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【超短編小説】チョッペリーナ・チョッペリーナ

 ついに大詩人チョッペリーナ・チョッペリーナ氏へのインタビューの日がやって来た。
デビューから百年、チョッペリーナ氏初のインタビューだ。
約束の時刻に自宅へ伺うと、弟子のゾズタブ氏が迎えてくれた。通された部屋は本にあふれていて、天井までの詩集の山がいくつも聳えていた。
大詩人は椅子に、凄まじいまでの大詩人のオーラを放ち座っていた。
挨拶の後、カラカラの喉を出されたゾズタブ茶で潤し、早速インタビューにとりかかった。

私は、いきなり核心の質問から入った。
「チョッペリーナさんにとって〈詩〉とは何ですか」
「うむ・・・
詩・・・
それは〈巨人の地団駄〉
それは〈小人の笛吹き〉
それは〈人の遠吠え〉のようなものじゃな」

「……」
私にはまだ百年早かったかもしれない。






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