1970年代前半までの学生運動が、さかんに行われた時代。
私にとっては、後になって意味を知るニュースでしかないけれど、
フォークソングと言う泥臭いメッセージ性のものが歌われた時に、
突如として字余りな普段着のような歌詞に、ほんわかのメロディ。
( 吉田拓郎の曲みたい )と気づいてしまう個性ってすごいと思う。
今の混沌さに入り組んだ、単純で即物的が好まれる時代には、
この歌詞ってどういう意味なんだろう?と面倒に思う若者は多いのかも。
パラレルワールドのような詩の世界に、陽気さと、前向きさと、皮肉と、
変わらない確かな、受け継ぐ人間の心というものが感じられて、
いまの70代から80代に向かう世代が、吉田拓郎を好きになったのが分かる。
昨今の政治のニュースのあれこれに、思い出してしまった曲でした。
これからこの国は、どんな舵取りをしていくんだろう。