ChatGPTを使った学習計画の立て方
自己紹介
こんにちは。最近はChatGPTと戯れている者です。
この記事では、ChatGPTで学習計画を立てるための効果的な方法を提案します。提案といっても、前例があるか調べたわけではないので、もしかしたら既出かもしれません。
もし前例がある場合や知っていた場合には「その程度か」と思って、もっと有益な情報を見てください。
はじめに
これまでに筆者は、大学を受験するまでに学習計画を何度か考えたことがありましたが、ほとんど達成したことがありませんでした。
なぜでしょうか。なぜなら、これまでに「計画の立て方」を習ったことがないからです。それもそのはず、(今となっては分かりますが、)そもそも教えられるはずの先生自身が計画を立てられない人が多いですからね。
もしかしたら、今読んでくださっている読者の中にも、このような人がいるかもしれませんが、安心してください。
きっとですが、この記事を読んでもらって、書かれていることに沿って実行してもらえれば、計画をうまく立てられるようになると思います。
もし、これまでに挑戦したけどできなかったという人へ。
大丈夫です。苦手なことは積極的に外部に丸投げしましょう。
きっと自分で考えるよりも、現実的で分かりやすい計画を提案してくれます。
さて、前置きはこのくらいで。本題に入ります。
問題点
従来の学習計画にはどのような問題があるのか、その課題について詳しく解説します。
そもそもの話ですが、これまでの方法ではある問題が生じていました。
例として、英語を勉強したい人がTOEICで700点を取ることを目標にした場合を想定します。
英語を1ヶ月程度勉強したいです。目標はTOEICで700点取りたいです。 具体的な手順とマイルストーンを設定してください。
上の会話は実際のChatGPTに対する質問と提案です。
この質問の仕方にはいくつかの問題がありますが、そこから3つ示します。
具体的に自分が学習に当てられる時間が明記されていない。
目標を達成したかどうかを評価するポイントが終着点しかない。
自分がどれだけできるのか書かれていない。
問題1「具体的に自分が学習に当てられる時間が明記されていない」
目標を達成するまでに割ける時間が1日あたり1時間か、あるいは、1週間あたり1時間かで、計画は大きく変わるのは分かると思います。
問題2「目標を達成したかどうかを評価するポイントが終着点しかない」
最終ゴールだけが設定されている場合に、途中で自分の進みが良いのか悪いのかを客観的に評価することはできません。また、この「客観」というのが重要で、「OOOを達成できた!」と自分で思っていても、実際にはそのレベルに達していない場合に、以後の計画がずれます。
つまり、マイルストーンが主観的な評価になってしまう問題があります。
問題3「自分がどれだけできるのか(実力)書かれていない」
これは結構やりがちなミスですね。先ほどの例だと「今はこれくらいできます!」というのが抜けています。
1ヶ月でTOEIC400点→700点を目標に向けて学習する人の学習方法や速度と、1ヶ月でTOEIC600点→700点を目標に向けて学習する人の学習方法や速度は違いますよね。
提案
以上の問題を解決しつつ、ChatGPTを使った現実的な計画の立て方を提案します。具体的には次の6つのステップを辿ることで、現実的に達成可能な計画を立てられると思います。
自分が達成したい目標や計画を文章化する。この時、数値目標と達成したい期間、費やせる時間を具体的に決める。
例:目標は、1ヶ月でTOEIC700点を取れるようにすること。自分の実力を示すための質問を考えてもらう。
例:上の目標を達成するために必要な能力や目標を列挙してください。
また、今の実力を測るためのテストを作成してください。(AIによる質問)
AIによる質問に答える。
(AIに初期地点からの距離を計測してもらい、目標を立ててもらう。)
例:以上の前提や質問に対する結果から、適切な学習計画を立ててください。もし、難しい場合や変えて欲しいポイントがあれば、具体的に指示して訂正します。
例:英会話教室に通うのは時間的に難しいです。別の方法を列挙してください。
各工程では、それぞれ何をするのが良いのかを明示したので分かると思いますが、特に3~4に注目してください。私がこれまでにChatGPTを使って計画を立てるときには、ゴールや期限、初期地点だけを決めていました。
ただ、このうち特に初期地点に関して、『ChatGPTが「初期地点」を正しく認識できるかどうか』が重要です。
例えば、私は英語がめっちゃできます!とか主観的な意見は論外としても、客観的でもChatGPTがその指標を認識できなければいけないわけです。
また、いくつかの計画を立てると分かるのですが、最初は、どうにかしてChatGPTに分からないことでも、わかってもらおうとしました。しかし、個別の目標にそれぞれ文章を考えるのが面倒だな難しいと感じました。
この問題を解決する方法を模索していたとき、ふと
「そもそもChatGPT自身がユーザーの初期地点を評価できれば良いのなら、ChatGPT自身に評価するための質問を考えてもらって、実力を推測してもらった方が良いのでは?」
と考えました。これがきっかけで今回の方法を思いつきました。
検証
提案(考えたこと)だけでは価値があまりないと思うので、実際にこの方法に則って検証しました。
以下、ChatGPTとのやりとりを掲載します。「…」の部分は省略していますので、流れだけ追って、雰囲気を感じてもらえればと思います。
目標は:1ヶ月でTOEIC700点を取れるようにする
目標を達成するために必要な能力や目標を列挙してください。
また、今の実力を測るためのテストを作成してください。
(もし適切な質問がされなかったと感じたら追加で質問する)
ReadingとWritingの技術を評価するためのテストを考えてください。
(自分がChatGPTに回答する)
再度、目標を提示して計画を考えてもらう。
実際にやってみました。それぞれのスコアは
Reading: 60 / 100
Writing: 30 / 100
Listening: 50 / 100
Speaking: 60 / 100
でした。(上のスコアは適当につけたものです。想定では、実際に試したスコアを入力してください。念のため)
以上でChatGPTとの会話は終わりです。
ある程度使ってみて思ったことですが、文章の要約や一般的な調査を用いるのと同様に、計画立案をする場合にも有用だと実感しています。
まとめ
本記事でお伝えしたいことは、次の3つです。
目標と現実の自分との距離を正確に見極めなければ、実現可能な計画を立てられない
ChatGPTに現実的な計画を立てて(提案して)もらうには、数値目標・期間・自分の実力を明示する。その際に、自分の実力を客観的に理解できない(ChatGPTが理解できない)場合には、ChatGPT自身に質問を考えてもらい、その質問に回答し、実力を測ってもらう。
提示されたことを遂行し、結果を報告し、適宜計画を修正してもらう。
今後の課題
今後の課題として、以下の2点を上げます。
言語化できない(評価できない)ことを、どのように評価するように仕向けるか。例えば、「鉄棒で逆上がりができるようになりたい!」という子がいたとき、この目標を達成するように計画を立てることはできる一方で、具体的に子の初期位置を設定することができないからです。
共通するプロンプトを英語で作成し、適宜日本語に翻訳すると良いと考えています。実際に触っていると分かりますが、英語で質問した方がより深く回答してくれます。
おわりに
ChatGPTを使うことで、一般的な回答を得ることができるので、はじめて計画を立てる人や計画を立てることに慣れていない人は、とりあえず思いつく限り情報をあげましょう。
慣れてきたら、計画を立ててほしい方法や出力方法などにもこだわって、自分に適した計画の出力方法を試すと面白いですよ。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
参考
こちらの動画で紹介されていた考え方もエッセンスとして参考にしました。ありがとうございました。
https://www.youtube.com/watch?v=ReoJcerYtuI
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