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吹き抜ける夏の余韻、秋のはじまり。|Local Green Festival ’23

今年は常々行きたかったLocal Green Festivalにも遊びに行きました。「Life with Green」をコンセプトにグリーンとグッドミュージックが楽しめるフェスティバル!🌿 まだ夏の余韻も感じる秋の初め、とても過ごしやすくて豊かな気持ちになった、めちゃくちゃピースフルなフェスでした。その記録。

Local Green Festivalは2018年にスタートした音楽フェスで、コロナ禍は開催を見送りながらも今年が4回目。場所はグリーンルーム・フェスティバルでおなじみの横浜赤レンガ倉庫です。3つの野外ステージと、たくさんのボタニカルショップ(通称:グリーンマーケット)、ビーチに合うフェスフードが楽しめるのが推し。グリーンマーケットは、日本最大級のボタニカルマーケットとも呼ばれるほどのようで、確かに会場のブースエリアにはどこを見てもグリーンを並べるお店がたくさんありました。フードの種類もすごく充実していたので、最高な音楽にグリーンにおいしいフェス飯も楽しめて、時々海を眺めながら、さらに赤レンガで普通にショッピングもできる、めちゃくちゃいいとこ取りなフェスって感じ…!気になるステージがない時にごはん食べる以外に、海見ながらチルしたり買い物したりカフェで休んだり、いろんな過ごし方ができるのは赤レンガ沿い会場ならではのパワーを感じるところです。

これはエントランスの写真ですが、入口からもう会場のムードが伝わってきました。こういったウッドとグリーンをあしらった装飾が会場のところどころにあって、コンセプトを感じるとてもいい雰囲気。

そして去年も配っていたそうなのだけど、入場時には、来場者プレゼントとして植物の種がもらえました。今年はタイムの種🌱!グラフィックをあしらった紙パッケージに入っててギフト感があってかわいい・・。これは「Life With Green」 のコンセプトのもと、緑を増やすための活動として渡しているそうで、活動としてもすごく素敵だし、お家に帰ってもフェスの思い出と過ごせるっていうのはめちゃくちゃいいですね。

緑が増えれば、海も山も、街も綺麗になる。
緑が増えれば、もっと楽しく、もっと美味しく、生活が豊かになる。

Local Green FestivalのHPにはこんなメッセージが掲載されていて、この気づきこそがこのフェスの立ち上がりのきっかけとのこと。あくまでもLocal Green Festivalは「自然」と言わず「グリーン」と唄い、都市近くで開催しているのがいいなあと思います。「自然」といってしまえば郊外の大自然の中で自然を感じようと伝えることができるし、わたしも野外大好きなのでよく行くけど、フジロックとか行くとまわりにもはや自然しかないので、日常の緑へのつながりはなかなかピンとこないというのはあります。元々Green Room Festivalを開催していた土地で感じた気づきだから、この場所で同じように感じてもらいたいというのもあると思うけれど、Local Green Festivalは横浜の海沿いで開催されているからこそ、わたしたちの日常の延長線にありながらも海を身近に感じられる環境であり、その環境下で生活の中で一緒に暮らせるグリーンに触れられるというのが、改めて日常の生活における海と小さな緑の大切さに気づける導線になっていて、そこもコンセプトに共感できるすごくいいポイントだなあと思いました。


豊かなグリーンを楽しみながら

音楽もグリーンもフードも、楽しみ方はいろいろなLocal Green FestivalのAREAMAPはこんなかんじ!ステージ間の移動もすぐだし、マーケットへの行き来も自由きままに楽しめて、めっちゃコンパクトながらぎゅっとフェスコンテンツが詰まっていて1日あそぶには十分すぎる感じでした。

大きな二つのステージから離れたところにはDJブースがあって(PORT STAGE)、ここでもみなさん思い思いに踊っていました。すぐ隣は船が止まっている港で、開放感を感じながら、サマーな懐メロをみんなで歌ったり、ダンスミュージックにのって踊ったり。DJのみなさんもビール片手に乾杯しながら回しててめちゃくちゃピースフルだった〜〜小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」をみんなで大合唱したのは最高だったな。

会場内には日除けがところどころにあってこの夏の暑さへの配慮を感じたし、海風をさらに感じられるようにカラフルなフラッグがたくさんたっていたのもよかったなあ。9月とはいえこの日も結構暑かったんですが、風を感じると多少なり涼しさを感じました。(夕方くらいから動きやすくなったけど、昼間はもっぱら日陰にいたいってなってた)お客さんの服装とかも、サマソニよりはちょっとローカルな感じというか、普段の街歩きにビーチをちょい足した感じで、友達や家族とフラッと来れる気軽さはやっぱり都市型フェスの良いところだなと思うなど。

ステージから出ると、グリーンとフードのエリアになります。どこを歩いてもグリーンのお店がずらり。すぐにでもお家に持って帰りたいかわいい植物が並んでいました。アパレルもたくさんあってぐるぐるしているだけでも楽しいし、隣に赤レンガがあるので屋内に入ってちょっと涼んだりもできるしトイレも綺麗だし、ここまで環境整ってるフェスは稀だなあとしみじみ感じちゃいます・・・。ステージ間の行き来は再入場という感じになっていてグリーンマーケットやフードエリア自体はフェスのチケットがなくても楽しめるので、ステージの音漏れを聞きながらグリーン散策だけでも素敵な時間を過ごせそうです。(噂通り、赤レンガのベンチあたりでそんなふうに楽しんでいる人もたくさんいました)


ハマの海風とグッドミュージック

アーティストが「ヨコハマ〜〜〜!!!!」とコールするとちょっとキブン上がる(単純w)、ハマなバイブス全開のラインナップはこちら。私は2日目に行ったのですが、バランスもグルーヴも最高なんですよね。ここ1-2年で着実に人気のHana HopeちゃんだったりFurui Rihoちゃんだったり、キブンをぶち上げてくれるBREIMENやAwichだったり、今きてるdawgssだったり離婚伝説だったりも、かなり幅広くキャッチアップされてて、さらに海外からのアクトも二組!Hotなグッドミュージックが楽しめるとっても好みなラインナップでした。

2日目レポとして特に大好きだったのは「離婚伝説」!!もう1年くらいずっと追っかけててライブを見たい見たいと思いながらもなかなか叶わずこの日が初対面でした。2日目のトップバッター、会場をしっかり夢中にさせてくれて、彼らの愛され力を思い知ることになりました。なんかもうトークのトーンとかゆるいコミュニケーションとか一瞬にして鷲掴みにされてしまいましたね・・曲の間にメンバーがステージ上でスマホで動画撮ってるとボーカルの松田くんが「あ、いいな俺にもあとで送って〜」って言ったり、松田くんと別府くんの曲振りも最高にキュートで、ちょうどリリースされたばかりの「眩しい、眩しすぎる」の曲に入る前に「いや〜空、眩しいよね。海も、眩しすぎる〜〜!」って(感じだったと思う)フリして入ったかと思えばちょっとギターが上手くいかないと曲がストップ、その後に改めて「いや〜みんなの笑顔が、眩しすぎる〜〜!!」と仕切り直してスタート。この憎めないテヘペロ感はなんなんですかね?!?!あと何より別府くんのギターがむちゃくちゃかっこいい・・一番最後の曲が終わった後に別府くんのギターとメンバーのセッションを体感10分くらい思う存分浴びれたのは最高でした。演奏もうまくて歌もうまくて愛され力があって、見たらみんな好きになっちゃいますね。

そしてCHAIもめちゃくちゃよかった。広く青い空に突き抜ける「WE ARE CHAI 〜〜〜!!!」の破壊力といったら!小さなお子さんも、見ためイカチイお兄さんもみんな顔がキラッキラでした。彼女たちのパフォーマンスはストレートに元気にさせてくれるというか、そういうところがいいよね。曲はもちろんポップに楽しめるし、振り付けの練習しながらみんなで楽しめるようにコミュニケーションしてくれるし、あとCHAIの好きなところはいつも曲間に「みんなありがとね〜」って感謝いっぱいなところなんですよね。「ありがとね〜」ってあの独特な親しみ感で言われると「こちらこそありがとう〜」って気持ちに自然になっちゃうというか、もう心が平和でいっぱいになっちゃうんです。自分たちももちろん楽しむ、お客さんにも最高に楽しんでもらう、その上でめっちゃ感謝伝える、って当たり前に聞こえるかもしれないけど、それを伝わるように全力でやってくれるのが魅力なんだよなって思います。


夏の余韻が残る青空に秋の雲

日中は本当によく晴れてて、青い空に霧吹きのような雲が広がってました。この雲を見るとちょっと秋の始まりを感じたりします。今年の夏はいつまで続くんだろう、、と思っていたくらい暑さはあったものの、地球全体的にはもう秋も始まってるんだなあと。時々広い空を見ると季節の移り変わりがちゃんと感じられるのがいいね。日が落ちてくると、暑さも少し落ち着いてくるので、海からの風がさらに心地よくなります。グッドミュージックをバックに横浜の港の風景を見ているとちょっと日常から離れて一息というか、海ってなんでこんなに心を穏やかにさせてくれるんだろうって気持ちになりました。


最後に

初めて行ったLocal Green Festival。都市型フェスでいうとやっぱりサマソニが強いですが、Local Green Festivalも海が近くて、アクセスも良くお客さんの年齢層も近くて所々似ているところを感じました。ただ雰囲気はほどよく落ち着いてるのとステージが二つなので被らず色々聞けるっていうのがサマソニよりゆるく楽しめるいいところ。装飾やなんかもぬくもりがあるというか手触り感のあるクラフトですごくほっこりします。夏の猛暑が落ち着いた時期に、ふらっとお出かけできるとても行きやすいフェスだったので、開放感のある休日を過ごすのにぴったりでした。会場やステージの規模感もコンパクトだし気構えせずに行けるところもとてもよいし、あと野外と違って電波がちゃんとあるのでPayPayとか電子決済が問題なく使えるのもストレスフリ〜〜🙏 Green Room Festivalの方はまだ行ったことない(いつも他のフェスが被ってるんですよね・・)ので、きっと雰囲気がまたガラッと変わるんだろうなあと思うと、そちらも行ってみたいなあと思います!

Local Green Festival 2023 概要

開催日時:2023年9月9日(土)、10日(日)
会場:横浜赤レンガ倉庫
料金:2日通し入場券:11,000円  /  1日入場券:各日8,000円
出演:
9月9日
Lastlings / Mina Okabe / Ray Barbee / Gilles Peterson / Lucky Kilimanjaro / BREIMEN / eill / ego apartment / NIKO NIKO TAN TAN / dawgss / Hana Hope / 田中 知之(FPM) / Katimi Ai / UNA+MATCHA (OWNCEAN)
9月10日
Mndsgn & The Rare Pleasures / iri / Awich / Kroi / CHAI / CreativeDrugStore / どんぐりず / Nao Yoshioka / Furui Riho / 離婚伝説 / DJ KOCO aka SHIMOKITA / grooveman Spot / MASATO & Minnesotah / 矢部ユウナ
主催:ローカルグリーンフェスティバル実行委員会
後援:J-WAVE
公式サイト:https://localgreen.jp/
X:https://twitter.com/LocalGreenFes
Instagram:https://www.instagram.com/localgreenfestival/

グリーンとビーチのグッドバイブスが流れる
アフタームービーもご覧ください🌿


おしまい

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