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【オススメゆに映画まとめ】#7 エグい!ロリコン映画特集【あらすじ・レビュー】

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オススメ映画5作品のまとめ
基本情報・あらすじ・レビュー

『ロリータ』(1997)

監督 エイドリアン・ライン
138分
アメリカ

あらすじ

少女愛をテーマに描いたナボコフの名著を、ジャレミー・アイアンズ主演で再映画化。12歳の少女に恋をした初老の大学教授の、苦悩と破滅を描く。キューブリックが描いた同原作の映画から時代を経ているせいか、少女と大学教授の愛の大胆な描写も活写。ナイーブなインテリ教授を演じたアイアンズ、小悪魔的なロリータ役に扮したドミニク・スウェインの好演も光る。豊かな才能に恵まれ、そのスマートな魅力でいつも女性の憧れの的である、大学教授のハンバード。異国の地アメリカに渡った彼は、下宿先としてある未亡人の家を選んだ。部屋に荷物を下ろし、ふと庭を眺めた彼は、12歳の娘、ロリータに姿に釘付けとなってしまう。そんな彼の気持ちを知ってか知らずか、やがてロリータは彼を挑発しはじめるが...。

レビュー

ロリータ。
そう、あの「ロリータ・コンプレックス」の、
ロリータです。
「ロリコン」の語源です。
ロリータっていうのはこの物語の主役、小悪魔的少女(ニンフェット)の愛称。
ドロレス・ロリータ・ヘイズ

私は十代でこの映画を何気なく観たわけですが、あの頃の私はもう、それは大きなショックを受けました。
どんなショックかと言いますと、

こんなに可愛い少女

・まだ14歳
・フリル、レース、「いかにも」可愛い女の子の洋服を着た
・身体は細く、スタイルの良い(というよりかは幼児体型)
・髪型は三つ編み。2つ。リボン付き

自由に動き回っても

・ガムを口から出したり入れたり付けたり(付けたり?!)
・怒りに任せて暴れまくる
・文字通り走り回る
・人のものを粗末に扱う
・大げさに飛び跳ねて大きく喜ぶ(幼い子どものように)

妖艶で可愛くて魅力を感じてしまう

ってどういうことだ?
ロリータみたいな美少女、になりたいと思ってしまいます。(境遇ではなく、魅力が溢れているという意味で)

でも危ない。あれは、危ない!
手脚が長く、なぜか顔も雰囲気も大人びている幼女って、触れちゃいけない危ないオーラのようなものを帯びている感じ、触れれば禁忌を犯す感じありますよね。(まぁどの幼児でも触れ方間違えたら普通に犯罪ですけれども、ここはそういう意味でなく。)

そこに何としてでも触れよう、手に入れよう、とするハンバート・ハンバートは、**
ヤベー奴なんだな**と思いました。

・コンプレックスがある(性的な能力や、社会性など)
・処女至上主義(潔癖、処女以外は不潔、けがれたものという考え。自分とあまり年の離れていない未亡人のことは豚だとか日記に書いてます)

とか、根底にあるのかな。
この辺詳しい方いたら教えてほしいな。


そしてもう1つ感じたことがあります。
それは、

この映画を今観た時に、初め受けたその衝撃(上記、始めの方の話)が、今じゃ知ってる感覚になったこと。慣れてしまっていること、です。
寂しくなりました。

あの頃私はこんな風に人を魅了する存在があるとも、こんな表現があるとも知らなかったのになぁ〜と、思いつつ。


ことわっておきますと、私はロリコンは生理的に無理です。どうしても気持ち悪いです。素敵な紳士は好きです。要は全てがお前次第ってことさ。という。笑

大人は割と笑って観られる映画です!


filmarks
https://filmarks.com/movies/814


『今のままでいて』(1978)

監督 アルベルト・ラトゥアーダ
105分
イタリア・スペイン・アメリカ

あらすじ

N・キンスキーを国際的に知られる存在とした伊製メロドラマ。元はネオリアリストの一人で、「芽ばえ」など青春ものを中心に商業映画で活躍したラトゥアーダが共同脚本も手がけ、演出に当たっている。妻子持ちの中年男と16歳の女子学生とのロマンスが、本当は実の娘相手の禁断愛ではないかという疑惑をさし挟んで、極めてアナクロなタッチで綴られる。いつもながら甘美なモリコーネのスコアで救われている一編。

レビュー

ひどいメロドラマです。(褒めてる)

ナスターシャ・キンスキーが本当に何をしてもどうなっても綺麗でビックリします。
マルチェロ・マストロヤンニが悩める妻子持ち中年男役。

自分が父親かも知れない…(もうひどい)という疑惑が浮上し、関係を絶とうとする男、そんなのどうかわからないじゃないと少女。愛し合っているのでどうしても離れられない。

今現代だったらできなかったであろうこのお話。DNA調べられるもんね。

「今が最高の時だから。私永遠なんて信じない。」

美しい人はいつの世も人の心にすみつきます。
それは美しい人が最高の時のまま、消えていなくなってしまうからです。

美しい人を追いかけるのはいけない…。
と私は思いました…。

少女は「そんなこともあったわね」という思い出となって、また心が大きくなるんだろうな、美しくなるんだろうな。
と私は思いました…。

とりあえず、
全裸で大っきいホテルの広い一室で豪華なルームサービスの朝食を食べる。
自分のおしっこを飲まそうとする。
尻をかじる。
きゃっきゃとはしゃぎ回る美少女。

この豪勢なこと。
伊丹十三の「タンポポ」のシーン的な。
あれのエロさを抜いた感じです。

いくらなんでもひどいなと思うんですが、観てよかったと思ったのは、運命を選択したのが少女の方だったからです。未来を選ぶのは、未来があるものであるべきです。

世の中惚れたもん負けではありません。
決断したもん勝ちです。


filmarks
https://filmarks.com/movies/20305


『17歳の肖像』(2009)

監督 ロネ・シェルフィグ
100分
イギリス

あらすじ

この作品で英国アカデミー賞主演女優賞を受賞したキャリー・マリガン主演作。1961年のロンドン。オックスフォード大学を目指す16歳のジェニーは倍以上年の離れたデイヴィッドに出会い、大人の世界に魅了されていく。

レビュー

これはひどい。
これはひどいぞ!!!!!

若くて素敵な女の子(つまり女子と自覚するもの全て)はこの映画を絶対に観て欲しいです。
経験しなくていい事はたくさんあると知ったのはここ数年なのですが、これもそうです。

頼むから若い女の子をいいようにしないでくれぇ〜泣
と、本当に私は思います。

優等生で、お勉強以外遊びも何もかも知らなかったこの少女。楽しいことを教えてくれたのは間違いなくこのろくでもない色男。
とりあえずナンパな男はみんな口を揃えて「君の知らない世界に連れていってあげる。君の見たかった世界を見せてあげる。僕を信じて。」と言います。これは常套句です!!!

(落としたい女子いたら使ってください。男子。効き目抜群です。ドリーミーな世界を作ったら後はこっちのもんよ。要はお酒を使わず酔わせるんです。)

何言ってんだ私は。

そして彼女の場合、彼女自身が培ってきた「優等生」という部分が彼女を救います。
彼女もきっと、遅かれ早かれ自分で遊びを覚えるようになったんだと思います。
男がいなくたってね。

頭と心を養うということ(教養)って大切だと思いました。
お勉強をしろ、という事ではなく。

「少女よ大志を抱け」というか、
他人にアイデンティティを見いださないで。
答えは全て他の誰でもない己からのみ生み出される。

という。
そう思っていると誘惑にも負けないかも。
知らんけど。

でも騙されちゃうよね。
ちょっと騙されちゃいたいんだよね。
女の子。
って男の子にはそれくらいの意識でいてよ。
女の子。


filmarks
https://filmarks.com/movies/4463


『マレーナ』(2000)

監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
92分
イタリア・アメリカ

あらすじ

「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」のジュゼッペ・トルナトーレ監督によるほのかに甘く、そして強烈に切ない少年の一途な恋の物語。1940年の晩春。シチリア島の漁村カステルクト。12歳の少年レナートは、その日初めて、村一番の美しい女性、マレーナを見た。マレーナは結婚してすぐに戦地へ行ってしまった夫ニノのことを想う毎日。そんなマレーナにたちまち恋に落ちた少年レナート。以来レナートはマレーナを見つめつづけた。やがて彼女に悲劇が訪れたときも……。

レビュー

これはある少年レナート目線で美女マレーナを描いた作品。

マレーナは全男を魅了し、全女から嫉妬されていた。

男は「敬愛」じゃなくて「肉欲」
女は「男達(旦那達)の肉欲」に対する「焦り・危機感・被害者意識」

マレーナの存在はそういう感じだと思います。
誰もマレーナを見ているようで全く見ていない。ホントのマレーナを見続けていたのは12歳の少年だけ。

マレーナの堕ちていく様も、この村が精神すらも貧困だということを表しています。

まさかこんな美女がリンチにされるシーンがあるなんてと思いますが。
マレーナの体を金で買い続けた男達への腹いせに、妻達がその怒りを夫には向けずマレーナに向け、身ぐるみもはがし、血だらけにします。
それをただ「うわぁ、おんなってこえー、酷いな〜」と見ている男が恐ろしくてしょうがなかったです。

「おんなってこえ〜」
って私は個人的に苦手な表現です。
「おんなのドロドロ」とか「おんなの嫉妬」とかそういう類いの。
女は怖くないはずです。
むしろ強く怖くありたい存在です。
男社会の世の中だってことを忘れさせようとしているようでなんか。苦手です。
(一概に言えないけどね!)

結局これも夫が居ないと、村の人間が、マレーナの人格を認めていない

この悲しみをどうすりゃいいんだ!となりますが、少年のセリフ「お幸せに、マレーナさん」
という一筋の若い未来の光に少し救われるわけです。


filmarks
https://filmarks.com/movies/30134


『好奇心』(1971)

監督 ルイ・マル
118分
フランス・イタリア

あらすじ

近親相姦がテーマの思春期映画。仏印戦争さなかの54年のパリ、15歳のローランはジャズに夢中な秀才、でも、ママのお休みのキスがなくちゃ眠れない大人こども。そのママは他所に男を作って、毎晩お出かけの模様。パパよりも、かえって嫉妬するのはローランの方。遊び人の兄たちに、女遊びを強要されても、理想の女性は絶対ママ…。

レビュー

全体的にあかるく軽快に進んで、知らない間に終わっていくので、
え!?ちょ、ま、私見たの、お母さんと息子?だった!?
と気付いたころには終わってるやつです。

あらすじやテーマを知って、すごい構えて観たのに、わりとあっさりというか、普通に楽しいです。

悪い兄さん2人のおふざけや、
女の子たちとのわちゃわちゃとか、
会話のやりとりとか、
そこに流れるジャズとか、
テーマは重いものの、普通の家族の風景としてそこに写っています。

映画やドラマでよく観る、母親に対して言う「子ども扱いしないでよ!」(反抗期)とか「お母さんだいすき!」(甘え)とか、そういう見慣れた家族の風景の中に、サブリミナル効果のように「あれ?これは?ん?くっつき過ぎでは?」「あれ?この歳でキッス?」まぁ末っ子だもんな〜

って感じで、ベッドまで騙されます

お母さんは事実として産みの母であるだけで、それは過去のものとし、周りにやんちゃな男子を従えた、女って感じがしました。

エディプスコンプレックスを克服する環境が用意されていないのかもしれない…?
果たしてあのラストはトラウマになるのか。

「後悔なんてしないでね、懐かしむように思い出すのよ」

懐かしい思い出にできる母親なら、なんとかなるかもしれません。


filmarks
https://filmarks.com/movies/18823


毎度の毎度のことながら、ここまで読んで下さったあなた、ありがとうございます。

もうちょっと読みやすくならんだろうか!と推敲を重ねる日々です。


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