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読み解けない夢の話

今朝、何か象徴的な夢を見て驚いた。

夢を見ると、なんの意味があるのだろうと思うが、
そのうちに、その記憶が薄れてしまう。

「 忘れる位だから、大したことではないのよ 」

実生活なら語るけれど、逆に覚えていてはいけないことだから、
忘れるのだとは言えないだろうか。

楽しかったり後味の悪さだったり、そのニュアンスだけは残るけれど、
大抵はいつも次第に忘れていく。

死んだ人が出てくる夢を見ることはあるけれど、
どうして、なぜ?と思うような人が出てくる

彼は私の同級生で、随分若い頃に亡くなったのだった。

今までも夢に何度か出てきていたけれど、
なんの思い入れも、これといった思い出もないはずだった。

持っていたのは、彼への人間としての不信感だった。

もしかして、私への死にちかいところからの警告?

夢の中で私の結婚相手だったようだけど、それは形の上だけで、
親しく会話することすらなかったようだ。

当たりまえだ。

男としても幻滅させられることがあり、
それは彼の奥様への同情のようなものにも変わったからだ。

それに彼は私の生活に登場する人ではなかったし、
時を経て、それはよくある世の中の些末なことと思ったので、
幻滅する、という思いすら、「バカらしい」と閉じ込めた程度のことだ。

どこか遠くのホテルにいて、部屋はとても散らかっていて汚くて、
ルームサービスの方が何人も来て片づけてくれた。

それから私はなぜかバスに乗って、
白亜の学校にいかなければいけなかった。

彼は突然倒れて、胸が痛いといって倒れ込んだ。

親しく話したのは、私たちが結婚してから、初めてのことのようだった。

それでも、倒れる彼をおいてバスで出かける必要があったようだ。

前の日に、ホテルなのに、もしかして旅館だったのか、
彼が他の人に気を使って(私の家族もそこにはいたのだ)、
部屋と部屋との間の敷居に正座していて(気を遣うひとだったのね)と、
本当の姿を見ていなかったのかも知れないと思ったのを、覚えている。

バス停で待っていると、持っている荷物たちが邪魔をして、
乗るべきバスも、もたもたして乗ろうとする私を置いて、
すぐに発車してしまった。

私は仕方がないと思って、なぜかびちょびちょになった荷物の中の、
上着を持て余しながら、何台かの真っ白なバスを見送った。

乗らなければと思うのに、どのバスに乗ればいいか見当もつかなかったし、行先もどこなのか良く分からなかった。

とりあえず学校のそばまで着けば、そこから歩いていけばいいとか、
ここからタクシーに乗ればいいとか、あれこれ悩んだところで目が覚めた。

結婚しているはずなのに、学校に出かけなければいけなかった。

死というものが私に近いけれど、
今回は見送ったのかと最初に読み解こうとした。

でもそれは単に象徴的なことで、
いまだ本質が見えないことへの、激励のような誘いなのかも知れない。

もしくは、ご先祖様やいろんな人が守ってくれているという、
安心感の念押しなのかも知れない。

小さい頃から何かに守られている、という感覚だけは、私の中にある。

一体なんの意味がある夢なのだろうか。

単に、散らかった頭の整理を誘導しただけなのかも知れない。

私にはまだまだ「 努力 」という、
人としての勤めが足りないのかもしれない。

一体どうすればいいのだろう。

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