきます!

ブログのお仕事ください(*´ω`*)


最後に

今日ロキサスエルフもってこないチームあったら悲しくなります。

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