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文字そば 2023.10.07


神奈川県のほぼ東京、みたいな立地にあるビジネスホテルで、美味しい朝食を食べた。
ビジネスホテルの朝食だとブッフェ系が多い気がするけど、このホテルは『和定食』か『洋定食』の2択から選ぶ方式。『和』という言葉につく『定食』は素直に受け入れられるけど、『洋』と『定食』は違和感があるなと思った。
結果、メニュー表に載った写真が美味しそうに見えたので洋定食にした。
飲み物だけは自分で好きな物を取りに行く方式だった。オレンジジュースにした。
届いた洋定食は異常な量のスクランブルエッグが盛られていて衝撃的だった。写真の平皿、ウインナーの左側に少し添えられているのがケチャップなのだが、「到底足りる量ではないだろう。」と呟いてしまった。足りずに塩と胡椒で乗り切った。

横浜からも電車で1時間弱かかるし、新宿や渋谷にも30分ほどかかる場所へは、会社の出張で行ってきた。
12月から仰せつかる予定の役職には大それた研修を受ける必要があり、そのキックオフミーティングと称して、同じ職務に就く予定の社員が7人ばかり集められたものだ。
研修の開始時間は朝9時。私の住む土地から神奈川までは近いとは言えない距離があるため、会社の粋な計らいで前泊にしてもらった。

到着した夜は特になにかやるべき仕事があるわけでもなかったので、ホテルに荷物を置いたのちに、横浜に住む友人と中間地点で落ち合った。



サムギョプサルを食べた。
違う会社とはいえ同じ総務部で働く友人とは、季節柄、お互いの会社の内定式の話題なんかで盛り上がったりした。
私の会社はスーツで厳かな式、友人の会社は私服でグループワークなんかをしながら和気藹々としていたらしい。学生からしたらどちらがいいのだろうとちょっと考えさせられた。
ちなみに内定式の日、私は式典の進行に携わるにも関わらずスーツのジャケットを忘れて冷や汗をかいた。たぶん私は私服で行われる会社のほうが合っているんだと思う。

友人が2個入りの小さな赤福を手土産にくれた。それと、「似合うと思って」とアイシャドウもくれた。友人が買ったものの色違いらしい。化粧品売り場で私のことを思い出してくれるの、なんかいいな、って嬉しくなった。
友人とは3週間後にもう一度会う。11月も会うし、年末にも会う予定。
遠い県に住みながら、今年は一番よく遊んだ。

「はやく関東に彼氏作って引っ越しておいでよ。」

これが友人と会う時の決まり文句だ。

研修を無事修了できればの話だが、12月からの職務は数年後には多少他県への転職にも優位に働くんじゃないかと思っているフシもある。
とはいえ、今の総務の仕事と兼務でやっていくことになるので、シンプルに仕事量は倍だけど。
転職できるほどのスキルを身につけられるが先か、疲労でギブアップが先か。もう若くはない気がする身体に、出来る限りの鞭を打ってやってみようとは思っている。

恋愛はめっきりうまくいかないままだが、仕事はなんだかんだうまくいくから辞められないよなあ。


カンジャンセウという、醤油漬けされた生エビも食べた。青唐辛子が効いていて美味しかった。
生の玉ねぎが水にさらす前みたいに辛みが強くて、それもまた良かった。

11月は友人の家に泊まる予定なので、新大久保に今度はカンジャンケジャンを食べに行こうかと盛り上がるなどした。

ホテルに戻ったら0時をまわっていた。
色々と身支度を整えて、寝たのは2時頃だった。

冒頭の朝食は、7時から食べにいった。
6時半に起きて、着替えも化粧も全部済ませて、まだ人気の少ない朝食会場に行ける自分のことを思う存分褒め讃えた。
部屋に戻ってから30分ほど爆睡した。

キックオフミーティングはあまりにも眠かったけれど、勉強になることと興味のあることが多くて全体的には楽しかった。

帰り道はずっと光のない目をしていた。

社内では出る杭を打たれないように静かにしているが、ぶっちゃけた話、この職務に選抜されたことが嬉しい。
やれるところまでやってやろうぜ。

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