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カムイの神威*神意の真意をくみとる瞋恚

4月29日は昭和天皇の生まれたいわば昭和節、
いつのまにかみどりの日から呼称が変わったんですね。

今年は昭和99年なので、来年は100年という節目と言えば節目。

昭和天皇のいみな裕仁ひろひと、御称号は迪宮みちのみや、お印は若竹。

秋篠宮佳子さまのお顔は、幼い頃の昭和天皇のお写真によく似ている。

ご逝去前年、
昭和63年のお正月の一般参賀のお言葉が国民に向けた最後となった。

新年おめでとう。
わたくしの健康について心配してくれてありがとう。
どうか今年も良い年であるように希望します。

明治政府が廃仏毀釈という神仏分離の方針を取ってから、
神道や仏教は別物であると考えなければならないのかも知れないが、
聖徳太子の神仏習合という、あいまいな理解のままで、
この時代まで続いている現実は、それが自然な形だと思ってしまう。

神仏に頼るしかなくなった状況に追い込まれた時に、
( そういうのは誰しも、たいてい人間関係に置けるものだと思うが )
仏教における三毒というものを意識した。

心が身体を蝕んでいくことをひしひしと感じたからだ。

この三毒は貪瞋痴とんじんちと言われる。

貪は、字のごとく貪り狂う欲望や執着。

瞋は、怒りや憎しみといった他者に対するネガティブな感情。

痴は、無知や誤解や自分自身の妄想による愚痴。

憎しみ、嫌い、怒ることで自分自身で自らを追い込んでしまうことだ。

それらは不満やストレスや人間関係の破壊、心身の不健康をもたらし、
自分自身の誤った判断も分からぬまま、自分自身で茨の道を選んでしまう。

神や仏というものがあるのかどうかエビデンスを出すことは出来ないが、
私自身は小さい頃から、何かに守られているという感覚だけは常にある。

日々の暮らしの中では何かに手を合わせたくなる瞬間があることで、
動物や植物と違って、人間は人間らしくいられるのではないだろうか。


月山、羽黒山、湯殿山で知られる出羽三山神社というところがある。

日本独特の修験道という、古来よりの山岳信仰は、
自然崇拝と仏様への偶像崇拝と両方を併せ持っている。

1400年以上前に、蘇我馬子に暗殺された崇峻天皇の第一皇子、
蜂子皇子が出家し、聖徳太子にかくまわれ、宮中を脱出し、
カラスに導かれてたどり着いた末に開いた山で、
熊野三山、英彦山とともに、日本三大修験道と呼ばれる。

蜂子皇子は聖徳太子のいとこにあたり、
その御墓は東北で唯一、宮内庁の管理下にある。


亡き御霊のご祭事が執り行われる、その6月18日の昨年。

秋篠宮悠仁親王が、羽黒山の2446段の階段を登り、
頂上の斎館に宿泊し、蜂子皇子の御墓にお詣りされた。
第104代別当宮司の宮野直生氏が、その時の様子を語る。

お詣りをしていた時に突然風が吹いてきました。
雲が立ち込めてきて、雨が降って、雷鳴が轟いた。
急激なこのようなお天気の変化は、70年以上生きてきて、
初めての経験だったので驚きだった。
そういう急激な天候の中で、これは悠仁殿下のことを、
風神、雷神、八百万の神々が歓迎しているんだ。
自然界が歓迎しているんだ。
この方を応援しているんだと感じました。

能除一切苦 真実不虚 故説般若波羅蜜多呪 即説呪曰 
羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 般若心経

蜂子皇子は悩み事や悪いことを取り除くという意味の、
能除太子と呼ばれている。

この訳の分からない軋轢、圧力、不実の跋扈する現在、
倒産や自殺や病気やトラブルの渦巻く、
この世の中がどうか平和になりますように。

カムイとは荒神と呼ぶこともあるが、
神格を有する高位の霊的存在というアイヌ語から来ている。

絵本の「北風と太陽」で言えば、
いよいよ北風の出番なのかも知れないと思うこの頃。




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