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【フラグシップ予選完走】ワンピースカードゲーム二弾環境のススメ〜緑キッド〜

みなさんこんにちは。はじめまして
。ぼーいんと申します。

主な実績は、Shadowverseというデジタルカードゲームで、月に30万円以上の給料が発生する、Cygames公式のプロリーグに選手として参加していました。
要はプロカードゲーマーやってました。


その他にも色んなカードゲームで全国大会勝ったりボチボチとやってまして、ワンピースカードゲームでは、フラグシップバトルも優勝させていただきました。


今回は大阪チャンピオンシップ予選を6-2で完走し、決勝トーナメントまであと一勝と迫った、【メタ外の?】緑単キッドの構築と、
当時行っていたメタゲーム予想や調整記録、その答え合わせを行っていきます。


予選6-2 自分のミス負けが一つあるので本当に悔しい


大阪メタゲーム予想


2022/11/23、大阪予選が開催されました。
11/04に頂上決戦の発売ですから、そこからおよそ20日間の短期決戦となります。

ちなみに自分は今個人事業主やってて、週6日働いてるし、スタバとか基本出られないものとして読んでください。一日1時間ぐらいの調整時間で、結果は完走でした。満足はしてないし悔しいけど、納得はしてる。

カードリスト公開段階での予想は
ダダンによってリソースと展開力を手に入れた赤ゾロ、赤緑ロー
序盤のブン回り理論値が最大級の緑錦えもん
7イワンコフルフィの成功率が9割(体感)を越える青イワンコフ

この4デッキに絞って練習を進める予定でした。

特に事前段階でイワンコフは9割ほどデッキの完成形が見えており、デザイナーズデッキかつ強力ということで、まずはこのデッキの台頭が予想されます。


実際の初動メタゲーム


こちらが、11/06(発売日から2日後)の大会結果になります。

概ね予想通りの結果ではありますが、赤ルフィの活躍は意外ではありました。

この頃は新弾が楽しかったので、黒スモーカーで遊んでいた記憶があります。

海軍の台頭

新ギミック【コストを下げる】【一定コスト以下のキャラクターをKOする】というギミックを搭載した海軍は、初動こそナリを潜めていたものの、10クザンの採用枚数を増やすことでその母数を増やし始めました。


新環境初日のDiscordでのメモが残ってました。
海軍は手札が枯れやすいこともあり、一枚あたりのカードバリューが重要なので、単純にコストが高く打点の高い、除去札でもあるクザンを4枚採用する必要がある。
またいらないカードは捨てればいい。というのが非常にマッチしており、海軍のデッキの方向性が固まりました。(ヒナは弱かった)

海賊狩りのゾロ、出陣

このままだと海軍で出場か。と思っていた矢先。事件が起きます。



11/13
赤ゾロがトップデッキであることが判明しました。
ナミダダンによるリソース補給、盤面展開。
マキノやマグラによる理不尽打点で対面破壊。

環境最強デッキの爆誕です。
ちょうどサニーくんが高騰する3日ほど前でしょうか。我々はカードショップへと走りました。

本番まであと10日。ゾロを握るか、ゾロをメタるか。選択を迫られました。




原初に触った赤ゾロ

ミラーマッチを特打した結果ビスタをいっぱい引いた側が有利、ライフにジェットピストルが埋まっている方が有利。
もちろん実力は出るが、他のミラーマッチ(例:1弾環境のキッドミラー)に比べて、実力で捲くることが非常に難しいマッチであることが判明しました。

それはそうとしてミラーマッチをまくる裏技も数多く発見されたのですが、どれもパターン化が難しく、赤ゾロで大会を勝ち抜くことは困難だと判断し今回は見送りました。



11/13段階でのメタ予想

この段階で
・最上位帯は赤ゾロを極めてくる。
・中級者〜上級者は緑錦えもん。
・逆にそこよりライトな層は赤ゾロワンチャン狙い。

とメタゲームの予想を立てます。

私の今回の目標はベスト8でチャンピオンシップグランドファイナルへの切符を手にすること。

そのためのデッキの最低条件が
・ライト層には必ず勝つこと。
・最上位帯にはデッキ単位で有利を取れること。
が2つのテーマでした。

赤ゾロで最上位帯にミラーで勝つことは難しく、決勝トーナメントで最低でも二回勝たねばならないことを考えたとき。次に触り始めたのが、当時ゾロに次ぐ二番手の使用率を誇る緑錦えもんでした。




後手1にお菊or雷ぞうを展開する、コスト踏み倒し効果を内蔵したリーダー。
コスト踏み倒しはいかなるカードゲームでも強い。ということで、今環境でも注目のデッキ。


原初に触った錦えもんデッキ


錦えもんの特徴として
・後攻1ターン目にお菊や雷ぞう、後攻2ターン目にヤマトらを絡めることで圧倒的な盤面展開力を見せる。
・一方、一度受けに回ると「盤面を逆転する力」が乏しく、また盤面を取り返せないならばリーダーを殴り切る。といったサブプランも、緑に速攻を持つユニットがいないことで難しいことが判明した。

錦えもんの構築意図

本題から反れるがここに錦えもんの簡単な構築意図を記します。
緑単キッドに関してもこんな感じで書いていますよ。という参考になればと思いますので、ご査収くださいませ。


・3ドン帯
後1で必ず出したいのでお菊雷ぞう8枚投入。
先手を取らされたとしても、1モモの助、2モモの助効果起動から余った2ドンで展開。という流れも見えるので、ここは減らさない方がいいでしょう。
また、対赤ゾロは雷ぞうでカードを引きながら面を処理する動きも非常に強力なので、なおのこと減らせません。

・4ドン帯
ヤマト。ぶっ壊れ。何にでも勝つ。パワーライン6000が偉すぎる

・ホーキンス不採用
初期構想では先攻を取らされた時に必要かと思っていたが、お菊→ホーキンスより、お菊→ヤマトでレストさせてお菊で殴りに行く。の方が強いことが判明した。

・7キッド
これがないと赤ゾロに勝たなかった。
先攻4ターン目、7ドンある際。分かっているプレイヤーは錦えもんの盤面を意図的に二面残すし、そうなると最速おでんの着地が不可能になる。
そういった諸々のケアを考えた時に、7キッドは必須カードでした。
あとボニーでサーチできるパワーカードを採用することでデッキの安定性が上がります。

4枚採用しないのは、カウンター値がないから。
錦えもんの特徴として、受けはあまり強くなく、どのゲームでも一手差でのリーサルを求められるシビアなゲームになりやすい。

また、後述するキッドのリーダー効果は手札を捨てることで起動するため、手札の非カウンターカードを、キッドの二回攻撃で盤面に還元しやすくなっているが、錦えもんではそれもできない。

最終盤、カウンターが1枚あるかないか。の差で勝敗が簡単に決まってしまうので、非カウンターカードは限界まで削りたかったからです。

序盤にリーダー効果で盤面有利を作り、そのアドバンテージ差でおでんやキッドのパワーカードを叩きつけ、そのまま受けに回ることなく逃げ切る。というのが錦えもんの必勝パターンでしょうか。

・おでん
4枚採用したいカードではあるが
・そもそも最速でおでんをおけるゲーム展開は7キッドや他のカードでも勝っている。
・おでんを二枚並べる展開はレアである。
・序盤のリードを吐き出しながら詰めきれなかったタイミング(10ドンとかのタイミング)で引いてきても十分に間に合っている。
という判断で3枚採用に留まりました。

・ボニーという女
錦えもんデッキにおいてはワノ国>その他のカードであり、つまりサーチカードとしての質もモモの助>ボニーとなる。
そこでボニーに選ばれる役割としては確実にカウンター値を引いてくることである。
特に錦えもんはあと1ターンが足りなくてリーサルが取れないことも多いので、パンクギブソンで無理矢理にでも1ターンを作り出すことが重要という結論になった。

緊急避難先として7キッドを回収することも優秀だが、ボニーでホーキンスを持ってきてもどうにもならないので、このような構築となった。

ドレークや4コス6000バニラゾロ辺りは、カウンターを持っているカードとして、採用圏内と考えられます。

錦えもんを使ったことで得た経験値

・ネコマムシは減らしてもいい。
→赤ゾロ対面を考えた時、細々とした相手のユニットを処理するためにネコでレストを作ったとしても、そもそも殴れるユニットの枚数が足りず盤面の処理が追いつかないことが多発しました。
ネコマムシのパワーが3000で、ロビンやビスタについでに焼かれる存在なこともあり、本体をボードトレードのコマとして活かすことも難しく、今環境に求められるネコの役割はブロッカーをレストさせ最後の詰めを通しに行く。というのが大きいです。
ヤマトという強力なレスト作る要員を手に入れたことも要因の一つでしょう。

・白滝よりギブソン
白滝は7キッドや5ローのようなブロッカーと組み合わせて使うことではじめて真価を発揮する一枚。
磁気弦(パンクギブソン)は状況を選ばず、実質ライフダメージを2カットすることが期待できる。1弾にして、2弾の地獄の審判並みのパワーカードであったと考えると恐ろしい一枚である。
また、キッドサブプラン。盤面が取れなくなったのでヤケクソライフパンチに関しても、相手の受け方次第ではギブソンで相手のブロッカーをレストさせることができ、リーサルに関与する可能性もあります。

・8キッドは絶対ではない。
お玉ピストル、ゴードンピストル、ローピストル、なんでも死ぬやんコイツ。

錦えもんとの決別

今回の調整記で一番後悔しているポイントはここ。
赤ゾロに勝てなさすぎて捨てた。
正直身内の赤ゾロが強すぎただけ説もあるが。
11/20錦えもんを捨てる。

ある程度赤ゾロに構築を寄せて、それでもなお厳しい錦えもん。結果的には雑多環境というか、思ったよりゾロと当たらなかった(予選8回戦中1回)ため、錦えもんを持ち込むことは検討してもよかったか。


キッドとの再開


赤ゾロに負け続けて脳が破壊された結果、帰ってきた緑単キッド。

https://twitter.com/in_tcg/status/1589129034944118785?t=VtowsW2aTKc6w_6QQ-ME_Q&s=19


実は2弾環境の初期に緑キッドで身内スタバ問わず結構勝ってました。

調整メンバーに赤ゾロを強く進められ、しばらくデッキケースの奥底に眠っていた緑単キッド。

7キッドとパンクギブソンを強く使うならキッドでよくね?
リーダー効果で一気に詰めきれるキッドでよくね?
実際使ってみたら、赤ゾロ相手に8割以上勝った緑単キッドで、チャンピオンシップの赤ゾロ全部倒せるべ。

実際には3-0以上の宅は赤ゾロが大多数をしめ、メタゲーム的にも大勝利だった、王道地雷デッキ緑キッド。

そうして完成し、チャンピオンシップ予選を完走した緑単キッドがこちらになります。

デッキリストと採用意図

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