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小説のまとめ

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ゆめものがたり
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記事一覧

セックス、赤く惹かれ。ー1ー

あらすじ 赤の他人、という言葉がある。縁もゆかりもない誰かのことを、「赤」と表現したのは…

もち子
10か月前
15

愛しておくれよ、愛してやるから。

言いたくても言えない「愛してる」が増えるごとに、大人になったなと思う。 電車の中は混んで…

もち子
1年前
24

淫ら、乱れ、夜明け。

セックスを終えた身体には、奥底まで色気が沁み込んでいる。 もうとっくに暗闇に慣れた目。 …

もち子
1年前
23

どうしようもない私が、どうしようもなく好きな君へ

6連勤の折り返しだというのに、朝からセックスをしてしまった。大変痴女である。 痴女、とい…

もち子
1年前
31

mutual pining、なんてね。

「チョコレートでお酒が飲める人、かっこいいね。」なんて君が言うから、冷蔵庫に並ぶようにな…

もち子
2年前
17

性懲りもない、私と欲と愛と。

喧しいドライヤーの音が室内に響き渡る。 髪を乾かしながら鏡越しに部屋を見渡すと、ピンクに…

もち子
2年前
19

不健康な私を、お腹いっぱい召し上がれ

「おかけになった電話番号への通話は、お繋ぎすることができません。」 馴染みのあるお姉さんの声と、そのあとに鳴るツー、ツー、という電子音。 このアナウンスが着信拒否を意味するということを分かったうえで、私はそんなに落ち込んでいなかった。いや、1週間の激務を終えたせっかくの金曜日という今日に、ぼっち飯が確定したことはもちろん悲しいのだけど。 職場からアパートまでは徒歩圏内で、ラブホ街を突っ切るとさらに半分の時間で帰宅できる。 その道は、まるでみんなが良くないことをしているみ

アプリコットフィズを読み解いて。

「その本、来週には文庫になる予定ですけど、ハードカバーのほうがお好みですか?」 仕事帰り…

もち子
2年前
9

年下の君にリンドウの花束を。

「実は、旦那に内緒で5個下と付き合ってるんだよね」 10か月ぶりに再会した友人は、声を潜め…

もち子
2年前
8

たまに、あなたに溺れる休日があってもいいじゃない

『でっけぇステーキ肉が届いたから、焼いて食べる会をしよう』 休日にスウェットとすっぴんの…

もち子
2年前
9

アルコール、いつもと同じ毎日、夏

学生の時、夏は恋の季節だ!って盛り上がっていたのがウソみたいに、社会人の夏は大して盛り上…

もち子
3年前
8