交代について

交代についてちょっとだけ。
私たちの場合なので、交代に関する情報や参考になればいいなくらいです。

まず、私達には交代の種類が大きく分けて2つあります。
1つは任意交代、もう1つは強制交代です。

任意交代は自由意志で交代できることを指します。
交代して!いいよ!で成り立つのが任意交代です。
人格同士で意思の疎通が可能で、尚且つ安定している時に出来る交代方法です。
我が家はこの交代法が多く「代わって〜!」「仕方ないなあ」みたいなやり取りで交代することが多いです。
また、任意交代でもスイッチ・瞬間交代の様に一瞬で交代出来る人もいます。

対しての強制交代は人格の意思は無視する形での交代になります。
表に出ている人格と無理やり交代したり、逆に表に出ている人格が中の人格と無理やり交代することを、強制交代と呼んでいます。
これは意識的に無理やり交代することもあるし、無意識で気付いたら交代していることもあります。
また、状況を見て統括人格が「この人格は今、表に出るのには適さない」「この状況ならこの人格の方が適している」と判断して交代させることもあります。

解離性障害において問題なのが、この強制交代だと思います。
結果、気付いたら交代していた、交代していた間の記憶がない、知らない間に何か起きていたというのは、この強制交代によるものが多いかと思います。
任意交代でも記憶を保持できないことは多いですが、お互いの任意の上で交代している分、誰が出ていたかは把握できますし、出ていた間の情報も得られるので、大きな問題にはなりにくいのですが、強制交代となるといつ交代したのか、誰が出ていたのかの把握に時間がかかる場合も多いです。

対処法として
・ノートでも何でもいいので出ている時間はその人格の名前と出来事を記すようにする
・情報共有を徹底する
・ペットカメラなどを設置して録画しておく
などがありますが、これらにも条件があります。

結局、他人格との意思の疎通や連携が取れていないと、ノートに記すなどが不可能になるからです。
かといって、録画機器も安くはありませんし、外に出られたら同じです。
GPSやボイスレコーダーなど様々なものを揃えようものなら、更に高くつきます。
故に、解離者達は交代において悩まされ、生活に支障が出るのです。
意思の疎通が取れているからと言って、迅速に情報の共有が出来るわけではありませんし、交代も自由に制御出来ません。
“ある程度”共有・制御が出来ると言うのが正しいと思います。

ここからは余談且つ私個人の条件となりますが、無意識に交代しやすい条件をいくつか紹介します。

まずは心身の不調。
体調が悪かったり、メンタルが不安定な時に起こりやすいです。また、大きなストレスなどがかかっても起きます。

次に、飲酒時。
意外と、この飲酒時の交代が多いです。
飲酒によって、意識がふわふわすることが要因と考えていますが、人格によってお酒の強さが変わるので、出ている人格にもよります。

そして睡眠時及び寝不足の時。
これは理由は明確で、意識の境界が曖昧になる為です。
寝不足により眠い状態が続いていれば、意識の境界が曖昧になるのに加え、心身共に不安定になります。
睡眠時はよく分かりません。寝て起きたら交代していたなどもあるので、原因は不明です。


以上が、私たちの交代についてでした。
参考になれば幸いです。


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