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あかね噺-第109席・範-感想

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「さいくるびより」の連載開始。
この先どういう話になるかは不明だけど、世界観とキャラクターの紹介を見せる第一話でした。
いわゆるジャンプっぽくない漫画だと思ったけど、ゆるい雰囲気で前向きに頑張ろうって気になれるような漫画になりそうで、月曜日に読む漫画としては良いかもね。
今のジャンプの中堅層はかなり厚くて、じんわり面白いこういう感じの作風で生き残るのは難しいと思いますが、頑張ってほしいですね。
個人的には、今のジャンプの中堅層はレベルが高いけど、看板にはなれないと思っているので、今回のあかね噺の掲載順も過去最低順位なので厳しいですけど、数年連載してこのあたりの掲載順で安定している漫画は退場させて、後進にチャンスを上げても良いんじゃないかなと思わんくもない。
あかね噺の掲載順が、このあたりで安定しないことを望みつつ感想行きます。

◆あらすじ


週刊少年ジャンプ 2024年5月13日発売 24号 

ついにまいけるの真打ち昇進試験が始まる。楽屋で兄弟弟子からの応援を受けて高座に向かう。

◆感想


いきなり真打ち昇進試験当日まで進んで驚きました。しかし、これはあかね噺によくやるやつで、次回にもまいけるの落語が始まるように見せて、本当に落語が始まるのは、ずっと後で次回は弟子入りエピソードと予想します。
今回は、範を示そうか・フラグ建築士・何をやるのか?について書いていきます。

範を示そうか
まいけるが高座に向かうべく、髪の毛を纏めるとツーブロックになってて「範を示そうか」はカッコよすぎでしたね。
あかね・こぐま・まいけると落語の時は髪の毛を上げるんですけど、これは志ぐま一門の流儀なんですかね。落語家でこんな事してる人は、あんまり居ないと思うけど、落語家が本筋に入る時に羽織を脱ぐようなもので、楽屋から高座に向かう時の演出としてカッコいいので、アリです。

しかし、あかねは可愛い顔をしてるし、太ももアピールすごいけど、あんまり色気を感じることはないんですけど、男性陣は色気のあるキャラが多いのが面白いですね。
以前インタビューで、女性読者を意識しているという話もあったので、男性陣はイケメンや色気のある人が多いのかなと思いますね。

ただ、実際の落語家も色気やカッコ良さを感じる人は、沢山いるので良いと思います。ただ、嘉一や白州や雲々のような、見た目から面白そうな落語家のほうが主流なので、そっちも補充してほしい気はします。

「範を示そうか」って良い方もカッコよかったです。見本でも模範でも無く「範」ってのが、落語だけに留まらず、落語家とての姿勢や向き合い方、普段の生き方までも含む漢字で、筆頭弟子としての威厳を感じました。
今回で、まいける兄さんが推しになった読者も結構いるんじゃないでしょうか?もともと人気があったと思うけど、今、人気投票をやったらかなり上位に来そうな感じがします。

フラグ建築士
ここんところずっと読者のヘイトを集めまくってる全生ですが、今回の真打ち昇進試験はご機嫌なようで、まいけるが真打ちになれない理由を羅列して悦に浸っていました。
正直、この全生の予想が当たると思えず、逆にまいけるが真打ちになれそうにしか感じず、フラグを建てまくってるように見えて逆に安心してしまいました。

とはいえ、全生の予想は外れたとしても、それが真打ちになれると=になるとは限らない。このフラグを逆手に取ってのどんでん返しで、どんな結果になるかが楽しみです。
とりあえず、どんな結果になるにせよ。全生が悔しがる姿が出ることを楽しみにしておきます。

何をやるのか?
全生のまいけるの落語に対してのイメージが「愛狸」の歌唱だったので、まいけるの落語というもののイメージが無さそうです。
多くの落語家から、腕前を評価されているまいけるの落語を、全生は見ていないのか、あのイメージに近い落語で高く評価されているのかも楽しみですね。

真打ちの芸は、ひたすら客に媚びて笑わせまくる芸であっても、落語という演芸では高く評価されてもいいと思うけど、全生の言う通りそういう落語では、一生や泰全はあまり評価しない事はありそうです。
いくつの落語を見せるのかも興味があります。今回の真打ち昇進試験は、受験者はまいける一人。前座も居ない雰囲気です。いくら、真打ち昇進試験だとはいえ、お金を取って客を入れて、まいけるの落語一つ見せて、審査結果を聞いてお帰り下さいって、長い話はあるけど、落語一本って事は無いと思うので、まいけるが何本か落語を見せるパターンはある気がします。

漫画的な事情で、そういうリアルな事情とか話のノイズになりそうな物は排除してる可能性はありそうですけどね。
ただ、2本見せると仮定すると、いわゆるまいけるらしい客に媚びるような噺と、本寸法のきちっとした噺の2つをやるというのもありそうです。

真打ち昇進試験のレギュレーションも方式も、明確に決まってる感じではなく、観客がいくら認めても四天王が認めても、一生一人が反対すれば破門にできちゃう感じもあるので、面白みが無い感じもしてしまうので、このあたりも明確にしてほしい感じはします。

ネタは何をするのか「芝浜」をやりそうな気もするし、やらなさそうな気もする。
志ん太への想いが強そうに感じているからこそやるのか、やらないのか。とりあえずこの部分を楽しみに待ちたいと思います。


冒頭でも触れたけど、今回の掲載順はドベ6で今までの連載で一番掲載順が悪かったです。最近は巻頭カラーがあったり、新連載が沢山入ってきた時期なので掲載順がブレる事は多いと思うけど、ドベ6は不味いですね。
まぁすぐに打ち切りが見えるって順番ではないけど、単行本売上で「カグラバチ」に負けと、時期看板候補レースから一歩後退した感じなので、この真打ち昇進試験で、また上昇して欲しいですね。
あかね噺のクオリティーは、全く落ちてるどころか上がってると思うけど、ジャンプの生き残りは厳しいからね。
今回の感想はここまで。でわでわー。




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