見出し画像

航路に光るコンパス*海からの応援

いつものスーパーには寄付のための大きな瓶が備え付けられていて、
熊本地震の時と同じように、千円札でいっぱいだ。

今年は節約の為にコンビニには極力寄らないように決めたけれども、
コンビニの募金箱もそうだと思う。

あの頃、熊本からも復興工事に来ていたせいか、
初めて見る募金箱のぎゅうぎゅう詰めの千円札に驚いた記憶がある。

縦揺れ、震源地の浅い直下型地震のため、道路のインフラ立て直しが
時間がかかりそうだと、素人が見ても思う災害だが、
国土交通省が2日に港湾施設の被害確認を本格化させ、
接岸できる港も特定された様子で、海路からの支援物資搬入が始まった。

千葉県勝浦市からの、漁船団の支援を思い出す。

テレビには、本当に困っているところや人は写さない限界がある。

メンタルダウンしてしまう視聴者のことを考えて、
どうしても写せない物語や写してはいけないという部分もあるだろう。

ネットには情報を探す人が釘付けになるが、テレビは基本、こたつに入ってミカンを食べながらドラマのように眺めたい人もいるからだ。

平和の中にいる人の中には、災害の中の物語や現実は耐えがたく、
苦しい思いを呼び起こす、心優しい人々もまた多いからだ。

災害時に行動を起こせるのは、仲間やネットワークの中にいる人々だ。

それぞれの経験からくるポテンシャルと、効率的なシステムが、
お互いが向き合えさえすれば、いくらでも奇跡を起こせると思う。

日頃あれこれ言われる宗教団体や共産党員の結束などは、
本当に素晴らしく、目を見張る活動が続いたのを経験している。

それは特に若者が嫌う濃い人間関係の中で培われる。

そう見えるだけで、面倒なことのように思われるが、自分の居場所を
「我が家」以外の外に、実は、ほんの少し広げるだけのことだ。

今後、海路での支援が始まれば、水や食料をはじめとして、
生活の最低限の立て直しが始まり、マンパワーが投入されれば、
新しいステージの支援活動が始まる。

避難所の様子を見て驚くのは、各市町村の対応の貧弱さだ。

全国の市町村はこれまでの災害経験の様子を踏まえ、段ボールハウスや
屋内テントや簡易ベッドなど、多少なりとも揃えているものだと思った。

テレビで目にしたのは、どこかの小さな公民館の一か所だけだった。

たぶんたまたま目に出来てないだけだと思いたい。

3年も地震が頻発していたり、活断層の上に立つ原発もあれば、
県や市町村の備えがない訳がない。

あれではまるで昭和の避難所だ。

海路が開き、近隣はもちろんの後方支援が動き出すと、
私達もさらに監視の目もを引き締めなけれならない。

災害時の非日常のステージでは一部の人々にとっては稼ぎ時であるからだ。

過去に有名な事件としては、特定非営利活動法人「大雪りばぁねっと」の
岩手県山田町での活動があった。

町から委託された緊急雇用創出事業で、12億2000万円の事業費を
使い切ったものの、そのうちの6億7000万円が、
いわゆる不適切な個人的支出であったのだ。

今でもわずかな活動報告を見ることが出来る。

Xでは大阪万博の作業員として、家も仕事も無くなった人を
住み込みで雇えばどうかという意見も散見した。

肌感覚としてそれが良いのかどうか、私には想像つかない。

多くの人が生活の手だてを失ったであろうことは想像できる。

雇用創出で、私の知る多くの人も瓦礫選別所で働いたし、
男性は福島原発関連に働きにでたし、
慣れない土木作業に苦労しながら従事する人も多かった。

いつもお世話になった、絶えずジャズ音楽が流れている
クリーニング屋さんの店主は心労なのか肉体的苦労なのか、
希望が無くなったのか、ほどなく亡くなった。

家族の後を追って、入水自殺する方もいた。

人の心には、どんなところに発火点があるか分からないのだ。

支援金を考えてる人は、どんな活動に使われるのかが分かる団体に
寄付するのも、自分の心が落ち着くのではないだろうか。

個人的にもお世話になり、縁があった愛知ネットも載せておきたい。

世の中が落ち着き、特技としてボランティアに参加したこともあったが、
住んでいた仮設住宅のポスティングもそのひとつだった。

その際に、ご縁があった愛知県の女性の言葉が心に残っている。

「情報を共有すれば早いと思うのに、
地元の人達は情報があっても独り占めしてしまう」

これはひとえに「つなぐ人がいない」という人材不足による弊害だと思う。

世代の若返りや若者の参加が必要だと思った。

誰か、ひとりかふたり突出したリーダーシップを取れるものが、
必要なのではなく、目が届く範囲で自ら行動できる多くの人材が、
どんな場所にも必要なのだと思った。

自ら行動を起こせる人が。

何よりも近隣の後方支援の方々のお働きに頭が下がります。

今回も長期戦になります。

被災者の方々におきましては、いったん疎開してくださる必要のある方、
疎開できる方はのべられた手を繋いでくださるようお願いいたします。

いろんな意味で復旧の力にも、助けにもなります。

律儀な方々にとっては、それが耐え難い人もいるかも知れません。

「いつまでこんな乞食暮らしが続くのか」と、
ため息をついた高齢の方の思いも理解してきました。

しかし、迷惑をかけることと、お世話になることは意味が違います。

私も現在の住居に落ち着くまで、7回の引っ越しがありました。


みんなで助け合って、これからの人生を受け入れて行きましょう。


花の種じゃなくて、苗を買ってもいいですか?あなたのサポートで世界を美しくすることに頑張ります♡どうぞお楽しみに♡