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夢の覚え書き

昨日はとても眠くて、夜になっても眠くて、随分長い間眠ってしまった。

長い長い夢も見た。

仕事先から、同僚の研修先の場所に、
彼女を呼び戻しに出かけて、戻ろうとしたら、
イベントにかちあってしまい、戻るのが大変になってしまった。

そこで、なぜかでこぼこのザラザラした石の壁を伝って、
横歩きで蟹のように、ほんの少しの幅しかなかったけれど、
忍者のように歩いて戻ろうとした。

デコボコの壁には、所々に、いろんな、穴のような居場所があって、
知ってる人や知らない人が寝そべるように、はまりこんで納まっていた。

歩いてくる私を落とそうとしたり、いたずらをしかけようとして笑う。

そうこうして苦労してるうちに、誰かが連絡を取ってくれたらしく、
イベントの、イベントはクラシックカーのパレードだったのだけど、
その一台に載せてもらえることになった。

壁を伝う私を見て「あんなやつは放っておけ」と、
笑って通り過ぎた人の乗った車の、
ずっとうしろの妙齢の若い男女の乗る車だった。

綺麗な女性と、そうでない女性と、肌の色の違う女性と子供と、
さわやかな男性何人かが、カップルで座って乗っていた。

どの車も一台に10人程度は乗っていたようだ。

私を載せてくれた車には幼なじみの女性もいて、
20代のような可愛さで、随分若返っていた。

突然のことで、なんとかその車に滑り降りることが出来たけれど、
ボンネットに変な恰好で落ちないように乗るしかなかった。

あきらかに歓迎されない者なので、
大人の対応で、楽しむ人もいてくれたけれど、車内の空気は冷たかった。

パレードの進み具合が遅くて、
仕事先に戻れるだろうかと心配で、気が急いていた。

長い道中でもなさそうなのに、休憩があって、
車を降りてトイレに向かった。(ここで一旦目が覚めてトイレに向かった)

おもいおもいの休憩が終わると、
ちゃんとした席に、詰めて乗せてもらえるようになった。

ひとりの女性は「あなたはいついなくなるの?」と、
面と向かって話しかけてきた。

みんな、どの車もいわゆるパーティピープルに見えたので、
闖入者というだけではなく、何かが不似合いだったのだと思う。

一番後ろに座って、子供を抱いたり、遊んだり、
隣の女性と会話したり、目立たないように時間を過ごした。

洋服を汚したこともあるし、戻らない時間の長さを、
みなが不審に思っているだろうし、仕事に戻るのをやめようとした。

でも口では「仕事先の近くで降ろしてください」と頼んでいた。

お礼を言って下ろしてもらいながら、就業時間も過ぎているし、
少し離れたところにある、家に帰るバス停に向かった。

和風庭園の岩の間の、細い小さな階段を登った先にバス停があった。

あっという間に、ぞろぞろ並ぶ列が後ろに出来ていたので、
安心したけれど、時刻表には「〇時〇〇分」と「〇〇時〇〇分」の
ふたつしかなくて、並んでいる人達の会話からは〇〇行きのようだった。

「〇〇駅は通りますか?」と近くの女性に聞いたら、
「その近くも通らないね~」というのでバスの列から外れた。

どうしようかと悩んだけれども、
仕事先でバッグと財布を別の場所に置いたことが気になっていて、
「財布の中には大事なものがたくさん入ってるし」と思い直して、
まっすぐうちに帰るのはやめにした。

バスの列を見ると、一緒の車に乗っている女性が二人いた。

女性だけだったので、(カップルではなかったのか)と不思議に思った。

(乗りたくて乗ってるわけではないのか)とチラリと思いながら、
彼女たちを見ないふりをして、すぐに視線をはずした。

トボトボ広い道路を歩いて、ようやく仕事先にたどりついた。

くすんだピンクベージュの壁に、黒の縁取りの外観で、
ヨーロッパあたりのお城か、昔訪れたレストランのような雰囲気で、
しばしの間、その美しさに見とれた。

庭は綺麗に手入れされた緑が落ち着いていて、
思わず(正面から入ろうか)と立ち止まったけれど、
(いけないいけない、私は裏からだった)と考え直して、
建物の後ろに回り込むように歩いて行った。

でも気持ちがホッとしたのを覚えている。

そんな長い夢だった。

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