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出会うべくして出会った曲「日常」

2023年9月13日、
Official髭男dismダブルAサイドシングルCD
「Chessboard / 日常」がリリースされました。

今日はその「日常」についてです。

話をするにあたり、どうしても自身の話が多くなってしまうことをご容赦いただければと思います。

2023年4月3日、
news zeroのEDがOfficial髭男dismの「日常」に変わった。
楽曲、曲名ともに前情報が何もなかったため、このEDで初めて「日常」が解禁された。

憂鬱と安堵が混ざったような 一日の終わりに相応しい歌詞、
四つ打ちフェチの私に大変ド直球な楽曲で、
一度聞いただけで脳がすぐに「あ、これ好きな曲だ」と判断した。

その日のzeroでは坂本龍一さんの訃報が大きく取り上げられており、ピアノを弾く坂本龍一さんの後ろ姿でEDが締めくくられていた。
不謹慎ながら、そのモノクロ映像に乗せられた「日常」をエモーショナルで美しいと感じてしまい、「日常」は憂いを象徴する曲なんだと確信した。

勝手ながら、さとっちゃんは自身の体調の変化と環境の変化もこの曲に織り込んだのだろうと受け取り、去年から体調を崩し病気がちになってしまった私は、歌詞一つ一つに共感を覚えてしまったのです。

きっと私以外にも、多くの人が「日常」の歌詞を見て、様々な理由で「まさに自分のことだ」と、胸に刺さったに違いないでしょう。

「変わらない人たちに悩まされては癒される
 強がれるこの強さが割と大事みたいだ」

Official髭男dism/日常

実は2日前の4月1日は、手術を終え、退院してきた日でした。(手術・入院の記録は過去のnoteをご覧ください)

病棟の入口まで迎えに来てくれた母に安心感を覚えたり、上司と同僚に報告の電話を入れたり、病室という非日常から日常に戻ってきた有難さを「変わらない人たち」から感じたことを今でも覚えています。

同僚に電話した時、なぜか私が「元気?」と言ってしまって、「それは向こうのセリフだろw」って自分で自分に思わずツッコミ。
「強がれる強さ」まさにコレがそうだったのかもしれない。職場で毎日会う相手だからこそいつも通りでいたかったんだと思います。

明らかに参ってる状態なのに いつも通りでいたい。
そんな葛藤に「そういう時もあるよ」と言ってくれているようで、この引用した歌詞は、不安や心配でモヤモヤした頭をスッキリさせてくれました。


少し話は変わりますが、
3月、「Chessboard」「news zeroテーマ曲(後の日常)」「TATTOO」と、
怒涛の髭男新曲リリース情報ラッシュでした(最初は全て4月に解禁されるのかと思って身構えていました笑)
4月にTATTOO、8月にChessboardがデジタルリリースされ、そして9月、Chessboard/日常 がダブルAサイドシングルCDでリリース。
『フラゲしたCDで初めてフル尺を聞く』
これを「日常」で味わえることが嬉しくて嬉しくて、9月までじらされた甲斐あったってもんですよ。

曲を聞くより先に歌詞を読みました。
もう…、
自分に心当たりがあることしかなくて。
「なんでこんなドンピシャな歌詞を書いてくれるんだ?」って、
今の自分の苦しさを全部歌にしてくれているかのようで、
さとっちゃんへの、髭男への感謝の気持ちが溢れました。

「ノルマ以下か以上か 日常は今日も計られる
 スーツでもスウェットでもそれは同じみたいだ」

Official髭男dism/日常

自分にとってのノルマは体のコンディションで、正直去年からノルマ以下の日の方が多いです。
手術もした婦人科疾患、逆流性食道炎、貧血、椎間板ヘルニア…(突然リアリティのある話をすみません)
治ったと思っても再発したり、日によって痛みが違ったりする厄介な体になってしまって、朝、仕事中、帰宅後…、「昨日より良かった」「またこの痛みだ」「新しい症状だ」と、自分自身を計る毎日です。(この場合は『測る』が正しいかもしれないけれど)

それは出勤日/休日の関係がなく、休日だってコンディションが悪い時もある。十分に楽しめない日もある。この歌詞がそんな憂いをサラッと書いてくれている気がします。なんて自分に都合のいい解釈ですが。


歌詞を引用して私事を長々と失礼しました。
やっぱり感じるのは、30代にもなれば体の不調がそのまま心の不調に直結するということ。調子が良かった時を知っているからこそ、しんどさに打ちひしがれるということ。

そんな(ギリ)同世代の髭男が描写した『憂鬱』を、一番共感できるタイミングで受け取れたこと、
大袈裟ですが、本当に『出会うべくして出会った生涯忘れられない曲』だと感じています。


Chessboardと日常がダブルAサイドシングルなことについて、いろいろなメディアで髭男本人たちから『引力』と言われているのが面白くて。

Chessboardで歌われている人生の盤上の1マス、それの市松模様の黒い部分が「日常」なのかなと考えたら、この2曲は始めからダブルAサイドシングルになる運命だったかのようで、すごく美しく思えました。

そしてCDジャケットのスリーブ、被せると日常のジャケットが黒いマスになるんですよね。しかも裏表で白い部分の印刷がちゃんとズレてるんです。
これに気付いた時は感動で震えました…。

こういうことです。あ、日常のジャケ写 銀座の数寄屋橋交差点あたりですよね。

それと、特典映像で大ちゃんが言っていた「解答があるような楽曲じゃない」というコメント、もはやそれが解答な気がして大好きです。
辛いから、しんどいからって、それに対して解答が欲しいわけじゃないんですよね。欲しいのはそれを凌げる安心感なわけで。

それを踏まえると、「日常」って報道番組のED曲にこれ以上ないぐらい相応しい楽曲ですよね。いや、そもそもnews zeroのテーマ曲として書き下ろされた楽曲でした。そりゃそうでした。
これを書いている現在、まだComing soon…のTeaser状態ですが、雰囲気が既に好きすぎるMVも楽しみです。
「日常」、全部が好きすぎて困る……困らないけど……。


4月から本当に心待ちにしていた「日常」。
フル尺を聞いて、溢れんばかりの感情と感謝が抑えきれなくなり、また絶妙に長ったらしい記事を書いてしまいました。

私も来たる次回のライブに万全の状態で挑めるよう、今のうちにしっかり充電しておきます。
とはいえ本調子ではないだけで、のんびりですが元気に毎日過ごしているのでご心配なく!(念のため笑)

皆様もどうかご自愛ください。では!

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