今日も生きている

月めぐりははげしく
今日は上限の月。

通勤電車に揺られ

学生の白々しい目をかわしながら教団に立つ

まもなくある定期試験の問題を作らないといけない

頭が回らず、生徒に間違えた板書を指摘される

夜は家庭教師のアルバイト

眠気をこらえつつ、次の日の授業準備を進める。
減衰振動と強制振動の運動方程式。
常微分方程式の解法。
ペースがシラバスで指定されてるので、毎回かなりの分量だ。
目一杯ガッツリ板書で数式を書き、授業時間を終える。

今日は3コマ授業のあと、夜に家庭教師を2件。
フラフラでベッドに倒れ込む。

何とか生きている。今日も生きている。

母が見かねて、お小遣いをくれたり、お肉の注文を取る戦略を提案してくれる。
助かる。
実家に寄生して迷惑かけてるけど、見守り支えてくれるのは助かる。

いとこに、食糧のこと、農業のこと、考えた方がいいよ、生きるか死ぬかの問題になるよと言ったら、

「なっちゃんは頭いいね。俺なんて年金のこと、奨学金のこと、結婚や仕事のことで頭回んないや」

と言われた。

私も奨学金の借金は150万円くらいある。返済免除になった分があるからまだ少ないけど。

結婚だってしたいし、毎日仕事に追われている。

月収は10万円ちょっと。それで毎週長崎と神戸を行き来している。

都会人の苦労はよく分かるし、みんな生きるのに必死だ。

だけど、このまま、農業や食べ物の問題に誰も関心を持たなかったら
誰かがやってくれるのを待っていたら
食いっぱぐれて死ぬのは自分や子どもたちだ。

いいのか?

いいや、よくない。

誰がやるのか?

気づいた自分だ。

そう思う人は少ないのか、、、

私は頭おかしいと思われていいけど、
家族親戚が飢えて困るのを見ているのは苦しい。
だから、気がついて欲しいと思う。

けど、難しいのか。

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