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月刊青木真也

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記事一覧

MMAの「コントロール」を評価しないジャッジ傾向とその対策の話

MMAの「コントロール」を評価しないジャッジ傾向とその対策の話

現役の格闘技選手なのだから、たまには格闘技の技術的なことを書くかというわけではなく、国内外問わず最近のジャッジの傾向として「コントロール」を評価しない傾向が加速していて、練習の取り組みの調整をしたところだったので、コントロールを評価しないジャッジ傾向と対策を考察していきます。

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ONE 選手契約更新しました 

ONE 選手契約更新しました 

既報の通りでONEと契約更新しました。契約更新なのか、再契約なのか、契約延長かの受け取り方や言い回しはそれぞれ違いますが、引き続きONEの契約選手として選手生活を継続していくことをお伝えします。今後とも青木真也をONEをよろしくお願いします。

契約書自体は5月半ばには返信しているので、書類上は5月半ばにはしれっと契約更新を済ませていているのですが、新規契約でなければ団体からのアナウンスもないので

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格闘技選手がなかなか「辞めない」理由

格闘技選手がなかなか「辞めない」理由

僕も含めて格闘技選手はなかなか「辞めない」です。

観客の側から一見すると「こんなに苦しいことをなぜ続けるのか」と不思議に見えるだろうし、観客の側からすると不思議さと難解さが相まって選手を崇め奉られてくれるところがあるのは有難い話ではありますが、身も蓋もない話をしてしまえば「仕入れも在庫もないので、入ってきたものは丸々利益だから」だと思います。

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サポートする側はあくまでも、活躍は脇役で選手の手柄な話

サポートする側はあくまでも、活躍は脇役で選手の手柄な話

皇治さんの芦澤竜誠戦に向けてのトレーニングが始まっております。
皇治さん自身が負けられないことを肌で感じているのか、前回の試合以上に臆病で真面目で神経質な取り組みを見せていて、舐めて取り組むよりかは幾分かはマシで、僕の今回の役割はオーバーワークや怪我を避けるようなアドバイスをする要素が強いです。相変わらず真面目だと思います。

皇治さんのトレーニングに関しては、なにぶん僕の選手活動と並行して走って

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きっかけを求めて、場に出向いて人に会うにはリスクも伴う

きっかけを求めて、場に出向いて人に会うにはリスクも伴う

昨日の記事できっかけが大事できっかけを得るために場に出向き人に会う話をしたのですが、場に出向いて人に会うにはリスクが付きまとう視点がごっそり抜け落ちていました。僕はこれを本当に難しい話だと思っていて、表があれば裏があるし、どこにもメリットデメリットは存在するものではあるのですが、この御時世に人との出会いを見極めるのは真髄と言って差し支えないのだと思います。

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「きっかけを信じなさいよ」 きっかけを作るために場に行き人に会う

「きっかけを信じなさいよ」 きっかけを作るために場に行き人に会う

石原慎太郎さんが立川談志さんとの対談の中で「きっかけを信じなさいよ」と言い放ちます。僕はその言葉で打ち抜かれた感覚があって、閉ざされていた生活形態を改めて、きっかけを信じて能動的にきっかけを作るように動いていこうと思った次第です。早速、先週末に人と会う用事を入れて、見たことないものを見て、やったことないものをやるようにしてみました。すぐに効果があるものではないのは承知ですが、自分の中で変革が起きて

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皇治兄貴と芦澤竜誠さんの乱闘に見る芸のなさと皇治兄貴の災難さ

皇治兄貴と芦澤竜誠さんの乱闘に見る芸のなさと皇治兄貴の災難さ

おれたちの皇治兄貴の7月超RIZINカード発表がありました。

既定路線の芦澤竜誠さんとの試合で既定路線の乱闘を繰り広げていて、「やってんな」とは思いますが、あまりにも既定路線で予定調和過ぎて、もう少し工夫とかユーモアがないのかと思わなくもないですが、芦澤竜誠さんの小チンピラ芸は振り幅が狭いのが玉に瑕で、どうにも手詰まり感は否めないのが見物側としては面白かったです。この乱闘は勤勉と言うよりも手詰ま

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席を空けたら奪われる ヨカタじゃねえんだよのB面

席を空けたら奪われる ヨカタじゃねえんだよのB面

GLEATのプロレスラーT-Hawkさんが後輩選手の負傷欠場に関して、「お前の代わりはいくらでもいる」のテーマで厳しくも優しい音声配信をしておりました。わざわざコメントを出すのも話の内容を聴いても、T-Hawkさんは厳しさよりも優しさが全面に出てしまうタイプの方だなと思いました。僕もそのタイプなので気持ちはわからなくもないです。

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PV至上主義のルールセットで遊ぶ話

PV至上主義のルールセットで遊ぶ話

毎度お馴染みの青木真也東スポ記事なのですが、東スポ前田聡記者と楽しくやっていた記事がいつしか固定のファンがついて頂いて、僕にとっても東スポさんにとっても柱の一つになっていて嬉しい限りです。青木発信のメディアにおいて東スポさんはジャイアンツ3本柱の槙原寛己、斎藤雅樹、桑田真澄的なポジションになりつつあります。

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ファスト化する世の中の流れに抗うつもりが合理性や効率性を求めてしまう現実

ファスト化する世の中の流れに抗うつもりが合理性や効率性を求めてしまう現実

先日、合理性や効率性を求めないためにも土鍋でご飯を炊いている話を記事にしたのですが、合理性や効率性を求めないために始めた土鍋でご飯を炊く中で如何に効率的に他の用事を済ませていくかを考えてしまって、ご飯を炊いている間に味噌汁を作って、目玉焼きを焼いて、Voicyを録ってと合理性や効率性を求めてしまっている自分に気がついてゲンナリしました。ファスト化する世の中の流れに抗うつもりが合理性や効率性を求めて

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想像もしなかった青木真也とやりたい需要

想像もしなかった青木真也とやりたい需要

自分よりも遥かに若い選手が「引退」していくのも不思議な感覚ですが、選手生活の最後に「青木真也とやりたい」とリクエスト頂くようになりました。自分よりも若い選手が引退というのも不思議な気持ちで、お前の都合に付き合わせるんじゃねえよ!とも思うのですが、最後の相手に青木真也を挙げて頂けるのは嬉しく幸せなことです。引退する選手当人が悔いを残すのはその後の人生に影響するし、それが僕と試合をすることで成仏できる

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土鍋でご飯を炊く生活 無駄や合理性を求めない

土鍋でご飯を炊く生活 無駄や合理性を求めない

41歳の誕生日にGO三浦崇宏さんから土鍋を頂いてから、毎日土鍋でご飯を炊いています。この土鍋でご飯を炊く非効率な行為が素晴らしくて、僕の精神を落ち着かせてくれます。わざわざ時間を掛ける無駄に思える行為が時間の速度を無理矢理ゆっくりさせてくれて、その中で生まれてくる発想や仕事を進める上でのペースを整えてくれています。

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やった感とやったの違い やった感が敵

やった感とやったの違い やった感が敵

「やった感が一番の敵」とジェーンスーさんがTwitterで投稿していたのを見て、前後の文脈を把握する前にただただ頷いてしまいました。

格闘技をやっていると練習でも興業でも、「やった感」に酔わされて誤魔化されることは多々あります。興業では「やった感」に酔って、反省なく進んでいくことは多々あります。興業に関わる人が明らかなハードワークでも、その界隈に居続けるのは強烈なやった感による快楽で、一度その快

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最大の武器はタフさな話

最大の武器はタフさな話

格闘代理戦争にホームセンタープロレスと怒涛の週末を越えて、なんとか月曜日の朝に辿り着きました。皆様も週末はおつかれさまでした。今週も頑張っていくぞ!の前に先週も頑張ったと感じるのが加齢と疲労ですが、今週も元気に頑張っていこうと思います。

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