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うつ病専業主婦が今始めたいこと

うつ病を発症して約1年半。
いろんなことが出来なくなり、辛い日々を過ごしてきた。

まず大きなことは仕事。
薬がないと眠れない私は仕事をやめる決断をするしかなかった。
そして映画やドラマが見れなくなり、漫画や本が読めなくなった。
家事をするなんて出来るはずもなく一日中ぼーっと夫が帰ってくるのを待つだけの日々を半年ほど過ごしていた。

あの頃は本当に辛かった。
何もできない中で、独りで多くの時間を過ごすことは苦痛でしかなかった。
一日中スマホを眺めては生産性のない動画を見漁ることしかできなかった。

そんな私が趣味を始め、本を読み漁れるようになるまで回復したのはここ数年で一番喜びを感じた瞬間かもしれない。

でも、まだまだ病気が完治したわけではなく、未だに薬がないと眠れないしすぐ体調を崩しては何もできない日々を過ごすことも多々ある。
そんな中、仕事が再開できる目途も立てれないまま前進したり後退したりしながら日々を過ごしている。

そんな私がいま始めたいことは、読書仲間を増やし読書の輪を広げることだ。
うつ病を患って一番しんどかったことは自分がなにが好きなのかわからなくなったこと。
何をしてる時が楽しくて、なにが好きだったのか全く思い出せなかった。
それが一番つらかった。

心療内科の先生と話している中で、「好きなことだけして過ごしてください。」と言われることが最も困ったことだった。
だって好きなことが思い出せない。
何をするのが楽しかったのかがわからない。

だからどう過ごせばいいのかわからなかった。
集中力がないから内容を理解しないと楽しめない映画や読書は出来なかった。
もう何度も見てセリフまで覚えているようなものしか見れなかった。
それでも集中力がないからおもしろくはない。
あんなに大好きだった物語なはずなのに。

そんな時期を過ごしたからこそ、今好きだと思える読書の輪を広げていきたいと思う。
私の夫は本を読まない人だった。
漫画は読むけど、活字になると全くで、いくら薦めても全然読んでくれなかった。

私が読書を楽しめるまで回復した後、久しぶりちょこちょこ本を買うようになった。
そんな中でInstagramで出会った人とお会いして本屋さんに行く機会があった。
同じような嗜好で本を読む人と本屋さんに行って本のことを話すのがどれだけ楽しいかその時初めて知ることが出来た。

そこから私の読書熱は加速し、本をよく買うようになった。
そしてその中で、古賀史健さんの『さみしい夜にはペンを持て』という作品に出会い、これは夫にとって絶対いい本だ!と思い勧めたところ初めて自ら興味をもって本を手に取り読んでくれた。

その時の嬉しさといったらない。
今でも思い返す度、どうしようもなく嬉しくなる。

そこから夫は本の良さを知り、一緒に本屋に行ってくれ自分から気になる本を見つけて購入し毎晩読書をするまでに至った。
それから本屋を見つけると二人で入り、山ほどの本を買い集めている。
そんな経験をもっと多くの人としたい。
読書の輪を広げて、本について話す機会をもっと増やしたい。
私は今そう思っている。

だから私は読書の輪を広げたい。
本好きの人たちと交流したい。
それがうつ病を経験して好きなものもわからなくなった私が見つけた好きなことであり、いま始めたいこと。

#いま始めたいこと

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