自己肯定感の低さが相手を傷つける


先日、次元の違う彼と仲直りしました喪女Aです。
詳しい話はこちら。

※今回も自戒です。
以降、狂気の沙汰が2500字強続きます。

前回ケンカの原因は100%私にあると書いた。
ではその原因とは何か。
彼との言い合いの中で初めて気付いたのだが、私は所謂“試し行動”というものをしていたらしい。
これが彼を傷つけてしまった原因。

試し行動とは、相手が本当に自分を愛してくれているのか確認するために、言い方は悪いが相手を試すような言動をとることだそう。具体的には別れを仄めかす、彼以外の異性の話をして嫉妬させようとする等々。これらをしても相手は自分を捨てずにいてくれるのかを試すんですね。

で、私バリバリやってたんですよ。しかも無意識。


私たちは出会ってから交際を決めるまでも早かった。
それも私が毎日のように好意を伝えて、彼がそれに応えてくれたといった流れ。
最初はただ嬉しくて年甲斐もなく舞い上がっていたのだけど、数日経つ頃には「このスペックでよくお付き合いしてくださいなんて言えたな!?釣り合ってないにも程がある!!」「しつこいから了承してくれただけで本当は嫌々付き合ってくれているのでは…?」と思うようになった。この世にいるのはポジティブな夢女子・Fセクだけではないのだ。

そうして拗らせた結果、

面倒なメンヘラアラサー喪女が爆誕した。


「私なんか良いところ一つもないよね」
「本当に愛してくれてる?私のどこが好きなの?」
「好きだって勘違いしてるだけじゃないかな」
「別れた方が貴方のためになる気がする」

完全にヤベー奴である。
そもそも自分で挑んだくせに早々に撤退しようとするんじゃないよ。最期まで戦えよ。
※私の名誉のために言っておくが長い夢女子歴の中でメンヘラ化した経験は一度もないし、自分にその要素が眠っているとは思いもしなかった。

最初の頃は彼も私のメンヘラ発言を宥めてくれていたものの、段々とフォローの言葉がなくなり、終いには「私って面倒くさいよね」と言うと肯定されるようになった。それに傷ついて更に情緒不安定になるという愚かな無限ループ。
それが積もり積もって彼からの二度の「距離を置きたい」宣言に繋がるわけです。

メンヘラ発言をしてしまった時、彼はいつも辛そうに、悲しそうに怒っていた。
何が彼を苦しめているのかを考えようともせず、解放すれば解決すると安易に考え何度も別れを告げてみたりした。
ちなみに当時は試し行動をしている自覚が一切ありませんでした。というか、彼を解放しなきゃという表面的な気持ちしか自覚できておらず、その奥にある本音が全く見えていなかった。

別れ話を切り出す度に彼は必ず引き留めてくれた。
嬉しかった。貴方を解放したいと口では言いながら、引き留められることを嬉しく思う。この時に何故その感情が湧いたのか疑問に思い自分を見つめ直せていたら、彼をここまで苦しめずに済んだのにと後悔しかない。いくら悔やんでも過去はやり直せないけどね。


彼が二度目の「距離を置きたい」宣言をした時の怒り方とタロットで心境を引いた結果から、相当辛い思いをさせていたこと、彼が別れを視野に入れていることを知り、情けない事に初めて焦りを感じた。
甘えていたのだ。なんだかんだ言ってても彼なら別れないでいてくれるだろうと。この世に絶対なんてものはありはしないのに。

言い合いになった時の会話の内容を書き出し、自分の何が彼を苦しめてしまったのか、ネットで日々原因を調べた。そして辿り着いたのが“試し行動”だった。

行動に至る原因や特徴は様々なようだが、そのうちの一つに【自己肯定感の低さ】があるそう。確かに「自分に自信がなさ過ぎる」と周囲からよく言われる。
試し行動を行えば行うほど、相手は「自分は信じてもらえていない」「いくら好きだと伝えても伝わらない」と疲弊していく。こちらにそのつもりはなくても、結果的に相手を苦しめてしまうのだ。

私の自己肯定感の低さが彼を傷つけているのだと自覚した瞬間だった。

自己肯定感が低い理由を考えた時に自分の場合は恐らく育った環境が影響していた。幼少期から作り上げた土台を崩すとなるとそう簡単な話ではない。
やっぱり私は彼に相応しくない。これ以上傷つける前に別れなければと本気で思った。

でも冷静になった時、ケンカをした日もその前も、彼は別れ話に一度も頷かなかったことを思い出した。彼はいつだって私達の関係の最後の砦になってくれていた。
そのことに気付いてから、果たして別れることが本当に彼のためなのか?と悩んだ。別れたいとは言われていない。なら何故私は彼から離れようとしている?本当に別れたいのか?それは何故?何故?
そうして悩んで初めて、彼に投げつけた言葉の数々が相手のためを思って出たものではなく、“私が”彼に振られるのを恐れて出たものだと気付いた。
いつかくるかもしれない彼からの別れを過度に恐れるあまり、自分から手放して少しでも心の傷を浅くしようとしていたのだと思う。どこまでも自分のことしか考えていなかった。

振られるのが怖いくらい想ってしまった相手と、本当に別れたいですか?

数日間、自問自答を繰り返した先で見つけた本音は『この先も彼と共にいたい』だった。
そもそも焦っている時点で気付けよという話だが忘れないでほしい、ここにいるのは喪女だ。

こういった感情を世間一般的にはもっと早く自覚するのかもしれない。余談だが私は三次元の方相手に恋愛感情を抱いたことが一度もない。過去に二次元のキャラクター相手に恋愛感情を抱いた経験は何度かある、と思っていた。ただ今回のように相手の気持ちを考え自分を見つめ直すのも、失うのが怖くなるほど好きになったのも初めてだった。え、もしかしてこれが本当の恋?

本音を自覚してからはこれからも彼と共にいるにはどうしたら良いかを考え始めた。考えると同時に彼から別れを告げられる覚悟もした。その葛藤が前回の記事である。


結果的に私達は別れなかった。
謝った時、彼からも謝られた。私に謝る必要なんてないのに。彼はどこまでも優しくて、厳しくて、そして寄り添ってくれる人だ。
ここから先のやり取りは私達だけの大切な思い出なので伏せておく。

想いは伝わってるだろうし彼の言葉を信じていないわけではないけれど、すぐに不安を無くすのは難しい。話し合いの後にこっそり例のタロットアプリでカードを引いてみた。

・彼の現在の私への気持ち…恋人(正位置)

気持ちはしっかり彼に伝わっていた。
それにしてもこのアプリ怖いな。人間入ってない?

きっと今後も不安になる時はあるだろうけど、極力自分のネガティブなフィルターにかけずに、真っ直ぐに彼の言葉を受け取れるようになろうと思う。
相手に相応しくないと思うのなら、相応しくなれるよう努力できる人間に。

自己肯定感が低いままでは、自分も、大切にしたい相手も誰も幸せになれない。
そのことをずっと忘れずにいたい。