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5月の時に心流されて*最強の母の日

新潟の友人から、ちまきや笹団子が届くと、
(もうそんな時期だった)とカレンダーを見直す。

おすそ分けにと届けると
「新潟の友人の、、、」と言い終わらないうちに、
「あっ笹団子?おいしいやつね」とニコニコ顔が返ってくる。

平凡な毎日の続く中では、結構なイベントのひとつ。

もうこれから寒さに後戻りはしない、という元気玉のような感じ。

5月に届けられる元気玉は、時に複雑な思いが蘇る。

昨日も大きな大きな段ボールが届いて、
(なにか、通販で届いてない苗とかあったっけ?)とか、
(注文番号間違えて、何か別の樹木が発送?)と、不審な一瞬。

(そうだ、母の日だった)

一瞬ドキドキしたら、段ボールの中から、
繊維のアセテート素材のようなショッキングピンクがあふれ出した。

ブーゲンビリアの花だった。

いつも忘れてしまいそうになる母親という役割を思い出す。

タレントの辻希美さんが、
「今の状態の自分で、もう一度長女を育てたい」と、
話した記事を読んだけれど、私も本当にそう思う。

初めての子供は訳も分からないまま、
手探りの状態で育てたので、「親にしてもらった」という思いしかない。

こんな自分に100%の信頼を寄せる人間の出現に、
とまどいと、喜びと、不思議の数々を与えてくれた。

(感謝したいのは、私の方なのよ)と、思う。

ザ・タイマーズは北朝鮮だのサリンだの原発だの、
なかなか香ばしい歌詞の曲が多かったけれど、
デイドリームビリーバーの歌詞は最強だと思う。

原曲とはまるで違う世界を作った歌詞で、
せつなく母への思いを綴った曲だ。

3歳で実母を亡くした忌野清志郎は、母の姉夫婦に育てられ、
その養母が亡くなった時に、実母の存在を知ることになった。

その実母との遠い過去や、自分が何者であるのか、
なにがどうして今ここに在るのかを、歌っている。

きっと、それまで感じたことのない不思議な喜びと、
母親を慕う切なさに包まれたのだと思う。

わーい、僕のお母さんてこんな可愛い顔してたんだぜ。
こんなに可愛い顔して歩いたり、笑ったり、
手紙を書いたり、歌ったり、泣いたりしてたんだね。

忌野清志郎 自伝小説「ネズミに捧ぐ詩」

母親と息子の関係って、なんだかとても純粋だ。

私には一生分からなくて残念。

世界中のお母さんが、
お母さんのままの愛を、回りにおすそ分けできますように。

もう今は 彼女はどこにもいない
朝はやく 目覚しがなっても
そういつも 彼女とくらしてきたよ
ケンカしたり 仲直りしたり

ずっと夢を見て 安心してた
僕は Day Dream Believer そんで
彼女はクイーン

でもそれは 遠い遠い思い出
日がくれて テーブルにすわっても
Ah 今は彼女 写真の中で
やさしい目で 僕に微笑む

ずっと夢を見て 幸せだったな
僕は Day Dream Believer そんで
彼女はクイーン

日本語詞 ZERRY


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