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某SNSの怪奇現象

何とは言わないが(まあわかるでしょうけれど)某SNSにとある呟きをした。ドラマに関する事で、特段たいしたことは書かなかった、はず。


・・・・ところが・・・・
投稿した直後からひっきりなしに通知が入る。
なんだろう?と思ってみたら「いいね」の数があれよあれよと増えていくのだ。


え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛・・・・??

何コレ。
今までいいねをいただいたことは、あまりない。
多くて3~4個くらい。ハッシュタグをつけてもこの程度。
自分の文章はあまり人にはわかってもらえないのだと思っていた。
(もちろん、いいねを下さった方には感謝ですが)

しか~し。
何コレ・・・いいねがどんどん加速度的に増えていく。
あっという間に100を超え、最終的に250くらいになった。

あり得ない。
嬉しいというよりなんだか薄気味悪くなってきた。

そういえばこの文章に、あるドラマの題名のハッシュタグを入れた。あるアイドルグループの子が出ているドラマである。
おかしいと思って「いいね」を下さった方々を辿っていくと、案の定、そのアイドルのファンと思しきアカウントばかり。

これは、どういう仕組みなんだろう。
「いいね」を貰うために文章を工夫したりするというのはよく聞くが、自分の推しに関連する呟きにこぞっていいねをするという現象がよくわからない。

きっとその方々は自分の文章に対してではなく、推しの出ているドラマのハッシュタグがあったから機械的(?)にいいねをつけたのだろう。それで何の得があるのだろう。全くわからない。

いいねを下さった方の中には自分の文章に対してつけてくれた方もいるかもしれない。でも大多数の方々は、きっとこれからも自分の呟きを見てくれることはないだろう。

なんだか本当に気持ちが悪いので、その呟きは削除した。

そのSNSに関してもうひとつ。
自分の好きな漫画のキャラクターの名前で検索をしたら、すごく自分好みのイラストが出てきたので「いいね」をつけ、返信はちょっと遠慮して引用形式で感謝を伝えた。

その方の絵はあまりに好みだったが、どこか切ない感じがした。
そしてアカウントを見ると、プロフィールに、大病をして小康状態、残りの人生頑張る、的な事が書いてあった。
そして、その下の固定ポストに、その方の娘さんからの言葉があった。
「母は●年●月●日に永眠しました。母と交流のあった方々に深く御礼申し上げます」

胸がちくんと鳴った。

・・・しかも娘さんからのポストは2年も前のものだった。
イラストはその前、お元気だった頃に描かれたものだろう。

ちょっと泣いた。
全く面識のない、そのSNSでも初めて見たアカウントなのに。

心のなかでその方に感謝した。
自分の推しキャラのステキな絵をありがとうございました。と。
そして冥福を祈った。

ネットの世界にはよくわからない怪奇現象もあれば、切ない出会いもあったりする。