卒業おめでとう＊ここにいるよ＊そばにいるね

コロナ渦で苦労したみんなが、今年も卒業式を終えた。

ひとくちに、「可哀そう」と言ってしまうには複雑な3年間。

大人達が変えてしまった世界のストレスの中で、
ひとりひとりが我慢や憤りや不安と向かい合う日々に、
ただただ、翻弄されつづけた3年間だったと思う。

卒業後の新しい扉を開いて、飛び込んでいく世界は、
あなたたちにとって、どんな色の世界になるんだろう。

きっと楽しさよりも、さらなる苦労や努力や学びの日々。

環境の変化、人間関係の変化、自分自身の変化に、
とまどいながら一生懸命立ち向かっていくんだと思う。

肩の力を抜きながら。

時には涙を流しながら。

笑いと汗に包まれながら。

淋しくなったり、投げ出したい気持ちになった時は、
あなたたちが生まれてからその年になるまでに、
どれだけの人達が関わってきたのか想像してみるといい。

あなたの誕生日は、あなたのお母さんが、
（死んだ方が楽かも）と思うような、痛みに耐えた日のこと。

あなたが大きく育ったのは、
誰かにご飯を食べさせてもらってたから。

あなたが言葉を喋れるのは、
誰かがどこかで話しかけてくれてたから。

あなたに友達がいるのは、
誰かがあなたに笑うことを教えてくれてたから。

知らない大人達までが、あなたの気づかないところで、
ちゃんとあなたを守ってくれていたから。

いろんな人が、あなたが気づかなくても、
ちゃんとあなたを愛してくれている。

だからこれからもずっと、怖がらなくて大丈夫だよ。

卒業おめでとう。