夕散歩。「上り月」と「団塊の世代ど真ん中の爺さん」に会った話。 231020
夕散歩。
おかづと散歩の後、おかづを玄関にほったらかしにして一人散歩に出る。というのも、おかづは散歩が嫌いなので10分くらいしか歩かない。
人間にはこれじゃ足りない。
一人歩く。
いや〜、あっという間。暗くなるのも早くなったもんだ、と懐中電灯をつけようとしたら見たことのある人影、、。
「こんばんは」と声をかけると、
「お〜っ!。。?。。 もしかして、わんちゃんとこの(方)? 」
以前たま〜に会ってた爺さんに遭遇した。何度か会ってるうちに話すようになった方だ。
玄関先で吠えまくるおかづを見て、「いい番犬になりますよ」と言ってくれた褒め上手な方。
最近しばらく見ないなぁと思ってたら、入院してた、と言う。元気そうなんだが病気もしょっちゅう。
爺さん、もう散歩帰りだったはずだが「もう少し歩きますよ」と一緒に歩くことになった。こんなことが嬉しい。
だが公園入口に来るとすぐ、「座りましょうか」と言われ、二人して車止めの石に またがり話が始まった。
「僕はね、頭から肺やら心臓まで色々やりましてね…」と、自身の細かい症状まで詳しく教えてくれる。で、話の締めくくりは「ま、結局健康が一番大事ですよ」と話される。たくさん経験済みの爺さんだから浮き沈みの経験談はためになる。
爺さんといってもまだ74歳。あの谷村新司さんと同い年でまだ若いのだ。
公園入口での話は「団塊の世代のど真ん中」ならではの、案外知らない話だった。
「受験の時なんかね大変でしたよ。先生に「お前ならあの大学へ行ける。。」と言われてたのにね、1年で大学のレベルが一気に上がりましたね。。そりゃもう戦地からいっぱい人が帰って来てた時に生まれたんですからねぇ」
なるほどそうなのだ。昭和23年生まれと言う爺さんはまさに第一次ベビーブームのど真ん中なのだ。
「小学生の頃はね、教室がいっぱいでしたよ。夏休み中は引っ越しで出ていく子もいましたが、入ってくる子が多くて、、夏休み明けたら人が増えてるんです。一番多い時は、たしか62人ですよ」
「えーっ、62人? ひとクラス? 」
「そうですよ。もう参観日の時なんて大変でね、クラスの後ろまで机があるわけですから親なんてとても入れない。。みんな廊下に並んで立って見てましたねぇ」
「えーっ、そうなんですか」
と驚いた。
私の時代でも親の半分がクラスに入りきれない参観日はあった気がするが、ひとクラス62人は信じられない時代だ。今の倍だ。
こんな話をして、爺さんはカープの試合が始まりますね、と帰っていった。
「じゃ、また」
なかなか自由人。
なんか、いつの時代もそれなりに大変なんだろうけど、この「団塊の世代」の方々は急激に人口増。その大きな変動と一生つき合って生きねばならぬ大変さがあったんだろうなと思い、月を見上げる。。。
供給不足やな。
需要と供給なんてのはいつもズレてる。近所を散歩している年輩の方々は年々増えてるが、朝会う小学生は減ってる。
いや別問題。
最近、ある一軒が更地になり建売住宅が二軒建てられた。まだ買い手はいない。
近所でもズレはたくさん。
散歩で会う方々の話はためになる。
近い将来、自身に降りかかりそうな問題なのだ。
こういった方々(爺さん婆さん)は私にとって良きパートナーと言えるかもしれない。
将来を考えるのにいい。
本を読んで生半可な知識を得るよりも身近で分かることが多い。
なぜだ。
食用油が安くなってきてる。
高くなりすぎて需要が減ったのか。
もしかして、、、。
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