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マイナス思考のトリセツ

自己紹介

ご覧頂きありがとうございます。新卒で食品会社に就職し、営業職を経験したのちにアメリカの子会社に赴任。約10年間海外駐在しています。
自分自身への備忘録も兼ねてアメリカでの体験や自身の考えをnoteに残していきたいと思います。同じ境遇やこれから海外に挑戦したいという方にとって少しでも参考になれば幸いです。

はじめに

近年、ビジネスや個人の成長において「プラス思考こそが成功への鍵」という意見が主流となっているように感じます。私自身はかなりのマイナス思考で、常に物事の悪い方悪い方に意識が向いてしまいます。

ではそのようなマイナス思考の人は、プラス思考タイプの人と比較して、ビジネスや個人の成長が困難なのでしょうか。

私は自身の経験から、どちらがより優れているのかという二元論に陥ることなく、マイナス思考にも一定の価値があることを理解することが重要だと感じています。

マイナス思考自体が問題というわけではない

私自身、長らくマイナス思考に悩んできた部分がありますが(特に学生時代)、社会に出てみるとマイナス思考の問題は、マイナス思考そのものではないと感じる様になってきました。

私が考えるマイナス思考の問題点は、それにより思考や行動が制限もしくは停止してしまうことです。つまり悪いことばかりに意識が向いてしまい、考えることやチャレンジすること自体に恐怖を覚えてしまうことが問題なのです。

つまり逆にいうとマイナス思考だとしても、その先の行動に制限がかかることがなければ、マイナス思考自体が問題となることはないと思っています。
プラス思考かマイナス思考かということは結論を導き出すためのアプローチの違いということ言っても良いと思います。

むしろ海外のように前提が異なる市場環境や現代の様なVUCA(不確実性、不安定性、複雑性、曖昧性)時代においては、リスクに対して注意が向くマイナス思考は、活用の仕方によってはビジネスパーソンにとって強力なツールとなり得るとさえ感じています。

プラス思考が車の運転で言うところの「だろう」運転だとすると、マイナス思考は「かもしれない」運転といったところでしょうか。情報が足りない・先が読めない環境にあっては「かもしれない」運転の方の方が問題が起きた時に速やかな対応につながることは明白です。

また、マイナス思考は注意を向ける先を拡大することによりクリティカルシンキングにも繋がってきます。物事を客観的かつ冷静に評価する能力が求められる現代社会において、マイナス思考を正しく活用することができれば、問題解決のための深い洞察を提供してくれます。そうなってくるとプラス思考だけでは見えないリスクを把握し、事前に適切な対策を講じることができるのではないでしょうか。

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