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誰もが愛するホームフェス。|GFB '23 (つくばロックフェス)

今年7月に開催されたつくばロックフェスには初めて行ったんだけど、暑さを除けば、開放感たっぷりのロケーションや会場のアットホームな雰囲気がすごく心地よくて素敵なフェスだったので記録。アーティストのみなさんも、スタッフのみなさんも、お客さんもみんなリラックスしてニコニコしていて、とても楽しかったなあ。

GFB(つくばロックフェス)は2009年から茨城県つくば市にて開催しているフェスで、ローカルでやることの意味や価値をとても大切にしている、茨城の方が主催している茨城のフェスです。GFBは、Goose Fresh Beatの頭文字で、“Gooseflesh(鳥肌)”から組み合わせた造語なんだそう。茨城に因んだということではなさそうだけど、音楽を聴いて鳥肌が立つような体験を多くの人に感じてほしいという気持ちでつけたフレーズだそうです。コンセプトが伝わります。。今年は祝15周年!ということで3連休を使った3DAYSでの開催でした。ローカルな小さなフェスを15年も続けている(それでいて地元から愛されている)って本当にすごいことですよね・・・

Goose Fresh Beat!

わたしはそんな3DAYS開催の中、日曜の1DAYのみ遊びに行きました。一言で思い出を語るならめっっっっっちゃくちゃ暑かった・・・笑 本当に年々夏フェスは暑くなるけど、今振り返ってても、このつくばロックは今年イチ暑かったかもと言っても過言ではないです。本当に暑さが限界だと、アルコールが全然喉通らないんだなというのはつくばでの発見。とにかく水、とにかくポカリ、塩飴は必須アイテムでした。
写真↓のような感じで風鈴的なものもあったんだけど、もはやほとんど無風だったので、涼しさ感じる風情は残念ながらなかった・・でも上のGFBアルファベットだったり、風鈴だったり、手作り感のある飾り付けがとってもいい感じだったのは残しておきたいところ。お祭り感があってとても好きでした。

ジリジリくる暑さとジワジワくる勾配

会場全体はこんな感じ。きゅっとまとまっていながらもSTAGEは二つあって、キャンプもできて、キッチンカーが並ぶエリアとかもあって個人的には小さなフジロックみを感じました。お手洗いもキャンプの設備を使っているので整っているし、余計な手はくわえずともフェスとして快適に過ごせるというのはそもそもがとてもいいキャンプ場だなあと思いました。

こんなかわいいマップだけどめっちゃ坂です

坂の下には坂STAGE、坂の上には丘の上STAGEがある。ライブが終わればみんなで坂を登ったり、下ったり。片道がんばって2,3分て感じなのでステージ間の移動もかなりコンパクトではあるんだけど、わたしが行った日がとにかく暑くて暑くて、足が全然あがらないかんじだった・・・(多分軽く熱中症だったのではないかと思う。下りはもはや転がりたかった。)
キャンプ場設備で屋根付きのガレージや水場なんかも点々とあって、それが日除けとしてとてもありがたかったのを覚えている・・もちろん木陰も存分にあるし、適度に涼むことができたのは自然の中の野外フェスのありがたさたるやでした。

めっちゃ開放感あるけどめっちゃ坂です

ちなみにロケーション的にも山々にぐるりと囲まれているので、かなり開放感あります。行った日がちょうど晴れてて、広々な青空に周りは山々で本当に山の奥にいるって全身で感じられました。

空からの様子(ダイジェストムービーから拝借)

おすすめしたいが伝わるラインナップ

つくばロックの出演アーティストは、主催の伊香賀さんが実際にライブに行って自分の目と体で感じてお客さんの雰囲気や反応も見た上でオファーを決めているというのは、色々な記事でも読んでいたけれど、今年のラインナップを見てもどの日もすごく魅力的なラインナップだったし、実際つくばの会場に行ったら「この会場でこのバンドを見る」という最大価値をめちゃくちゃ感じました。伊香賀さんが、このバンドをみんなに見てほしい!と思っている、そんな愛を端々に感じます。
今年は台湾からのバンドもいたし、まだ世の中的に名の知られていない個性的なバンドから今聴きたいバンド、これから活躍しそうなバンドまでかなり幅広く、それでいてセンスがあって、つくばに合う。そんなラインナップも、このフェスにまた来たいと思える一つの理由なんだろうなと思いました。

わたしが行ったのは二日目(日曜)
タイムテーブルもステージかぶりすることなく満遍なくみれるかんじ◎愛を感じるよね。

そんな伊香賀さん、どんな方なんだろうと思ってたらお会いできるタイミングがあって、お話し聞いてたら大変気さくでやさしい雰囲気の方で、伊香賀さんのこの人柄があってこそ、みんなで手をつないで作り上げられるフェスなんだなあというのが伝わってきました。
アーティストのみなさんものびのびとしている感じだったし、ライブも良くて、お客さんもすごく楽しんでいて、スタッフのみなさんもすごく親切で。なんか本当に、アットホームという言葉の最上位なんじゃないかってくらい、居心地が良かったなあ。

ライブでいうと、浪漫革命がおめでたズを迎えて「ハイレグBIKINI」でパーティーしてたのも最高だったし、MONO NO AWAREで拳振り上げたのもよかったです。個人的には台湾からの椅子樂團(The Chairs)がとても見たかったので、見れてよかったなあ〜〜 2日目トリのドミコも夜の山々の中心で爆音ばく鳴らしてて超かっこよかったです。ドミコのライブシーンは結構脳裏に焼きついています。。

みんなで手を上げた浪漫革命

地元のフードやブースがワイワイ集う

茨城のフェス、ということで出店ブースにも茨城のお店がずらり!フードも全部美味しそうだったし、本屋さんだったり雑貨屋さんだったり、あとレコード屋さんとかも来ていて、地元のおしゃれなショップが集まっている感じでした。フェスで本やレコードに出会えるのっていうのもいい体験です。
わたしはキッチンカーで来ていた、バナナの神様のスムージーを飲んだんだけど、暑い中でのスムージーはめちゃくちゃ体に沁み込んで最高でした。。(マジで神様だった)

残念だったところをあげるなら・・・(自己責任ではあるんだけど)。日中かなり暑くて食欲が全くなく、おいしいフードを眺めては後で食べるぞと思っていて、いざ夕方ようやくお腹に入るようになってきたかものタイミングでご飯を食べようとしたら、ほとんど全部のフード屋台のメニューがSOLDOUTに!これはとてもかなしかったです・・・特にYARNさんの茨城野菜を使ったスパイスカレーがめちゃくちゃ食べたかったんだけど、願い叶わず・・・涙 フェスでは、行ける時にトイレに行く!に加えて、食べれる時に食べる!をするのが大事だと改めて感じました。
他にもまぜそばやカレー、麻婆丼、ガパオライスにオム焼きそばまであって、ローカルフェスといえどフードの種類はかなりバラエティ豊かなラインナップなんじゃないかしらと思いました。被らないように気にされてたんじゃないでしょうか。だからこそ悔やまれる・・・できれば夕方頃までもうすこし頑張って食事を残してくださるととても嬉しいです🙏

このカレーが食べたかった・・そしてこの方もスムージー飲まれてたみたい🍌


最後に

つくばには知人たちと車で行ったんだけど、現地でなんと会社の同僚に会ってめちゃくちゃびっくりしました。彼女もよくフェスに行くのは知っていたので、きっとどこかで会えるかなあと思っていたのはいたんだけど、まさか茨城で!! 話を聞いたら、大学の頃からスタッフでお手伝いをしていて、社会人になってからも毎年遊びに来ているとのこと。社会人になったらお客さんになったり、別の形でお手伝いをしているOB/OGの方も多いそうで、後輩だったり先輩だったりともずっと仲がいいよと教えてくれた。そうやって脈々とつながっているファミリーのような関係ってすごくいいなあと思う。ホームに帰る、親戚に会いに行く、そんな感覚でもあるんだろうなあ。
多くは主催の方々の人柄やスタッフ間の空気感の作り方でもあるんだろうけれど、アーティストやお客さんだけでなくスタッフのみなさんにとっても大切な居場所になっている部分がきっとあるんだろうなと思いました。

最後に、つくばロックのスタッフのみなさんの良さが伝わるこちらの投稿も。帰る際、バスや車をスタッフさんがみんなで見送ってくれてめちゃくちゃ素敵だなと思ったのを覚えています。みなさん暑い中1日がんばって疲れているにも関わらず、「ありがとうございました!気をつけて!」って元気に声をかけてくれて、めちゃくちゃ笑顔で手を振ってくれるやさしさ。自然と生まれたというこのシーン、全員が心からこのフェスが好きだからこそできることだと感動しました。泣いちゃう。
わたしの好きなグルーヴやローカル愛がギュッと詰まっていたGFB。さらに20周年、その先も続いてほしいと思ったし、茨城の山奥でこんなにすてきなフェスが開催されていたの、もっと早く足を運ぶべきでした!東京からもめちゃくちゃ遠いわけではないし、バスもあるので行きやすいと思います。また来年も行きたいなあ〜

GFB(つくばロックフェス) 概要

開催日時:2023年7月15日(土)/16日(日)/17日(月•祝)
会場:石岡市つくばねオートキャンプ場
料金:(一般)1日券:7,500円/2日券:14,000円/3日券:21,000円 ※茨城券別途あり
出演:
7月15日
eastern youth / SuiseiNoboAz / MOROHA MASS OF THE FERMENTING DREGS / DENIMS / 鋭児 / NIKO NIKO TAN TAN / LAUSBUB / グソクムズ / downt / Summer Whales / Luminous101 / クリトリック・リス / SENTIMENTAL OF YOU / (DJ) 保坂壮彦 ヒサシtheKID (THE BEACHES) HAGA
7月16日
OGRE YOU ASSHOLE / ドミコ / DYGL / MONO NO AWARE / No Buses / 椅子樂團(The Chairs) / 浪漫革命 / Newspeak / ザ・おめでたズ / MARQUEE BEACH CLUB / YAJICO GIRL / maya ongaku / Khaki / inweu / (opening act) yaora (DJ) 星原喜一郎(New Action!) 遠藤孝行(New Action!) YIYI
7月17日
スチャダラパー / サニーデイ・サービス / YOUR SONG IS GOOD / 崎山蒼志 / Homecomings / TENDOUJI / Laura day romance / Keishi Tanaka / チーナ / Summer Eye / 台風クラブ / ゆうらん船 / 離婚伝説 / BEAST WARS / (opening act) Johnson KOGA (DJ) 片山翔太 bzktym 3日間DJ minisky yusk
主催 / 企画 / 運営:Rocket Dash Records
後援:石岡市
協力:つくばねオートキャンプ場 / y-agency / MUSIC PLANT ,LTD / DIARIES / kitchen soya / club SONIC / 関鉄観光株式会社 / LIGHTS OUT / 内山建設
公式サイト:https://gfbfes.com/
X:https://twitter.com/gfbfes
Instagram:https://www.instagram.com/gfbtsukuba/

最高のロケーションが伝わるダイジェストムービーはこちら!
最後、5:20からの映像がまたこのフェスの良さを物語っているのでぜひに・・・


おしまい

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