短編小説 アザを増やす女の子
僕は一目惚れをした。相手は同じ塾の女の子、歳も性格も名前すらわからないそんな子を好きになった。髪は肩まであって目は大きくて顔は丸くて小さくて声は少し高めの女の子。
その子とは毎週火曜日と木曜日に塾で会う。最初は横目でチラチラ見ている程度だったが、その子のことが気になり過ぎてつい声を掛けてしまった。
[か、可愛いですね]
ミスった絶対にミスった嫌われてしまった。僕はそう思っていた
だが彼女は驚いた顔でこっちを見た後少し笑いながら
[私、可愛いですかね?]
予想しなかった返