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おすすめの現代の詩集を1冊ぽぽんとご紹介!


おすすめの現代の詩集を1冊ご紹介!


今回はマーサ・ナカムラさんの中原中也賞受賞作の第一詩集『狸の匣』を紹介します。(萩原朔太郎賞受賞作の第二詩集『雨をよぶ灯台』よりも『狸の匣』のほうが好きなので。二作連続で受賞するなんてすごいなぁ)

詩に興味をもちはじめたのだけれど、何を読もうかしらと迷ってらっしゃる方等に、おすすめしたい1冊です!

帯には現代の民話と書かれていますし、現代詩の分厚い壁に跳ね返されることなく入っていけるのではと思っています(きっと)。

『狸の匣』の中でも僕が特に宝箱のような作品と思うのが「石橋」です。
この作品には天狗がでるわ熊がでるわ、不思議な桐箱がでるわで面白い要素の数々が詰まっています。僕の書いたものを読んでくださっている方はご存知の通り、僕の作品にも妖怪の類や不思議なもの、動物がよく出てきます。まさに好みとぴったり一致しているわけです。

「石橋」では、沢で天狗が下着を洗っており、私は家に住んでいて、訪ねてきた僧侶が前に提げていた不思議な小さな桐箱の中の様子が描かれます。なんとその中では小さな青い海が波打っていて、そこには白い海獣が…

宝の箱「石橋」みたいな作品が詰まった詩集『狸の匣』、おすすめです✨
詩ってこういうのもありなんだ面白いなぁと感じてもらえる詩集だと思いますので読んでみてくださいね^ ^




〔簡単な自己紹介〕
詩書き。〈青い鳥書店〉店主。
noteでは詩の投稿や販売、人生で出合った特別なものを紹介する『重吉おすすめの本・漫画・音楽マガジン!』の運営などをしています。
詩の面白さを伝えたい。
何度も読んでもらえる詩を書いていきたい。






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