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挫折を繰り返して行き着いたインプット重視英語学習法

自己紹介

ご覧いただきありがとうございます。
アメリカで約10年間駐在している まいける と申します。自分自身への備忘録も兼ねてアメリカでの体験や自身の考えをnoteに残していきたいと思います。同じ境遇やこれから海外に挑戦したいという方にとって役に立つ情報を発信していければと思っています。

英語習得の流れ

私がアメリカで10年駐在して感じた効率的な…というか、継続できる英語学習法の流れは:

  1. リスニング力強化

  2. ライティング力強化

  3. スピーキング力強化

という順番です。

もちろんこの順番を機能させるには最低限の単語、文法に関する知識が必要になってきますが、日本の英語教育は単語と文法に関しては高い水準にありますのでそこは大丈夫かと思っています。リスニングと並行して単語や文法を学ばれると尚良いかとは思います。

リスニング力強化

多くの人にとって何を言われているかすらわからないことほど怖いものはありません。実際私も赴任当時は同僚の言っていることがわからず、恐怖を感じ、話しかけないでくれオーラを放っていたと思います。
ですのでまずは相手が多分こういうことを言っているのだろうなとわかるレベルのリスニング力を目指すのが先決です。なんとなくでも相手の言っていることがわかるようになると、単語や身振り手振りでしばらくは何とかなります。

では、私がどうやってリスニング力を鍛えたかというとそれはボリュームを確保したということに尽きます。
そしてボリュームを確保するには何より継続が重要です。その為にはある程度「質」を犠牲にしてでも素材として面白いものを選ぶのがポイントだと自分の経験を通じて切に感じます。
私の場合、TEDトークがリスニング素材として良いと聞いたので、それで頑張ってみましたがトピックによっては興味がないものもあり続きませんでした。TEDトークは使えないということではなく、自分にとって無理なく楽しんで続けられる素材を選ぶことが重要だということです。
それでちょっと古いですがシットコム(シチュエーションコメディ)の「フレンズ」を素材として試してみました。シットコムであれば、ビジュアルでなんとなくこういうことが起きているのだろうなという推測も可能です。そもそもコメディなのでビジュアルでも面白いというのもあります。幸い今はNetflixやHuluなどで海外TVドラマやシットコムを好きなだけ視聴することができますので、これであれば気軽に始められるのではないでしょうか。

そしてリスニング量確保のためにも重要なのはその視聴方法で、可能であれば①日本語吹き替え⇒②英語+日本語字幕⇒③英語+英語字幕⇒④英語+字幕なしという流れで同じエピソードを4回見るのがベストです。
時間がない、あるいはそれでは見飽きて続かないということであれば①と③でも良いと思います。最初は日本語の力を借りてでもストーリ自体がわかっていないと続きません。

最初はそれでも全く英語が入ってこないでしょうが、日本語でストーリー自体はわかっているため、続きが気になって続けること自体は何とかできるのではないでしょうか。英語で聞く時間は苦痛ですが、苦痛の後に日本語で続きを見れるという楽しみをセットにするということも習慣化するためのコツだと思います。海外駐在という逃げられない状況下の中にありながら、色々試してなかなか続かなかった私でもこれは継続できたのである程度ハードルは低いと思います。
そうして続けているうちに3か月もすれば少しずつ聞き取れるようになってきていることに気づくと思います。

ライティング力強化

リスニング力が少しずつついてきたら、どんどんそれをアウトプットしましょう。しかしながらそのアウトプットがいきなりスピーキングというのは、多くの方にとってはハードルが高いのではないでしょうか(少なくとも私にはそうでした)。ですので積極的にリスニングで聞き取った表現を使って英語で日記を書いたり、英語話者の知り合いがいるならメールでコミュニケーションをとるのが良いと思います。

重要なのは①日本語を介して文章を作る(日本語で文章を考えて英語に訳す)のではなく、英語のままで文章を構築すること、②多少の間違いは気にせずアウトプットボリュームを確保すること、③同じ表現を何度も使わずいろんな表現を使うことです。

日本語も英語もネイティブレベルで使いこなせる人に聞いてみると、英語で話している時は日本語は一切考えない、逆に日本語で話している時は英語は一切考えないそうです。
その練習をこの段階から始めておくことをお勧めします。

スピーキング力強化

ライティングで表現をアウトプットすることに慣れたら、それをリアルタイムのコミュニケーションに昇華させていく必要があります。最初はテンポよくとはいかないでしょうが、リスニング力も向上しある程度落ち着いて相手の言うことを聞ける状態になっているのではないかと思います。

そうなるとライティングで文章を組み立てたようにゆっくりとではありますが、口頭でアウトプットできるようになってくると思います。
ここで重要なのは正しい英語(文法や発音)を話そうとしないことです。そう意識してしまうと自分自身にプレッシャーを与えることになります。

スピーキングでは言葉だけでない情報から意味を理解しますのでBroken Englishでも意外に通じます。極論、単語の羅列でもなんとかなります。
むしろ間違うことを楽しめるようになれば飛躍的に英語を話せるようになってくるはずです。

伝わらなかったことに眼を向けるのではなく、少しでも伝わった箇所があるならそこに眼を向けましょう。そうやって少しずつ成功体験を積むことで、自信がついて、もっとアウトプット(書きたい・話したい)したいという気持ちが芽生えてくるはずです。

まとめ

私もそうでしたが、多くの挫折を経験して英語に対してコンプレックスがある方にとっては英語習得は非常に高いハードルのように感じると思います。
インプット(リスニング)が不十分で相手が言っていることがほとんどわからない状況でアウトプットを強制されるような環境に自分の身を置くことは相当に意志の強い方でないと継続できないでしょう。そこで挫折することで、さらに英語に対する苦手意識が醸成されてしまい、悪循環に陥ります。

そういう方にとってはまずはインプット量をしっかりと確保し、アウトプットを始める準備期間が必要です。その準備が整ったら、ライティング→スピーキングという順序でアウトプットの量を増やしていってください。

日本人はともすれば減点方式に陥りがちですが、言語学習に関しては是非加点方式で自分を甘やかして、英語学習を継続することに重きを置いていただければと思います。

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