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理由は、どれだけ手塩に育てても、女性は辞めてしまうから。

6時半起床。

ベッドマットレスを変えて1日目。
店員さんの言われていた通り、マットレスは、
確かに硬かった。
ただ、起き上がる時の身体への負荷が全然違う。
私は夜中にトイレで一度起きるのだけど、
腰が痛いと、起き上がるのも億劫になるのだ。
それが、このマットレスなら、さっと起き上がれる。
助かる。
トイレを我慢することもなくなるでしょう。

だんだん馴染んできてくれるといいな。


朝ごはんを食べて、準備をして鍼へ。
今日はオプションで眼灸をしてもらった。
すごい、視野が広がった気がする。

叔母だけでなく叔父も来週鍼に来るらしい。
私、マルチ商法なら幹部クラスまで上り詰めれるんじゃないかというくらい、ここの鍼灸院に
人を呼び込んでいる。


午後からは、3週間くらい前に街で偶然出会った
高校ー大学の友達とランチに行く予定が入っていた。


前回、ご飯を食べたのが8年前とのこと。
時間の流れがおかしい。

変わらず柔らかく、優しくて凛としている彼女は、話をしているだけで幸せになる。
8年分の積もり積もった話は、途絶えなくて、
4時間半、話し続けてしまった。

10月からミラノに赴任するらしい。

せっかく再会できたのに、寂しい気持ち半分、
かっこえぇーーと感動する気持ち半分で話を聞いた。
社内公募に応募したらしい。
会社からの辞令ではなく、彼女は自分でミラノ
行きを決断し、勝ち取ったのだ。
シンプルに尊敬する。
格好良い。

彼女が親しくしていた高校の同級生も、
変わらず仕事を続けて、結婚・出産をしたとしても、バリバリ働いていると聞いた。
ルクセンブルクに赴任している子もいるらしい。


20代後半の頃、高校(女子校)の同級生の内、
一部の子は結婚・出産のタイミングで仕事を辞めたり、大学を中退して、フリーターやニートをしていることは風の噂で聞いていた。

留学のプログラムが付いている高校に通っていたので、同級生はみな英語を話すことができる。
そして、一般的にみれば比較的偏差値の高い大学を卒業している。


社会に出て働くことが全てではないけれど、
なんで、今まで頑張って得た自らの経験を、
ぷつんと断絶するような人生を歩むんだろうと、
私は勝手に疑問に思っていた。

当時、医学部の不正入試問題が話題になっていたり、私自身も直属の上司(30代前半の男性)から、

「男女差別であることは重々承知の上で話すけれど、採用面接で、男女を比べた時、少しくらい能力が劣ってもいいから、男を選ぶようにしている。
理由は、どれだけ手塩に育てても、女性は辞めてしまうから。」(虎に翼でも松山ケンイチが同じこと言うてた)と聞いたことが、
私はずーーーっと心の傷になっていて、
彼女たちのように、社会的にみれば能力があると
される(だろう)女性が家庭に入ることは、
今の世の中を加速する要因の一部になるのではないかと危機感を感じていた。

あなた達のような、社会的に恵まれた教育環境に
いる女性が、どんな形であれ働き続けることが、
後世の女性を救うこと、
男女平等を名前だけにしないことにつながると、
私は私なりに信じていた。
今もそう信じている。

男性優位の世の中に、あなたたち自身が迎合して
どうするんだ、同志たちよ、立ち上がれよ、
と怒りに似た気持ちにもなった。


そして、ふと、私だけがずーっと、第一線で
社会に出続けてるんじゃないかと、思う時があって、ぽつんと取り残されてる気になっていたのだ。


今考えれば、絶対そんなことないのに。


それが、今日、同じ時期に、同じように、
働き続け、自分の道を自分で切り開いてきた、 
同級生がいるんだと分かり、とても心強かった。

そして、一部の情報だけで、
「同級生は留学した経験を捨てて、家庭に入る
選択をした人たちばかり」と決めつけてしまっていた私の視野の狭さを恥じた。


まぁ、私に友達が少なすぎるから、情報が偏って
しまったのもある。
この偏った情報を得ていた友人とは、色々あって
今は連絡を取り合う仲ではなくなったので、
本当に今日、彼女と再開して、同級生の近況を
聞くことができてよかった。


いろんな人がいるっちゅーこっちゃ。

個別で連絡を取り合おうとは思わないけど、
存在をしてくれるだけで、私は嬉しい。
私だけではない、間違ってなかったと、
自信がついた。


めちゃくちゃ美味しいスペイン料理も食べて、
満足。


私が友達と幸せな時間を過ごしている間、
夫は、高砂淳二さんの写真展とトークショーを
聞きに行ったらしい。
高砂淳二さんのことは、3年くらい前のNHK「SWITCH」の放送で知った。

放送直後に、たまたま通院中のクリニックの待合室に写真集が置いてあったのを発見するという、
どこか、私たち家族に縁がある写真家さんなのだ。

通院中は、私が精神的にしんどいタイミングだったのだけど、クリニックで写真集をパラパラと開くと、その瞬間に空間が置き去りになって、
自然の美と対峙するだけの、優しい時間が過ぎた。

すぐに自分でも写真集を買って、
当時は家でもずーと眺めていた。
たまに泣いたりもした。

今日、夫が写真集を2冊買って来てくれたので、
2人で眺めた。
幸せな気持ちでみても、柔らかくて、
素敵な時間が過ぎた。


せっかくとても幸せな気分だったのに、
寝る前にカメムシが窓に2匹もひっついていて、
退治直前に、また嫌なあのにおいを放たれて、
昨日に引き続き、窓を拭かなければいけなくなった。

最近、窓がとてもきれい。

腹立たしいけど、いいこともある。

2024.4.28日曜日


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