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マミコさんとマサコさん*夫婦の在り方

ちょうど同じ時期に目にしたので、対照的だなと思っていた。

所作にあらわれる考え方や夫婦関係のようなこと。

マミコさんとマサコさんの旦那さまは、どちらも世界的にも有名人だ。

そのご苦労は計り知れないものがあり、それ相応の喜びは、
それ相応の努力とセットになっているのかも知れないと、庶民の私は思う。

マミコさんは、夫がメディアのインタビューを受けて、
たくさんのマイクを向けられている間、一歩二歩三歩と後ずさり、
合計十歩程度離れてしまったことが話題になっていた。

「控えめだ」と語る人もいて、
「慣れたらもっと前に出れるようにするといい」と語る人もいる。

どちらが正しいのかは分からないが、どちらも正しいのだろうと思う。

夫が主体のイベントなのだから、
自分がインタビューに写り込まないようにと、
自然に気を使って後ずさりするのは、日本人として何ら違和感はない。

むしろ自然な姿で、多くの女性がそうすると思う。

しかし活躍の場が外国で、しかも何も野球の試合中ではないのだから、
一緒にインタビューの画角に収まれば、特にファンには喜ばれるし、
インタビューの内容も変わると思う。

マミコさんの頭の中では、
まだ夫をサポートする自分という立場に対して、親しくはないのだ。

しかし自信が生まれて、その立場に親しくなったとしても、
同じように後ろに控えているのであれば、
それはマミコさんのご自身の考えと、単に夫婦のありようの表現だと思う。

マサコさんの旦那さまも、特殊なお立場に身を置いている。

常に動向が注目されることになるので、静養に出かける時も画像が残され、
静養から戻って来た時でさえ、ニュースになる。

心休まる暇はないだろう。

そのせいか心の病を患い、長年の間、夫と共に行うべき、
数々の祈りの仕事というものも、お慎みといわれる表現になるが、
つまりは最重要であるものの、欠席しつづけている。

心の病のもとがそういった特殊な環境だと、原因を当てているので、
その特殊な仕事の、潔斎などの心身に負担な部分は簡略化されたものの、
マサコさんにとって、負担と感じられない仕事のみに限られるようだ。

たいていの日本人が今の時代でも「家の存続」に心を砕くが、
マサコさんの嫁いだご家庭での稼業は、男子のみに引き継がれる。

女性は「月のもの」がおとずれるため、
不浄の存在とされているので、家業を受け継ぐことが出来ないからだ。

「今の時代にどういうことなんだ」

「女性差別だ」

「不平等だ」

それを口に出せば、一部には大きな声を出されるのは目に見えているが、
旧家だとか伝統というものには、
そういう、一見すると不条理な継承が多々残っている。

現実的に考えれば、女性の場合、そういった忌み日が存在するので、
多くの祈りの仕事をこなすことが困難なため、
マサコさんの一人娘は、誰がどう考えても家業を受け継ぐことができない。

そこで気持ちが解放されたのか、それとも、
さらに不可思議な気持ちにとらわれ続けているのか分からないが、
ご自分の境遇に対して吹っ切れたところがあるように思う。

マサコさんが嫁がれたのは、この国で一番古い旧家であり、
政治に利用されつづけた歴史もあり、大人数に囲まれる家庭というものは、
考えられない人数の注目も集めるのだが、それを考えていては、
立っている足元が崩れ落ちるような、不安定な身に変わるのかも知れない。

お気の毒なことだと思う。

幸い、マサコさんの夫は、何年も変わらぬ態度で、
マサコさんが機嫌よくすごせるよう、心砕いているようにお見受けする。

ご静養からお戻りになられて、にこやかに手をふるニュース映像を見ると、
国民にとって重要なお立場であられるマサコさんの夫は、
いつも車の最後尾の荷物席と言われるところに座られている。

「この場合、ご夫婦お隣で座られるべきで、荷物席はお嬢様でしょう」

「お偉いのはマサコさんの夫なのだから、勘違いしている」

どれも正しくて、どれも正しくはないのかも知れない。

それが個々の家庭の、夫婦の在り方なので、
もう有名人の不倫だののニュースや、
プライベートの切り売りなどメディアに載せることはやめて欲しいと思う。

それらがお金になればなるほど、世の中の平穏は失われていくし、
自分というものを見つめる機会も失われていく。




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