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3月 観た映画と読んだ本

3月はまだ数日残っているけれど、今月はもう映画を観に行く予定もないので、映画録をば残しておこうかなと思う。今月は2本観ました。
後半には読んだ本も置いて置きます。1冊です。

1.変な家


白い仮面を被り、黒の全身タイツを身に纏った大柄な男(うさぎが好き)がここまで有名になるなんて誰が予想したんだろう。

古参ぶるようで申し訳ないが、私が雨穴さんの存在を認識したのは2018年のことだ。

当時から今でも大好きなWEBメディア『オモコロ』の、毎年開催されるオモコロ杯。
当時はその文章と視点の異質さに「なんだコイツ…」となりつつも、繰り返し読むようなことはしなかった。

それからしばらくして雨穴さんがオモコロに記事を書くようになっても、私は正直あまり読んでいなかった。
ジャンプ(私は女児であり”ちゃお派”だったが)の中に流し読みする漫画があるように、私にとっての雨穴さんって、流し読み記事を書くライターさんだった。

この記事が出るまでは。


3年半前、オモコロ特集にこの記事が上がったときは何が起きたかと思った。
昼休みに読み始めて、昼休み中ずっと読んでた。
何が起きたかと思った。何度でも言う。何が起きたかと思った。

それが本になる、と知ったとき、予約開始日と同時に予約をした。発売日に手元に届いたのに、ワクワクしすぎてしばらく読めなかった。

今回の映画の原作に当たる書籍『変な家』は、上にあるオモコロ記事『【不動産ミステリー】変な家』とYouTubeの雨穴さんのチャンネルにある同名の動画から、加筆修正されたものだ。
というか、あまりに加筆された部分が多すぎて、WEB記事がしっかりとした小説になっているサマは圧巻だった。

その本が瞬く間に本屋の平積みに並び、世間に広まっていくのが手に取るように分かった。

そしていつの間にか、映画化が決まっていた。
それは想像していたよりずっと大きな配給会社で、知名度の高い俳優陣によって製作されていた。

映画は公開してすぐ観に行こうと決めていた。

※以下【若干のネタバレ】を含むオモバレがあるため、注意※

原作『変な家』は基本的に 作者:雨穴 が間取り図を見ながら考察をするように物語が進んでいる。それに対して映画では、雨宮さん 通称”雨男”という男が主人公となっており、物語の進み方は大きく違った。

そもそも原作ではすべて終わった過去の話を読み解いていくように進んだ物語が、映画では現在進行形で執り行われている。
原作のままでは雨穴と栗原さんの会話劇で終わってしまいそうなものを、うまく映画ライクに編集し直したな~と納得した。

一番驚いたのは、その内容が想像以上に”ホラー”として描かれていた点だ。

これは私の好きなライターさんたちが毎週配信しているラジオ。
『変な家』を自腹で観た上で好き勝手言う、という最高ラジオを更新してくれている。1週間前から匂わせをしていたので、私はこのラジオが公開されるまでの1週間をずっとソワソワした状態で過ごした。

ここで永田さんが"ジャンプスケア"にちゃんとキレてて良かった。

ホラー映画が苦手民の多くは、このジャンプスケアが苦手という人も多いと思う。原作を知っている人ほど「変な家にジャンプスケアのようなホラー演出はないだろ」と高を括っていた気がするので(これは偏見)、私も拳を握りしめて耐えた。

ラジオ内でも言及されているけど、怖さを出そうと無駄にホラーっぽさを盛り込んでいるような場面もあって、振り返ると「あれは何のための伏線だったんだ…?」となるシーンも正直あった。でも、全体的には面白かったと思う。間延び感もなくて、怖さに没入できた。

帰宅してから友人に「変な家みてきたよ~!」と連絡したところ、「マッチングと変な家、私の観れそうな作品はどっち?」と聞かれた。この週末に彼氏と観に行く作品を悩んでいたらしい。
この友人はまさしくジャンプスケアのようなホラー(オバケ系)がNG、でもグロは大丈夫という趣味嗜好の子だ。彼氏はどちらでもイケるとのこと。
「どちらもオバケのような化け物は出ないけれど、要素としては変な家のほうがしんどいと思う。マッチングにしな。」と答えた。

結果、彼女はこちらの忠告とオススメを一切無視して(じゃあなんで聞いた?)、変な家を観てきたらしい。

『変な汗』

ってLINEが送られてきて爆笑した。


2.四月になれば彼女は

観るかどうかちょっと迷ってたんだけど、母親に誘われて観ることにしたやつ。

ん~~~~~~。

ってなりました。個人の意見。

ウユニ、プラハ、アイスランド。大画面に広がる各国の景色は最高だった。
俳優陣も実力派の選り取り見取り。

個人的に「あ、そういうこと?」ってなった原因があって。
原作を知らないばかりに予告だけでは役どころの年齢層が読めなかったから、「えぇ、そことそこの年齢差ってそんなもんだったんだ?」ってなった。たぶん演じている俳優さんの実年齢に引っ張られすぎた。

「人間みんな、どこかしら病んでいるんだよ」

という台詞は好きだったな。
「私だけが可哀想」が溢れかえっている世間で、ほどよく攻撃的でもあって、良かった。


読んだ本:正欲

本当は別の本を読もうと思っていた3月。

話題作だし、いい加減読んでおきたいな、と思い立ってしまって、別の本をブックカバーから外してまでこちらに切り替えた。

文庫にするとそこそこな分厚さに感じたけれど、いつの間にか読み終えていた。

良かった。


4月、映画館で上映予定の作品は観に行く予定がない。U-NEXTでいくつか漁ろうと思っているので、オススメあれば教えてください。

本は3年分くらい積読があるけれど興味があれば追加で買います。

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