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旅行で重視することは?「ヤドカリ」だった話

さて、GWということもあり
突然ですが、
皆さんは旅行へ行く際に何を一番重要視するだろう?

観光?食事?ホテル?

せっかく行くのだから、可能な限り観光地巡りをするか、
いや、現地のグルメをとことん味わい尽くすか、
いやいや、旅を楽しむためには旅の疲れを癒す宿泊先が大事か…?

どれも捨てがたく、どれも重要だというのが本音ではあるが、
やはり人によって重視する点はそれぞれだろう。

私自身、どれも重要だと言っておきながら・・・
何が何でも拘りたいのが宿泊先のホテルだ。

交通費や食事代を最小限に抑えてでも、
ホテルは納得のいくところに泊まりたい。

ここで、遥か昔によく家族で近場の海外へ旅行に行っていたときの話をしよう。

大体いつも発案者は父であり、
それなら旅行の計画は全て父にお任せ〜
勿論費用も全て父持ちで旅行の計画が立てられていた。

行先は大体、グアム、タイ、ベトナム、シンガポール辺りで、
出発前に何となく旅先での予定と宿泊先を一応は聞くが
そこでこちらが何かを言ったところで、何が変わるわけでもない。
当時小学生や中学生だった私にとっては、その国に行くこと自体が重要で、
その他に関しては対して興味がなかった。

そして旅行当日。

もともと両親が旅行好きということもあり、
海外の現地までは特にトラブルなく辿り着けるのだが、
問題はここからだ。

父によって予約されたホテル…
グアムでは水しか出ない部屋、
ベトナムでは固いベッドに薄いシーツがペラリと掛けられ、虫さんと友達になれそうな部屋、、、
どこのホテルも薄暗く湿っぽい。

そう、父は宿泊先にお金を掛けることが一番無駄だと思う人なのだ。

そういえば、国内旅行ではよく車中泊してたな。。。

それに反して母親は、宿泊先はそれなりの環境でないとイヤな人。

おいおい、父と結婚して何年も経つのに
旅行の計画を父に任せるのは危険すぎるということに
何故早く気付かないのか?

いや、母も冒険しすぎだと思いながらも、費用を全て出してくれるならと、
父任せにしていたのが本当のところだろう。

しかし、現地で到着した部屋を見て
流石に母も黙ってはいなかった。

「私が費用を出すから、他のホテルへ行くよっっ!」

もうこうなった母は、父も兄も、勿論私にも止めることができず、ついて行くがまま。

エントランスでタキシード姿にハットを被ったドアマンが扉を開けてくれ
目の前に大きな装花がドドーンと飾られて
キラキラのシャンデリアが光輝くホテルに連れて行かれるという、、、

私たち家族旅行にはお決まりとなっていた
母の好みのホテルへ引っ越しをする「ヤドカリ」だ。

現地でホテルを探して予約できる執念があるなら、
日本でも最初から母がやっていたらいいのに…

と言いたいところだが、
そもそも母は父の性質を知っていたから
前向きに旅の計画をすることもなく、
父が行こうというなら、危険を感じながらもまぁ行ってみようかとついてきたものの
やはり案の定だ…ということだ。

夫婦と言うのは…よく分からない。

旅先で何度か「ヤドカリ」を経験するうちに、
ようやく母もこれを続けるのはマズイと気付いたか、
いつからか父が旅行の計画をすることはなくなり
「ヤドカリ一家」も消滅した。

母曰く、「勿論観光や食事も重要だが、宿泊するホテルが好みだと一層旅が楽しくなる」とのこと。
寝れるだけで充分と思っている父には
この気持ちが一切理解できなかったし、
もはや理解する気もなかった。

ここまで趣向が合わない中を
よくぞあんなにも一緒に旅行に行けたなと…
ある意味両親には感心する。

そんな母を見て育ったからか…
(と、母のせいにするのは何だが)
自分で旅行をするようになり、
旅の計画で最も重視しているのがホテルだという自分が面白おかしく思えてくる。

確かに母の言う通り、
素敵なホテルに宿泊し非日常を味わうだけで心が安らいでくる。
それが海外なら尚更、異国の地で時間に追われることなく、
自分好みの落ち着く空間でくつろぎの時間を過ごせるのは至福のひと時だ。

しかし、父のように(父のホテル選びの場合は極端だが)
ホテルで過ごすのは寝るのみだからと、ホテル代は抑えて
観光や食事の内容を充実させる旅行も理解できる。
むしろそちらの方が、より深くその地に触れることができ、
旅の本質を理解した上級者であると感じる。

何を重要視するに正解はないが
旅行の拘りとは不思議なものだ。
そして、拘りが合わないもの同士の旅というは
それなりに大変ではあるが、互いに良い経験にもなる?だろう。

話は長くなったが、
このように皆さんもそれぞれに旅に対する想いや拘りはあると思うが、
私はこんな理由から?ホテルには強い拘りを持ち、
世界のホテル雑誌を眺めているだけで心が躍るような気持ちになってくる。

ということで、私にとっては夢であり憧れの場所
【エルバ島】の宿泊事情について触れないわけにはいかない。

次回、エルバ島の宿泊施設に関して取り上げたいと思うのでお楽しみに。

因みにトップ写真は
仕事でスイスへ行った際に立ち寄った
スガーノ湖ほとりの【Hotel Splendide Royal】
いつか宿泊してみたいホテルの一つだ。

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