Colaboに採用を取り消され無職になった話 


タイトルの通りです。
一般社団法人Colaboのスタッフ募集に応募し、採用を伝えられるも数日後にそれを取り消され、無職になりました。

■ 私について

20代女性
正社員として働きながらColaboの選考を受けていました。
今月頭から無職です。

■ この記事を書く目的

自分の尊厳とプライドを守るため。
私はColaboの代表・仁藤氏、副代表・稲葉氏の判断に振り回され、図らずも職を失うことになってしまいました。
採用の取り消しは、人を雇う側の行動として許されないことです。
しかし、Colaboは一般企業ではないので、転職サイトのように口コミを書ける場がありません。
このまま泣き寝入りをしたくはないと思い、記事を書くに至りました。

数回に分けて、自分が採用を取り消された流れや、実際に選考を受けての感想などを綴っていきたいと考えています。
Colaboの活動に携わりたいけれど情報がない、実際どうなのか知りたい、という方に是非一度読んでいただきたいです。
また、Colaboを支持する立場の方にも、私のようにColaboの犠牲となった人間がいることを知っていただきたいです。
どうかお付き合いください。

※ スタッフ募集に応募したことからも伝わるかとは思いますが、私はこの事件が起こるまではColabo及び仁藤氏の活動を支持・応援する立場でした。いわゆるフェミニストです。アンチフェミニズム・アンチ仁藤氏の文脈で私の記事を引用することはやめてください。目的はあくまで「Colabo代表らによる採用取り消しの告発」です。Colaboの活動そのものは大変意義のあることだと今も考えています(この一件で支持・応援はできなくなりましたが)。

■ 応募から採用取り消しまでの流れ

① それほど多く応募があるわけではないだろうから、この記事を書いた時点でColaboの側には私が誰なのかわかってしまうはず。どうせ個人の特定が避けられないならより分かりやすく、詳しく書きたい
② 話の信憑性を高めたい

以上の理由から、具体的な日付まで記載することにしました。
今年(2022年)の話です。

9/23 
メールで支援職に応募する

9/24 
「面接に来てほしい」とのメールを受け取る

9/28 
最初の面接(1時間強)

10/5 
活動見学として、バスカフェ視察&片付けの手伝い(21時過ぎ~翌3時半ごろ)

10/13 
パソコンスキルに関するテスト及び最終面接(1時間半程度)
その場で採用の旨を伝えられ、給与・仕事内容について簡単な説明を受ける
ひとまず11月頭からの入職を予定しているので、10月末に当時の職場を退職してほしいと伝えられる
「待遇等についてわからないことがあったらメールで」と言われる

10/14 
副代表・稲葉氏から雇用条件をまとめたPDFをメールで送られる ※
当時の職場の上司に退職希望の旨を伝え、受理される

【11/4 追記】
※ 「雇用条件をまとめたPDF」とは正確には「活動契約書」のことです。
「一般社団法人 Colabo(以下「甲」という)と [私の名前] (以下「乙」という)
は、以下の条件により活動契約(以下「本契約」という)を締結する。」という文章から始まり、「契約期間」「活動場所」「活動日・時間」「活動内容」「休日」「給与手当」「交通費」「加入保険」「退職」「その他」という項目があり、一番下に代表である仁藤氏と私それぞれの署名欄があります。
この書類や、メールのやり取りから「当時の職場を10月末で退職し、11月1日からColaboに入職する」話になっていることは客観的にわかるかと思います。
個人情報の保護のため、内容は公開しません。

10/18 
雇用条件についてのPDF(※)だけではわからなかったことをまとめて労務にメールする

【11/4 追記】
※ 「活動契約書」のことです。

10/19 
稲葉氏より「少しお話したい」と電話を受ける
前日に送った雇用条件等に関する質問の内容や、これまでの受け答えから、「我々とは少し考えが違うかもしれない、そのような状態で採用をしてもお互いのためにならない、もう一度よく考えて」というようなことを言われる(具体的な指摘については割愛)

10/20 
稲葉氏に電話で指摘されたことに対して、今の自分の率直な考えをメールで伝える
文末には「今ならまだ引継ぎ前だから退職の申し出を取り消せるかもしれない、取り消しの場合は早めに連絡を」と記載

10/21 
稲葉氏より電話で「採用の話はいったん白紙に」と伝えられる
当時の職場の上司に採用が取り消されたことを伝えるも、退職の申し出の取り消しはできないと言われる→11月からの無職が確定
退職の申し出の取り消しが出来なかったことを稲葉氏にメールで伝えるも、その後何の連絡もなし

※ このとき私が稲葉氏に送ったメール(私の個人情報が出ていない部分のみの抜粋です)


以上

■ 許せない点

① 採用の取り消し

論外。弁護の余地なし。ありえないことです。
価値観が合わないかもしれない、お互いのためにならない、等言われましたが、だったらもっと慎重に採用しろよ、としか言えません。
軽率に採用して、やっぱりなかったことにしてくれない?だなんて、人の時間を、人の労力を、人の人生を、なんだと思っているのでしょうか。

そんな許されざる行為を、よりによってColaboが行った、という点が信じられません。

Colaboは、家に居場所がない、周りに頼れる大人がいない、というような状況にある女の子たちが性搾取に遭わないように「衣食住と関係性」を提供する団体だそうです。
性搾取=いわゆる売買春や生活のために性風俗で働くこと を撲滅するために、Colaboではそれらの被害に遭っている女の子たちに、生活に必要な物資やスキルを提供して、ゆくゆくは独り立ちできるよう「普通の仕事」に就くための就労支援も行っているはずです。

女の子たちが買春男たちに自らの身体を差し出すのは、ほかならぬ生活のためです。お金を手に入れるため。お金さえあれば彼女らはそんなことは絶対にしないでしょう。つまり「普通の仕事で普通に稼げる」ことは、女の子たちを性搾取の被害者にしないために非常に重要なことです。これをColaboの代表、副代表ともあろう人達が知らないはずはありません。実際、仁藤氏の著書にはColaboにやってきた女の子に和菓子屋のアルバイトを紹介したことなどが書かれていました。

それにもかかわらず、仁藤氏・稲葉氏は私の採用を取り消し、私を失職させた。
職を失った私が、生活のために性搾取される道を選ぶ可能性だって、もちろんあります。
そうとなれば、Colaboの側が性搾取に加担したことになります。これはColaboの理念と真逆ではないでしょうか。

Colaboのスタッフに応募してくるような女なら、たとえ無職になったとしても性搾取される道は選ばないだろうと高をくくった?そもそもそこまで考えていなかった?
人間、追い詰められたらどうなるかわかりません。Colaboと同じように、性搾取撲滅を願う私でさえも、性搾取される道を選んでしまう可能性があることだって、否定できません。

Colaboが一人の女を路頭に迷わせたという事実は、多くの人に知っていただきたいです。

② 失職を伝えたメールへの返答が一切ないこと

これには流石に驚かされました。
採用の取り消しを電話で伝えられた時に、「採用の取り消しに対して」は謝罪を受けたような気がしますが(電話だったので記録が残っておらずうろ覚えです)、「Colaboの判断によって結果として失職する羽目になったこと」についての謝罪は今現在、電話・メール共に一切来ていません。

形だけでも謝罪はあるだろうと思っていました。
だから、その名をもう二度と目にしたくないと思いつつも、メールボックスは定期的に確認していました。

「今ならまだ退職の申し出を取り消せるかもしれない」と言ったのは私ですが、退職を取り消せる・取り消せないに関わらず採用の取り消しという行為は人を雇う側の態度として許されないことです。
仁藤氏・稲葉氏の無責任さ、不誠実さによって、私は様々な人に迷惑をかけ、職まで失いました。
彼らは、心が痛まないのでしょうか。

Colaboが、自分たちの団体に応募してきた人間をここまで粗末に扱える団体だとは思いませんでした。
応募したことを本気で後悔しています。

■ 私の現在

ハローワーク等に提出する、退職に関する書類がまだ手元に届いていないため、次に進むための行動はほとんどとれていません。
保険証の切り替えさえできていないのです。
今病気になったら、事故に遭ったらどうしよう、と思うと外に出るのも少し怖くなります(こういった事情の場合、後から返金してもらえるかもしれないという話は聞いていますが、やはり気持ちの問題として保険証がない状態というのは落ち着きません)。
採用の決定から約半月後の入職というかなり急な対応を要求してきたのはColabo側なので、そこももっと余裕を持ったスケジュールにしてくれていれば、退職と同時に書類もある程度手元に揃ったのではないかと思うと、とことん振り回されているなと思います。
今は仁藤氏自身のツイートや彼女を称賛するツイートを見ると、嫌な気持ちになります。

■ 最後に 

この記事がどれほどの方々に読んでいただけるかはわかりませんが、できるだけ多くの方に、拡散にご協力いただきたく思っています。

向こうは小規模とはいえ、国に存在を認められている団体です。
一方で私は、何も持たない、一人の人間に過ぎません。
私が自分で動かなければ、私の尊厳やプライドを守ることはできない。
しかし、団体を相手に一人で立ち向かうというのは、非常に勇気がいることです。
この記事によって、何か問題が起こったらどうしよう、という恐怖心もあります。

それでも私は、己のために立ち向かいます。
私を守れるのは、私だけです。

拙い文章をお読みいただきありがとうございました。





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