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【大人ニキビ】種類別の治し方&ニキビができなくなる5つの対策


こんにちは
薬剤師ライターのさえです。


「大人になってもニキビが治らない。」
「ニキビができなくなる方法ないかな・・・」

大人になってもニキビに悩まされている方が多いのではないでしょうか。

20歳をすぎてからの大人ニキビは10代のニキビとは違い、さまざまな要因が複数関わっています。


本記事の内容
1.種類別ニキビの治し方
2.大人ニキビの対策


薬剤師で化粧品検定1級を所持している私が解説します。

私もニキビが治らず、皮膚科に通ったりコンシーラーで一生懸命隠したりしていました。
ですが、ニキビの特徴を理解し正しいケアを行なったことで今ではニキビができにくい肌になり、ノーファンデで出歩けるようになりました。


特徴や原因、正しいケア方法を知ってニキビに悩まされない肌を目指しましょう。


種類別ニキビの治し方


そもそも「ニキビ」とは、皮脂や老廃物のつまり。

ニキビが発生した時は、早めに改善できるよう適切に対処することが大切です。
ニキビは4種類に分けられ、その種類によって治し方も変わってきます。

ひとつひとつ特徴と対処法をご紹介します。


白ニキビ

ニキビの初期段階

✔️特徴

ニキビのでき始めは「白ニキビ」です。

肌の最表面である角層が厚くなることなどによって毛穴の出口がふさがれてしまい、毛穴の中に皮脂がたまって膨らんでいる状態です。

赤みや痛みはありません。


✔️対処法

この時点から悪化させないように気をつけなくてはなりません。
清潔を保ち、触らないことが重要です。


「ニキビできそう・・・」と感じた時に、気になっていつも以上に触ってしまうことってありませんか?

それで余計にニキビが成長してしまうことが私もよくありました。

この時期は「気にしすぎない」ことがポイントです。


黒ニキビ

白ニキビが進行した状態

✔️特徴

白ニキビの皮脂が酸化して黒くなってしまった状態です。

「最近小鼻の黒ずみ目立つなあ」となんとなく感じる程度で、ニキビができたという感覚はあまりないことが多いです。

白ニキビ同様、炎症前なので痛みありませんが、放っておくと赤ニキビになってしまいます。


✔️対処法

基本的に対処法は白ニキビと同じ。

しかし、黒ニキビと黒ずんだ角栓のちがいを判別するのが難しいため、根本的なケアは角栓ケアが一般的です。

古い角質や毛穴の奥につまった汚れを取り除いてくれるピーリング作用のある洗顔料を取り入れることがおすすめです。


赤ニキビ

白ニキビと黒ニキビの次の段階

✔️特徴

穴の中にたまった皮脂をエサにアクネ菌が増殖し、炎症が進んでしまった状態

名前の通り、赤く腫れ上がり痛みがあります。


✔️対処法

触らず清潔を保つことを意識。
洗顔時も刺激を与えないように気をつけます。

そして、スキンケアはビタミンCまたはグリシルグリシン配合のものがおすすめです。
ビタミンCは皮脂の分泌を抑制し、グリシルグリシンは炎症を抑えてくれたり毛穴の開きを改善してくれたりします。

即効性を求めるなら、皮膚科へ行くか市販の塗り薬を使用してください。


黄ニキビ

赤ニキビの次の段階

✔️特徴

アクネ菌に加え黄色ブドウ球菌も増殖し、膿ができてしまった状態
皮膚の奥まで炎症し、周囲の組織も破壊されてしまうので痛みを伴います。

ぶつかったり引っかいたり、ひょんなことで破裂してしまいます。


✔️対処法

破裂すると炎症を起こす物質がひろがってしまうので、迷わず皮膚科へ

ここまで悪化してしまうとニキビ跡ができる可能性があるので慎重に対処していきましょう。

ニキビ跡ができてしまってからでは治すのに時間がかかるので、跡になる前に正しく対処したいですよね。


皮膚科では「コメド圧出」という処置を行います。
ニキビに小さな穴をあけて膿の出口を作って圧出し、消毒してもらいます。


自分で無理やりつぶすと、組織を押しつぶしてしまい毛穴が傷み、跡が残ってしまうことがあります。
また、その傷んだ毛穴から雑菌が入り込み悪化してしまう可能性もあります。

大人ニキビの対策


ニキビを早く治すためには、生活習慣の見直しが欠かせません。
予防・改善につながる具体的な対策をご紹介します。

スキンケアの見直し


まず、毎日の丁寧な洗顔が必須です。

皮脂や汚れはニキビの原因となってしまいます。
ぬるま湯だけでは落としきれず、悪化する恐れもありますのでしっかり洗顔料を使いましょう。


クレンジングはオイルよりも油分の少ないジェルがおすすめです。

皮脂や汚れが気になるからとゴシゴシ洗顔するのは逆効果です。
たっぷりの泡で優しく包み込むように洗い、フェイスラインや髪の生え際のすすぎ残しがないように注意してください。
タオルで優しくおさえるように水分を拭きとります。


洗顔後は保湿をする必要がありますが、どの種類のニキビであっても油分の多いクリームやオイルを避けることがおすすめです。

大人ニキビは「毛穴のふさがり」「皮脂の過剰分泌」「毛穴内でのアクネ菌の増殖」が原因となって発症します。

「皮脂が過剰なら保湿は控えめがいいんじゃないの?」と思いがちですが、大人ニキビは乾燥が大敵

乾燥することでターンオーバー(肌の生まれ変わり)が乱れ角層が厚くなり毛穴がふさがる原因となる上に、皮脂が必要以上に分泌されてしまうこともあるのでしっかり保湿しましょう。


化粧水や乳液、油分が少ないジェルのアイテムなどを使用。
クリームやオイルはニキビができている部分には使用せず、乾燥している部分だけに使いましょう。

「ノンコメドジェニック」という毛穴に詰まりにくい処方のアイテムもおすすめです。


食生活の見直し


糖質や脂質を控え、バランスのいい食事を心がけます。

糖質や脂質は体の中で分解・代謝する時に、大量のビタミンB群を消費します。
ビタミンB群は、皮脂の分泌をコントロールしたり皮膚や粘膜を正常に保ったりする役割があるので、不足するとニキビが発生しやすくなります。

また、脂質の多い食事は過剰な皮脂の分泌を招き、肌荒れやニキビを悪化させる可能性があります。

外食が多い人や偏食気味な人はサプリメントもおすすめです。
ビタミンB2、B6やビタミンC、ビタミンEなどが特に効果的。


睡眠の見直し


睡眠時間、睡眠の質にこだわりましょう。

肌の生まれ変わりは、良質な睡眠をとることで分泌される成長ホルモンによって行われます
成長ホルモンは眠ってから3時間をピークに7時間ほど分泌されます。
そのため、睡眠不足は美肌の大敵です。


決まった時間に就寝、起床することを心がけ、6時間以上は睡眠時間を確保しましょう。
また、寝る2時間以上前に食事を済ませ、睡眠の悪影響にならないようにしましょう。


ストレスの軽減


日頃から、できるだけストレスを溜めない、ストレスを感じたら早めに解消するなど、ストレスの少ない生活を心がけましょう。

ストレスによって自律神経系のバランスが崩れると、皮脂分泌を促すホルモンが増えてしまいます。
また、角層が厚く硬くなり毛穴がつまりやすくなってしまいます。


運動をしたり好きなことに没頭したりして、ストレスを溜めないようにしましょう。
適度な運動は、良質な睡眠にもつながるので一石二鳥ですね。


ニキビケアに気を使いすぎないようにするなど、頑張りすぎないこともポイントです。

とくに、生理前は女性ホルモンのバランスが崩れニキビができやすくなります。

「生理前はニキビできちゃうよね」くらいで開き直ってストレスを感じないようにしましょう。


紫外線対策


紫外線対策をしっかり行いましょう。

「ニキビがある時には、何も塗らないほうが良いのでは?」と思う方もいるかと思いますが、紫外線はニキビの炎症を悪化させたり角層を厚くしたりと、ニキビが治りにくい状態をつくります。

紫外線は季節、天気関係なく、1年中降り注いでいて、室内にいても窓ガラスを通過して入ってきます。

雨の日でも、外出しない日でも、日焼け止めをしっかりと塗る習慣をつけましょう。




以上、大人ニキビの種類別の治し方と対策でした。

原因、しくみをしっかりと理解して対処法を知り、自分に合ったケアを取り入れることが、ニキビレスへの近道だと思います。

参考にしていただけると幸いです。


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