【企画参加】 白い靴 〜 シロクマ文芸部

白い靴と黄色い靴がここにある。
キミならどっちを選ぶ?

白い靴を選ぶなら、細い肩紐とスカートのふんわりしたショートドレス。白いパラソルを手に、髪にはジャスミンの花をつけるといいね。ん〜、インドの湯〜トピアにいるような香りだよ。
あれ? 嬉しくて涙なんてこぼしてる。じゃあ、その涙、糸でつないで真珠みたいな首飾りにしてキミに贈るよ。
その白く細い鎖骨に触れながら肩紐をずらす時のドキドキ感。あやふやな人ね、なんて言わせないよ。予期せぬ指先の動きにハッとして息を呑む。Goodだ。キミは心は砂時計よ、って言うけど3分しかモチ時間はないのか? いや、充分だ。心配しなくていい。ボクは白のセリカで来てる。シテー派には不可欠な2ドア専用ボデーにヘッドライトはもちろんのリトラクタブルでウキウキウオッチングさ。オサレだろ?こんな破天荒なパワーを誇示させた狭いオサレカーで破廉恥なことしちゃったりしたら、キミももうボクにまいっチング。

黄色い靴を選ぶなら、ボブ・ディランに誘われて訳もなくお茶でもしようか。キミとアベック♥あゝ髪が肩まで伸びちゃったな〜なんて言いながら、ちっちゃなちっちゃな家まで帰ってきてさ、四畳半の部屋で古いギターでもポロンと鳴らしたりしちゃってさ。そしたらキミのカラダもこのフィンガー5でラ〜ブ♥アタックさ。キミは緑のシャツをベランダに干しながら、この黄色い靴なら大きな海も川も越えてニルヴァーナを見られるかなぁ、だって。
Oh、そうだよ。Oh、ウソだよ。そりゃ魔法さ。
現実はやっぱり横丁の風呂屋へ行って、赤い手拭いマフラーにして戻ってくるのさ。カタカタいわせた牛乳石鹸はヨイ石鹸だったね。キミの匂いだ。そんな匂いに誘われて、ついついボクの腰はガタガタになる。でもそれで幸せだった。
プロポーズ大作戦の勢いで、「結婚しようよ」なんて言ってごらんよ。そんな幻覚のような世界、紫の煙と共に消えてゆくのさ。地味に変だろ? だってジミヘンだもの。ギターでポロンどころじゃないぜ。起きたーでボロンさ。お〜、モーレツ♥タイムマシンにお願いしたいね。

さぁ、キミならどっちを選ぶ?
いやん♥って．．．
どちらも財津さんなんだけど。
キビシーーー!

〈約900字〉

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今回こちらの企画に参加させていただきますん。

ぱひゅん♥