文字そば 2022.8.13

25歳にもなって、盆の始まりも終わりも分かりゃしない。あと1ヶ月もすれば26歳にレベルアップすると言うのに。

恐らく盆の入である8/13の深夜1時。
私は幼稚園児のように布団の中で泣きじゃくり、おかげで頭は痛いわ目は腫れてるわで散々だ。

情緒が安定しないから比較的ずっと男といるようにしているのだけど、やはり情緒が安定しないのは、愛されているという事実が欠如してしまっているからだろうか。

誰かにまっすぐ愛されたい。

なんて、誰のこともまっすぐ愛したこともないくせに大層な夢を語っているもんだ。
誰にも愛されるような性格も、見た目も、なにも持ち合わせていないのに、愛されたいという欲望だけはいっちょ前に持ち合わせている。
厄介なオンナだな、とつくづく思う。

ペットボトルを開けた1口目から噎せて咳き込んでしまったり、折角干した布団が夕立でびしょ濡れになってしまったり、おみくじの恋愛運だけは妙にいい事が書いてあったり、部屋を掃除したらハサミが3本も出てきたり、

そんなやるせない毎日を送って。

もう夏は飽き飽きだ。
各地で開催されている花火大会も、頭がキーンってならないウワサのかき氷も、手ぶらで行けるグランピングも、もういい。もういいよ。

ご飯に行こうと誘った友人は3泊4日で恋人とデートに出かけた。私の彼氏と浮気してたあの子は恋人と同棲を始めた。大好きだったあの芸能人は兼ねてよりお付き合いをしていた人と結婚した。

どうして愛されない。

どうして愛されないんだ。

脱毛をしている肌ばかり褒めないで。

抜けかけの髪色を綺麗と言わないで。

柔軟剤のいい匂いを嗅がないで。

私のことなんて、お願いだから見ないで。