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お隣のA子さん Part5≪散文詩≫

1人でいること
丁寧に家事をこなすこと
丁寧に仕事をこなすこと
丁寧に他人とかかわること
丁寧に 丁寧に
満たされているの
誰が私の人生に入ってこようと
入ってこなかろうと
もうあんまり気にならなくなったわ
心の波がすーっとまっ平
たとえ波が荒れても
またすーっとまっ平
それを知っているから
なにもいらないのよ
全部手に入れたわけではないの
なんなら
欲しかったもののほとんどを
手に入れることはできなかった
小さいころ思い描いていた人生とは
まったく違うわね
でも愛しているのよ わたしの人生を
そんなにつまらなくもなかったし
ドラマみたいな事件もそれなりに起きたし
だけど
いまはこの平凡がとっても愛おしいの
平凡に感謝よ
明日は薔薇のお手入れをして
ぼさぼさに伸びたオリーブの木を切らないと
とっても とっても 愛おしいわたしの人生



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A子さん、めちゃくちゃしあわせそうになってくれてよかった。
でもやっぱり1人で生きていくのがお好きなのかな笑
もしかすると、誰かと一緒にはいるのだけれど、精神的におひとり様なのかもしれない。
できれば、あのダサい千円のTシャツとパンツを履いていたピザの彼と一緒にいて欲しいな。




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